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INTERVIEW

Japanese

THE BACK HORN

THE BACK HORN

Member:松田晋二 (Dr)

Interviewer:沖 さやこ


-海外でのライヴもこなしてらっしゃる皆さんですが、今回のツアーのアジアでのライヴはいかがでしたか?

バックホーンの音楽というのは日本語を大事にしているので、言葉が伝わらない場所でのライヴは不安でもあり、どういう可能性があるのかを考えていました。けれどやってみたら、日本語を理解してくれるような雰囲気もあったし、日本のファンの人たちと同じくらい、もしかしたらそれ以上に必要としてくれると感じることが出来きました。、それはとても嬉しかったし、海外に飛び出しても音楽で繋がれるという可能性を感じました。

-ロング・ツアーを経て、2008年6月以来2度目の日本武道館のステージに立たれるわけですが、こちらのライヴにもとても期待が高まります。どんなライヴになるでしょうか。そして意気込みなどを教えて頂ければと思います。

 

追加公演を残して、ある意味1つのファイナルだと思うので、これまで色んなところで奏でてきた音楽が体の一部になっている感覚を武道館で一挙に放出できるライヴにしたいと思うし、武道館でしか出来ない空間を、演出面含めて作り出せたらいいと思います。

-皆さんにとって日本武道館とはどういう場所でしょうか。物理的な部分を抜いてもライヴハウスとの違いなどはあるのでしょうか。

ずっと武道館でやれるバンドでいたいなと思いますね。それに今回は前回の武道館公演から5年が経っているし、この5年間の経験が活きて、武道館のステージに立ったときに違う感覚として味わえるのではないかと期待しています。

-日本武道館公演のあとには追加公演が3公演決定していますが、このライヴハウスは“東北ライブハウス大作戦”がキッカケで完成したライヴハウスですね。大作戦に対する思いなどを教えて頂ければと思います。また、これを追加公演にした理由などがあれば教えて頂きたいです。

“東北ライブハウス大作戦”にはバックホーンとしても微力ながら協力させていただいて、震災の復興として、ライヴハウスという音楽が生まれる場所を作り、希望や光を照らしていこうという活動だと思います。なので、いつか自分達もその場所で音楽を奏でたいと思ったし、他のバンドが同じように“俺たちもいってみようかな”と思ってもらえたら嬉しいです。特に今回の『リヴスコール』は震災を機に出来て、改めて音楽を見つめ直すきっかけになったし、大きな自分たちの意志にもなった作品だと思うので、この東北3カ所でライヴをしてツアーを終えることで原点に戻れる気がしました。東北の皆さんにも熱い音楽を届けたいと思います。

-この質問状を書いている日に、三陸沖でM7.3を超える地震がありました。この地震は東日本大震災の余震といわれています。復興に関する活動を精力的になさっていらっしゃいますが、もうすぐ震災から2年が経とうとしている今、バンドとして、ひとりの人間として、やっていきたいこと、やっていくべきことなど思うことはありますか?

悲しい出来事が自分たちの生きている間に起きてしまったんだということをいつまでも忘れず、そして後世に伝えていくべきだと思います。音楽の有り方もとても変わって、どういうことを音楽で伝えたいのかという作り手の意思が必要とされるようになったと思います。今まで以上に音楽に真摯に向き合っていきたいと思います。同時に震災の復興が成し遂げられるまで、どんな小さいことでもいいので協力していきたいと思います。

-ツアー後の予定などが決まっていましたら教えて頂きたいです。

追加公演の直後に、スピードスターレコーズ20周年イベントに出演します。バックホーンがスピードスターと関わってから10年以上経つんですけど、同じ音楽を愛する仲間達と一緒に成長してきたという実感もあります、感謝の気持ちと共に、これからも刺激し合って良い音楽を作っていきましょうという気持ちを込めて、熱い音楽を届けたいと思います。

-今後のバンドの展望などがあれば教えて頂きたいです。

 

『リヴスコール』が生まれてから自分たちの扉が新たに開いたと思うので、振り返ることなく新たな扉を引き続き開きながら、成熟していきたいと思います。