andropの「レッツ&ゴー!!」【第8回】
2015年12月号掲載
あんどろっぷのレッツ&ゴー。毎回僕たちが気になっていることにチャレンジしていくこの企画。
第8回『シタール教室』
シタールとは!北インド発祥の弦楽器。民族楽器の一つ。シタールという言葉の語源はペルシア語のセタールとされている。伝統的なシタールは19弦で、棹は長さが約90cmで約20個の金属製のフレットが結びつけられている。フレットの上には約7本の金属製の演奏弦が張られており、左手の指で弦を押さえミンドという奏法(チョーキング)により1フレットにつき4-5度音をだす。右手指先に付ける金属製の爪のミズラブ(ミズラーブとも呼ばれる)で弦をはじいて演奏する(撥弦楽器)。フレットの下には約12-16本の共鳴弦が張られている。
シタールと言えばジミーペイジやジョージハリスン、ブライアンジョーンズを始めとした名だたるギタリスト達が新たなる音楽世界への羽ばたきを求め手にした楽器であると言える。伝統楽器ではあるが現代のポップスにおいても幅広く使用されることがあり、その音色は独特な精神世界への扉を開け放つ、崇高な香りを感じることが出来る。
今回も事の発端は内澤の発言にある。「みんなでシタールを習いましょうよ。」
今までも多くの楽曲を生み出し、アレンジに於いても全ての楽器に対するこだわりを捨て続けない彼のその音楽家としての探究心が新たな扉を開いた!
そしてこれは前回の陶芸の際に新たな精神世界に突入した佐藤による、
「男は旅の途中です~精神の第二ステージ編~」なのだ!!
「インドを通る者」と「インドを通らない者」に区別される。
尚、その後、「インドを通る者」たちは
「インドから帰ってくる者」と「インドから帰ってこれなくなる者」に分類される。
この時点で我々は、「インドを通る者」を選択したのだ。
それがどういうことかお分かりだろうか。
インドには強い思想世界が存在している!その魅力に取り付かれ過ぎるが故に脱出に困難を極めることが多々あるのだ!自分達の音楽性に新たな一面を取り入れるだけでなく、むしろイキ過ぎた結果、「むしろ音楽に触れないことこそが音楽なのではないか。」とか言い出しかねない可能性を秘めている!
......こともあるかもしれないのだ!
これを書いている時点では日本全県踏破を目指している「佐藤拓也の男は旅の途中です。」だが、男の旅もここで終了となるのだ!!
大きなリスクを背負いながらも新たな世界への旅立ちを決意したandropメンバー3人が都内某マンションの一室に集まる。
そう!!一人いない!!
内澤だ。
彼は全てを知っていた。その世界のもつ光と闇を。他のメンバーが闇に引きずり込まれた時、そこに手を差しのばし、現世へ連れ戻すことが出来るのは彼だけだということを。
先に到着していた佐藤、前田、伊藤の3名は部屋のドアを前にした段階で既に独特な世界観を感じ取っていた。ノックをしても返事はない。何度確認しても指定された場所に間違いはない。
恐る恐るドアを開けるとその一室だけが、インドの空気感なのだ。明らかに湿度、温度、香り、そこに漂う空気が日本のそれとは違った。
程なくして奥から禍々しい気配を感じ取った。何か来る!
我々の前に現れたのは老師だった。いや、大老師である。
特に言葉を交わさずとも何年も前から教えを乞うていた、最初から大老師!と呼びたくなる佇まいがそこにあった。
内澤が到着するまでの間、奥の部屋で大老師のシタール人生について話しを伺った。
大老師は自らのことをJINと呼ぶよう促した。JINさんはインドにシタールの修行に行った際、なんとあのジョージハリスンと同じ師匠についていたらしい。
そうこうしている間に今度は部屋の入り口の方から神々しいオーラを感じた。
内澤だ。
無論、これは遅刻ではない。誰も何も言わなかった。祈りを終えて完全体となった彼の表情が全てを語っていた。
そして対峙した両名。そこからは一瞬であった。シタールの音楽世界を通じた今、光と闇は一つになったのだ。結合である。
「JIN」と「神」、二つの「じん」が交わるのは容易いことであった。
繰り返される諸行は無常。JINスタジオからインドセッションを引っさげてやってまいりましたヒンドゥーボーイズ。伊藤にはシタールではなく打楽器のタブラが与えられたが、力強さではなくひたすら繰り返しの諸行の無常さが求められた。大老師による手解きによって一定のグルーヴが生まれだすと急に大老師が少し熱情を加えたソロプレイを繰り出す!それに呼応して佐藤が見よう見まねで諸行の無常さを繰り返さずにソロを繰り出した!前田は安定したバッキングで諸行を繰り返し無常であった。内澤はただひたすらに無常でありながらも繰り返しの諸行に身を任せていた。
「今日は湿気がひどいから楽器の鳴りがイマイチだよー。」
そう語る大老師だったがどう考えてもこの部屋以外はカラッとしていた。
彼の中では既にこの部屋はやはり別の世界なのだ。
外とこの部屋の間を隔てるものはドア一つだが、やはりこの部屋には別の世界が存在している。そしてもしかすると彼は「インドから帰ってはきた」ものの、心が「いまもなおインドを忘れていない」者なのだと感じた。新たなカテゴリーを生み出し、別の次元に到達しているのだ。そして結果、彼の部屋だけが湿気を帯びているのだ!!
大老師には別れ際にひたすら大老師がシタールを演奏し続ける映像が込められたDVDを渡された。
その映像は一度見たものの心に張り付き、二度と忘れることが困難な映像であった。
今後も4人の中には大老師がい続ける気がする。
「もしかしてこれも......結合?」
精神世界における新たなレベルでの結合を体感した4人は精神の深淵から帰還した。
まだまだ男たちの旅は途中の様だ。
また次回のチャレンジにも期待してくれよな!
レッツ&ゴー!!
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