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INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2024年08月号掲載

ぜんぶ君のせいだ。

Member:如月愛海 メイユイメイ 寝こもち むく 煌乃光

Interviewer:吉羽 さおり

2023年3月15日に、グループ結成の2015年からの目標であった、日本武道館単独公演"日本武道館 単独公演~この指とまれ~"を開催、そして無期限活動休止となったぜんぶ君のせいだ。が、1年後の2024年3月15日に、川崎CLUB CITTA'で新メンバーを加えた再始動ライヴ"再始動 ONEMAN LIVE〜untitled〜"を行った。5月には、全国ツアー"26都市LIVEHOUSE53公演〜YMKWIIちぬるTOUR〜"に突入した、新体制ぜん君。(ぜんぶ君のせいだ。)の第一声となるシングル『蓮華粧』が、8月14日にリリースとなる。めくるめく感情の渦が形になったような激しい展開と吹き荒れるエモーション、それでいてポップなかわいさも爆発するぜん君。節が、『蓮華粧』でパワーアップ。インタビューでは、1つの目標は達成したが、まだまだ全速力で走るぜん君。の今を伝える曲についてとともに、再び活動をスタートした想いを5人に語ってもらった。

-再始動から約5ヶ月経って、全国ツアー"26都市LIVEHOUSE53公演〜YMKWIIちぬるTOUR〜"も中盤を迎えましたが、ライヴの感触はいかがですか。

如月愛海:再始動一発目となった3月15日の川崎CLUB CITTA'でのライヴのとき、新メンバー2人にも、ぜんぶ君のせいだ。としては一度夢(日本武道館での単独ライヴ)を遂げているので、リアルにライヴに来てくれる方が減るかもしれないし、難しいこともあるしれないって話をしていたんです。楽曲とかはずっとあるものだけど、本気で、ゼロからの気持ちでスタートしようと走り出して。なので今できたてのグループなのか!? みたいなライヴをしてます──できたてのわりには経験値は高い感じですけどね。ぜん君。特有のフロアの感じになっていて、わちゃわちゃ遊ぶとか、患い(※ぜん君。ファンの呼称)さんありきのライヴが多いですね。私たちも遊んでいるし、遊ばれてるしみたいな感じで。

-心配していたお客さんの戻りはどうですか?

如月愛海:最初は、本当に来てくれないんじゃないかと思ってたので。言葉を濁さずに言えば思っていたよりは少ないっちゃ少ないけど、やっぱりまだぜん君。を見ていたいって思ってくれている人も多いし。あとはライヴハウスによっては逆に多い場所もあって。特に地方の方が待っていてくれていたんだなと思いましたね。

寝こもち:原点である名古屋はやっぱ多いしね。

如月愛海:目標だった武道館(日本武道館)公演をやって、無期限活動休止となって。そこからスタートしたわりにはたくさんの人が観てくれていますね。ライヴをやってると、新しい目標とかないの? って言われますけど。

-そこは聞きたかったところでした。こうして新体制でスタートした今、何か新たに見据えている目標っていうのはあるんですか。

如月愛海:あっ......。

メイユイメイ:大事だ。

-この5人になってそういう話ってされましたか?

如月愛海:いや、してないんですよね。っていうのが、ファンの方に聞かれたときには答えているんですけど、私はこうしてコドモメンタルに入ってぜん君。として活動をスタートして来年で10年なんです。メイ(メイユイメイ)とこもち(寝こもち)は何年目?

メイユイメイ:次で8年目。

寝こもち:6年目かな。

如月愛海:むくと煌乃光はここからがスタートで。メンバー内で歴に差がありすぎて、でもゼロからのスタートでもあるから、目標値を決めるのが難しいんです。じゃあ今からまた(日本)武道館を目指すかって言われたら、そうは思っていないし。聞いてくれたファンの人には、このツアーが終わる頃には考えられたらいいなって気持ちで、そうやって話しているんですけどね。

煌乃光:まだ私は実力面が追いつけてないところがあるので。

メイユイメイ:目標は、今の体制ががっちり固まってきてから、みんなで考えたいよね。

寝こもち:目標決めようみたいな気持ちでいるときこそ、なかなか決まらない気がするしね。

如月愛海:当時、武道館をやるっていうのもなんの気なしでというか、ノリで言った感じだったんです。そのときは"Mステ(ミュージックステーション)も出る!"って言ってたし。

寝こもち:憧れはあるよね。

-ここから進んでいきながら、見えてくるものはありそうですね。では改めて、新メンバーお2人に聞いていきたいのですが、まずお披露目となった3月15日の川崎CLUB CITTA'でのライヴはいかがでしたか?

