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INTERVIEW

Japanese

KEYTALK

2015年10月号掲載

KEYTALK

KEYTALK

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Member：小野 武正（Gt/MC/Cho） 首藤 義勝（Vo/Ba） 寺中 友将（Vo/Gt） 八木 優樹（Dr/Cho）

Interviewer：石角 友香

－映画ができそうですね。

小野：（笑）うん、なんか漫画みたいな歌詞作りたいなと思って。

－設定が違うところに飛んでいくという。

小野：Aメロ、Bメロ、サビで全部違うんですけど、1番2番で常に繋がってて、結果的に全部読むと繋がっているっていう。別々のことが起こってるんだけど、実は全部一緒だよっていう感じの話だと自分では認識しています。

－KEYTALKの音楽的なこと、気持ち的なこと、バンドのことが全部説明つく歌詞になってるんですね。それと"愛の歯車になって"って言葉もいいですね、あえて"歯車"っていうところが。

小野：そうですね。そこは、自分は特別だって思ったり、身の周りにある関係性についても特別だと思うかもしれないけど、それはまぁすべて周りの人がいることによってなり得てることだと思うんで。"歯車として認識"って言ったら変ですけど、自分たちが、もしくは自分が特別なんてことはないんだよ、っていうことですね。あと3番Bメロで"wa-o!"って言ってるとこあるんですけど、ひとりだけ違うこと言ってて......あのー、違うこと言ってますね。

－気づいてなかった......ちゃんと聴きます。

小野：たぶん聴いてもわかんないかもしれない......"忘れるな"って言ってるんです、そういう耳で（笑）聴いてもらえるとたぶん聴こえると思います。完全、身内ネタなんですけど、"忘れるな"って言う八木のじじいキャラがいるんです。それが、ま、ほんとに普通に聴いてたらわかんないんですけど、こういうところで1回ぐらい言っておかないとほんとに流されちゃうと思うんで（笑）。

八木：俺も忘れてたわ（笑）。

小野：それを知ったうえで聴くと、"忘れるな"って聴こえると思うんで（笑）。ちょっともう1回、楽しみ方のひとつとして。

八木：戒め系です、はい。

－"鏡花水月"ってすごい単語ですよね、焼酎ぐらいしか思い出せない自分の脳みそが嫌ですけど（笑）。

小野：（笑）すごくきれいな四字熟語ですね。水に映ってる月がすごく儚くてきれい、幻のような、そういう比喩で使われますね。水に映ってる月ってきれいだけど手に取ろうとしても取れないっていう。

－小野先生の文学的なところ、全面開花ですね。そして寺中さん曲のTrack.3「summer end」はピアノが特徴的ですけど、最初から入れてたんですか？

寺中：そうですね、曲を......イントロを作るときに"ピアノを入れよう"と決めていて。ピアノを主役にするんじゃなくて、ピアノに雰囲気出してもらおうかなとそこらへん決めて。いろいろ試してるうちに、なんかすごく......和の雰囲気もありつつみたいなポイントを探せて、個人的にはすごく気に入っています。イントロとアウトロが、基本的に同じ構成の音作りなんですけど、アウトロのピアノはイントロよりさらに5dBぐらい上げて、みたいなことをやったり。このピアノのフレーズは気に入ってますね。

－KEYTALKのタイトルにはほんとに"サマー"が多いなと。夏っていう季節が楽しいことであれ、切ないことであれ、1番題材にしやすい季節？

寺中：そうですね、間違いないですね。なんか季節の終わりで1番寂しいのは夏だって思っている人はいっぱいいるかなと思ったり。冬が終わりそうなときは、やっと春がきたみたいな感じでちょっと嬉しかったりするんですけど、夏が終わるときはすごく切ないなって。それが曲になりやすいですね、いろんな感情と重なるというか。

－シングルよりも先にMV集が出ますが、『ONE SHOT WONDER』（2013年リリースの1stフル・アルバム）収録の「summer tail」を撮り下ろしたと。どんな内容なんですか？

寺中："KEYTALKの夏休み"ですね。ちょうど暑くなりだしたころ、7月末とかに、みんなでバーベキューをするっていう。まず食材買うところから始まって、食材をみんなで切って焼いて......で、酔っ払ったまま海行って、で、夜は花火して。

－（笑）そうそう、前回のツアー・ファイナルのMCで首藤さんが、友達に自慢できるようなバンドでありたいという意味のことを言っていて。

首藤：はい。なんかいいこと言おうと思って言いました（笑）。"誰か突っ込んでー、助けてー......"って内心思ってましたけど。まぁ、戒めの意味でも言ったりして（笑）......戒めがちですね。"ライヴを大事にしたい"みたいなこと言ったと思うんですけど、そこはほんとに声を大にして言いたいことですね。ま、ブレないとは思いますけど、ブレずにやっていきたいなって思いますね。