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INTERVIEW

Japanese

KEYTALK

KEYTALK

Member:小野 武正(Gt/MC/Cho) 首藤 義勝(Vo/Ba) 寺中 友将(Vo/Gt) 八木 優樹(Dr/Cho)

Interviewer:吉羽 さおり

この曲がこの役割なんだなと、またライヴはライヴで楽しんでもらえるんじゃないか


-そして、アルバム後半の「桜色の街へ」は、巨匠の歌心が炸裂した曲です。

寺中:これは歌詞も同時に作りながら進めた曲でしたね。熊本の商業施設"SAKURA MACHI Kumamoto"のCMソングで、熊本のみんなが集まるような中心街にできる施設だったので、熊本がそこからよりいいほうに変わっていけばいいな、そういう場所になってもらえたらいいなという思いがこもってます。熊本のことを思って作った曲でしたね。

-作品ごとに巨匠の地元熊本を歌った曲が増えていきますね。

寺中:これまでも熊本のことを曲の要素としてちょっと入れることをしてきたんですけど、この曲に関しては熊本を中心に考えて作った曲だったので、ここまで入れ込んだのは初めてかなと思います。曲ができるスピードは早かったですね。朝作り始めて午前中くらいにできた曲です。

八木:早!

-(笑)そして、最後の曲が「少年」。ピュアで、ストレートで、青さすらも滲む曲になりましたが、アルバムの締めくくりはこの「少年」に飾ってもらおうという感じだったんですか。

首藤:僕は2曲目くらいかなと思っていたんですけど、他の3人が"「少年」が最後がいいよ"って言ってくれて。

八木:という数の暴力で決定しました。

首藤:これが民主主義です。

寺中:前に南こうせつさんに言われたもんね。4人の曲が入ってるCDを渡したんですけど、"民主主義ですね"って。

小野:言われた、言われた(笑)。民主主義バンドです。

-こういう疾走感のあるストレートな曲が、ラストにくるのが爽快ですね。移籍をしてここからまたスタートするというのも、この歌の心境的にはあったんですか。

首藤:たまたまではあったんですけどね。当てはめようと思えば当てはめられるので、歌詞の解釈はお任せですけど、書いたときに、泣ける曲が書きたいなというモードになってて。それは人を泣かせるという曲というよりは、自分を泣かせる曲こそ真の泣ける曲だなというので。自分で作曲していて、2サビ後のDメロ、"セピアの記憶巻き戻して"からの部分とかに関しては、無事自分で泣けて、号泣しすぎてMacBook Proが水没しましたね。昔、「OSAKA SUNTAN」(2013年リリースのメジャー・デビュー・シングル『コースター』収録曲)という曲があって、そのときに使った歌詞ももう1回入れているんです。大事にしていきたい曲というか。披露する場面はそんなに多くなっていかないだろうなとも思うんですけど、大事な場面でぶち込めたらいいなという曲になりました。

-今回は約半年にわたっての制作となりましたが、楽しかったですか? 曲作りとしてもだんだんとノってきたような感覚もあったんですかね。

首藤:一曲一曲ということでは、より時間がかけられた感覚はありましたね。まぁ、大変だったということでは大変でしたけど、録ってる瞬間は楽しいんです。個人的に一番面白かったのは、ヴィブラスラップという楽器があるんですけど、巨匠がめちゃくちゃそれが上手いことが判明した瞬間です。

八木:(笑)

寺中:あの(歌謡曲の)「与作」とかで使ってる"カーッ"ていう音、あの楽器です。

-あれも、上手い下手みたいなものがあるんですか。

寺中:あるんですよ。たぶん"AとB、どちらが巨匠が叩いたでしょうか?"っていうのでも、こっちだってわかるくらい巨匠のはいい音だと思います。

八木:それもぜひSkream!の付録のCDに。

小野:ぜひ八木ちゃんの歌と2枚組で。

寺中:でもあれ、何に使ったんだっけ?

八木:「DROP2」? あ、違う「真夏の衝動」だ。

寺中:そうだ。「真夏の衝動」はいろんなパーカッションを入れ込んでいるんです。そのときに試してみた気がします。

八木:巨匠はタンバリンもめちゃくちゃ上手くて、KEYTALKのタンバリンはだいたい巨匠が叩いてます。

寺中:打楽器系は得意ですね。

八木:あと、ドラムも一瞬叩いてもらってます。

小野:それが「COMPLEX MANIA」かな。

八木:そう。サビの前にドンってタムをふたつ叩く音があるんですけど、僕が叩いたものにプラスして巨匠がドンっと叩いてるのも重ねてありますね。

寺中:これも八木君と僕とで、AとBで分けても絶対わかります。

八木:本当に違う(笑)。悲しくなりましたもん。

-繊細な遊びだったり、工夫だったりを様々に凝らしたアルバムになったからこそ、ライヴという場でこれがどう発展するかが楽しみです。

首藤:ツアー(2019年11月8日より12月にかけて開催する"DON'T STOP THE MUSIC TOUR 熱狂パワフルKEYTALK 2019 ~本当にダイジョーブ?? 爆発寸前!! 武正の足爆弾~")は楽しみですね。CDで聴くのとはまた違った聴こえ方にもなると思いますし。ライヴのほうがより臨場感もあいまって楽しめるだろうからね。この曲がこの役割なんだなっていうのを、またライヴはライヴで楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

TOUR INFORMATION DON'T STOP THE MUSIC TOUR 熱狂パワフルKEYTALK 2019 ~本当にダイジョーブ?? 爆発寸前!! 武正の足爆弾~


11月8日(金)北海道 Zepp Sapporo
11月14日(木)愛知 Zepp Nagoya
11月23日(土)宮城 仙台PIT
12月8日(日)福岡 Zepp Fukuoka
12月11日(水)東京 Zepp Tokyo
12月13日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside

[チケット]
1Fスタンディング/2F指定席:¥4,600(ドリンク代別)
イープラス ローソンチケット LINE TICKET チケットぴあ