むく:正直ほとんど記憶がなくて、花道が2本あったんですけどずっとそこを駆け回っていたなっていうイメージです。

-ついにこの日が来たぞみたいな想いはあったんですか?

むく:リハーサルの時点でやっと"あ、ステージ立つんだ"って思ったぐらい結構ギリギリまで、練習練習みたいな感じで過ごしてたので。でもドキドキはすごくしました。

-むくさんはどうしてぜん君。に加入しようと思ったのでしょうか?

むく:もともとずっとぜん君。が好きで、実はグループができたぐらいから知っていたんですけど、その頃はメンバー募集とかもしていなかったので、他のことをやっていたんです。今回何気なくHPを見たら新メンバー募集が出ていたので、"うおー!"ってなって応募しました。これまでいろいろ活動もしていたんですけど、ここで受からなかったらもう最後にしようって思ってました。

-こうして話している姿や雰囲気を見ても、すごくぜん君。っぽい感じがありますよね。

如月愛海:出会ったときに、っぽいなと思いましたね。結構、即決だったかな。

むく:うん、早かった。

如月愛海:ぜん君。の活動の中で、いろんな人に会ったんですよね。きっとみんなも、武道館を終えて襲(もとちか襲)ちゃんと、こて(个喆)ちゃんが去ったのは分からなくはないというか、武道館って大きな舞台に立ったことで終止符を打つ人もいっぱいいると思うんです。それ以外で、夢半ばで抜けていってしまう子は、合う/合わないももちろんありますけど、他のグループで頑張ってる子もいると思うんですよ。それだったら、ずっとぜん君。で頑張れそうな子を入れたいじゃないですか。そういうことを考えながら、うちらもメンバーみんなでオーディションに挑んでた感じだったんです。

-煌乃光さんは、お披露目のライヴはいかがでしたか?

煌乃光:すっごく緊張してずっと震えてました。でも、ライヴに出たときに患いさんの顔が、私の保護者ですかってくらいすごくあったかくて。そこからは"楽しいー! 自分体力足んないー! 楽しいー!"って感じで、楽しんでました。

-ぜん君。にはどうして入ろうと思ったんですか?

煌乃光:私はそれまでぜんぶ君のせいだ。は名前だけ知っていた状態だったんです。漠然と音楽やりたいなっていう気持ちはあったんですけど、ただ音楽の世界ってすぐにポンって入れるわけじゃないから。SNSをパーッと見てたときに、ぜん君。のオーディションのお知らせが流れてきて。"あ、名前聞いたことある"と思ってMVとかサブスクとかをバーッと見て、応募しようって思ったんです。オーディションとしては最後のほうだったのかな。緊張で喋るのがめちゃめちゃ下手くそだったと思うんですけど。やりたいですっていう気持ちだけ届けー! みたいな感じで喋ってたのは、ふんわり覚えてます。

-新メンバーを迎えるにあたって、2人はどんなところが決め手だったんですか。

如月愛海:むくには結構オーディションの後半の段階では(加入を)伝えていましたね。光(煌乃光)とらて(己涙々らて)はみんなで悩んでました。ぜん君。って5人のイメージが多いと思うんですが、結成当初から言ってるんですけど、6人にしたかったんです。今回も6人体制にしたいということで、むくは最初から歌声がイメージに合っているなと思っていて、らても歌声とか歌い方とか、あとは出会ったときの感じが、この子がもしこの活動するならぜん君。でしか無理かもしれないってところがあって、光の場合は、最初はとにかく真面目さが勝っていて。

寝こもち:うん、すごく頑張れる子だなっていうのがあった。手書きの歌詞カードとか持ってて。

メイユイメイ:むくとらてと並んだときに光の真面目さがいいバランスじゃないかなっていうのはあったよね。

如月愛海:私たちも3人いるし、新たに3人入ってもらうことで、3:3のうまいバランスで、個性的にもバラバラで、やっていけるのではないだろうかと思っていたのが大きかったですね。結構個性も重視したよね。

メイユイメイ:めっちゃみんなで喋ったしね。

如月愛海:私たちも長くやってきて患いさんにどういう方がいるかも分かってるから、きっとこの人に刺さるよね~とか、この方とかだったらこの子を推すかなとか。自分たちを推している人が受け入れてくれる要素としては、ぜん君。を大事にしてくれる人じゃないと無理だと思うんです。だからその要素を持っているかとかは考えました。