Japanese
Non Stop Rabbit × Skream! × バイトル
2019年06月号掲載
Member:矢野 晴人(Vo/Ba) 田口 達也(Gt/Cho) 太我(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by うつみさな
ライバルが出てこないと面白くない。どんどんいい曲を作って 下の世代に"変なことやれ、面白いことやれ"と煽りたい(田口)
原:自分たちの音楽でこういうことを伝えたいとか、世界をこうしたいなど、思っていることはありますか。
田口:極端な言い方をすると、音楽は宗教や政治に近いと思っていて。俺たちのファンが日本全国にいたら、俺たちが"こうだ"と言えばそうなってしまう可能性もあるわけですよね。それをいい意味で使いたくて。俺たちが"諦めなかったからここまで来れた"、"新しい道だけを進んできたからここまで来たんだ"と言って、若者がそれにならってくれるとしたら、10年後、20年後の日本ってめちゃくちゃ力がつくと思うし、面白いと思うんです。俺たちはライバルが出てこないと面白くないと思っちゃうタイプだから、どんどんいい曲を作って、下の世代に"変なことやれ、面白いことやれ"って煽りたいんです。これから変な奴がバンバン出てきて、ノンラビに対抗してきたら嬉しいなっていう。それはあるかもしれない。
原:そういう思いがあるんですね。
太我:僕は、意外とこの世の中は自由だなと思っているんです。ドラムも、最初に練習しているときはこうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないとか、技術を習得する必要はあるけど、ある程度のラインに来るとドラムって意外と自由なものなんです。それは他のことにも言えるんですよね。ファッションにしても"こう着たら変なのかな"と思っていたものでも、ある程度いろいろやってみると"もっと自由にやっていいんだ"ってわかるし。若い人には、もっと自由さがあるんだということを知って、暴れてほしいですね。そのぶん、ちゃんと勉強をしなきゃいけないですけど。ふざけたことをやっている人って、意外と根は真面目な人が多いと思うので。
矢野:僕たちは今YouTuberもやっていますけど、それは自分たちでやりたいと思って始めたことで。最初の頃は批判もあったし、マイナスなことも言われたんです。でも、どんどんやりたいことにチャレンジしてほしいと言いたいですね。そのためには、僕たちが正しいんだということをもっと証明しなきゃいけないし。俺たちができているんだから、どんどんやってほしいというのは伝えたいかな。
原:わかりました。ありがとうございます。
田口:他にも聞きたいことがあれば、なんでも聞いてください。
原:ありがとうございます。ではみなさんは、休みの日には何をして過ごしていますか。もしくは、今もし休みがあったとしたら何がしたいですか。
田口:休みたくないですね。休みができたら仕事が減ったんだなって思ってしまうので──
矢野:もしあったら、だからね。
田口:そしたら海外に行きたい。でも海外行ったら、PVとかの撮影もしたいかなぁ。なので、やっぱり仕事がしたいです(笑)。
矢野:僕も、特に今は休みにやりたいことはないかな。
太我:自分ひとりが休みでも楽しくないですよね。仲のいい人全員を休みにしないと、面白くないので。みんなが休めるならどこかに行きたいです。
田口:休みがあったら寝たいというのはよくあるし、今でこそ寝る大切さもわかりましたけど、バイト時代は寝たら寝たぶんだけ遅れをとってる感覚はあったな。例えば3時間寝て、次の日に5時間寝たら、2時間も損した! っていう。もしこの日3時間で起きた奴がいたら、確実にそいつに負けてるんだなって思ってしまうし。それが積み重なって1年後や5年後に、俺とそいつの差になるんだなって思っていたんです。狂気に近いですよね。路上ライヴをしていたときも、普通は雨が降っていたらできないけど、雨だから行かないと言うメンバーがまずいない。
矢野:とりあえず行くでしょっていう。
田口:それで片道2時間、下道で行くっていうことをしていました。
矢野:雨でも、アンプだけに傘を差して俺らはずぶ濡れでやったり(笑)。
田口:そうだった。逆に質問なんですけど、僕らのライヴはどうですか。
原:ライヴに行くと元気を貰えます。楽しいときももちろん、真面目に伝えてくれる場面もあって、笑ったり泣いたりと忙しいです。ノンラビ繋がりで仲のいい友達もできました。
矢野:それは良かった。
原:これからもライヴに行きます。今日はどうもありがとうございました。
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