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INTERVIEW

Japanese

androp

2012年12月号掲載

androp

Member:内澤崇仁 (Vo/Gt/Key)

Interviewer:山口 智男


-ライヴでやったらみんなで合唱になりそうですね。

合唱で歌ってみたいですね。

-「Rainbows」という曲は来年1月に公開される『映画 鈴木先生』の主題歌ということで、新たに書き下ろしたそうですね?

脚本を読んだあと、ほぼ完成形の映像を見て、作ったんですけど、そういう作り方は初めてでした。映像を見たら、ある程度、音が頭の中で鳴ってたんで、それをそのままばっとデモにしたんです。そこからのアレンジ、構成、音の積み上げ方は苦労しましたけど、曲自体はばっとすぐできました。

-映像がすごいのか内澤さんの才能なのか(笑)。

映像からインスピレーションをもらうことが前から多くて。今回は特に印象的な映像だったんですよ。10代の単純なんだけど、モヤモヤした気持ちが表現されている映画だったので、俺もこういうことあったなって思いながら、でも、その頃から何も変わってねえやって(笑)。

-自分の音楽生命を賭けてもいいと思える集大成的な作品を目指した作品を完成させた現在は、どんなことを感じていますか?

まだ発売前ですから何とも言えないですけど、やりきった感はありますね。自分が持っている技量、手法を全部使い、自分の気持ちや考えも全部詰めて、アルバムにしたので、もう出ねえぞって(笑)。これ以上は無理だぞってものを作りたかったし、そこまで突き詰めたかったので。結果的には、そういう作品になったという気はしています。大勢の人たちに聴いてほしいですね。

-アルバムを締めくくる「End roll」という曲について、ひとつの“終わり”からその先に繋がる“始まりを”歌った曲、とコメントしていましたよね。その“始まり”はアルバム・リリース後のことも含まれているんじゃないかと思うんですけど、もう出ないぞと思いつつ、リリース以降のことはどんなふうに考えているんですか?

そもそも「End roll」自体、自分が音楽を作るうえで最後の曲を作るとしたらという思いで取り掛かったものなんですよ。これで終わってもいいと思える――気持ち的にもネガティヴになっていたので、これで終わりにできる曲を作りたいと思ってました。それでエンディングというテーマで曲を作りはじめたんですけど、作っているうちに、ひとつの終わりではなくて、終わりから次に繋がる曲にしたいと思うようになって、ひとつの映画が終わっても、その物語やそこに込められた感情は決してそこで終わるわけではないという気持ちを込めて、「End roll」というタイトルにしたんです。そういう曲を作ってレコーディングして、次に繋がるものしたいと思えてよかったと思いました。とういうのは、曲をレコーディングしたあと、全国をツアーしたんですけど、そこで、またひとりひとりのお客さんの顔を見ながら、終わりじゃなくてよかったと思えたと言うか、終わらせたくないと思ったと言うか、何かしら次に繋げたいと思えたので、結果として、そういうことが光とか新しいと思えることになったんじゃないかって。

-来年3月にはone-man live tour “one and zero” と題した初めてのホール・ツアーが決まっています。

初めてのホール・ツアーなので、ホールでしかできない演出があるだろうなって、いろいろ模索しているところです。ホールなら座席もあるので、じっくり観ることができるんじゃないかと思うんですよ。そういうライヴの観せ方もしたいと思ってたので、今から楽しみですね。そういうところでしかできない演出、音響の作り方があると思うので、いろいろこだわりたいと思ってます。