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INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2024年08月号掲載

ぜんぶ君のせいだ。

Member:如月愛海 メイユイメイ 寝こもち むく 煌乃光

Interviewer:吉羽 さおり

一緒にいることで笑える空間にしたい


-曲としては恋愛がモチーフではあるけれど、感情や気持ちの流れは同様かもしれませんね。

如月愛海:だから光が感じたまま素直に歌うことで、たぶんそういう表現になるんだと思う。どれだけ癖を付けて歌っても光の声ってすごく素直だから、この曲の中でも、きれいに聞こえるんじゃないかな。

メイユイメイ:そうだよね。

煌乃光:嬉しい。今、ちょっとうるっときちゃった。私めちゃめちゃ相談するんですよね。そのたびに、全員からいろんなものをいっぱい貰って。全然解決はできないんですけど、私がめんどくさいタイプだから......。

寝こもち:だからそれが光の重いとこだって!

如月愛海:たぶん、自分であまり気付いてないだけで重いところとか感情を持ってると思うよ。

煌乃光:らしいです(笑)。

-煌乃光さん自身思い悩むタイプというか、まぁいいかとかなんとかなるかとは思わないタイプ?

煌乃光:はい、ならないですね。ライヴでもっとそういう感情入れられたらいいなって思います。

-今作が5人としての1stシングルですが、そこに「ねおじぇらす✡めろかおす」と「唯君論」の新バージョンを収録したことにも、意志を感じるところです。この2曲は特に、グループの始まりを強く意識させる曲ですね。

如月愛海:そうですね。前回のアルバム『メイダイシンギ』(2022年)で「夢幻路」を出していて。「夢幻路」で、夢までの道がこれで終わりなんだっていうのを、たくさんの方が想像したと思うんです。「夢幻路」にもそれまでのぜん君。の曲がそのまま入っていて。あの頃も活休することは決めていたし、もしかしたら終わりが見えたかもしれないけど、同時に続ける気もあったというか。別にあのとき、全員がやめるっていう選択をしたわけじゃないので。あの曲があっての今回のシングルになるから、やっぱスタートを思わせるものは入れないとなというのはありました。うちらとしてもゼロからって言ってるし、そのゼロ地点は「ねおめろ」なので。内容もちょっと変わってますしね。

-自己紹介となるパートが新しくなりました。

メイユイメイ:新しく入った2人のことをまだ知らない人がたくさんいるじゃないですか。私自身もぜん君。入る前は、「ねおめろ」や「唯君論」の、各メンバーの口上や自己紹介の歌詞を見るのが好きだったんです。その歌詞を見て、"あー、こういう感じの子なんだな"って考えるのが好きだったから。今回の「ねおめろ」と「唯君論」の歌詞を見て、むくってこんな子かとか、光はこうなんだって分かるのが、メイもドキドキしてます。

如月愛海:どういう感じか分かるかな?

寝こもち:きっと分かんないところもあるよね。「ねおめろ」にあるむくの"ぷりぷり"って何?

むく:"ぷりぷり"とは、つまりかわいいです。

寝こもち:服のふりふりとかもそんな感じ?

むく:そう! これも"ぷりぷり"なんですよ。

寝こもち:万能な言葉みたいです(笑)。

如月愛海:みんなの個性がめちゃくちゃ詰まってるよね。

煌乃光:思い出すな。「ねおめろ」と「唯君論」の新体制バージョンの歌詞が送られてきたとき、めっちゃくちゃ嬉しくて。うちらのこと書いてくれてるー! って。

むく:分かる!

煌乃光:ずっと家で自分のところ歌ってた。

メイユイメイ:メイが加入したときは「ねおめろ」をやるまでは結構時間があって、なかなかできなかったんですけど、今回この新体制での最初のシングルにちゃんと「ねおめろ」もついてくるのには、初心からっていう想いと覚悟みたいなのは感じました。

-そうですね。またここで新たに知ってくれる方、ぜん君。の音楽を聴いてくれる方っていうのもいると思うので、大事な曲をまず聴いてもらうシングルにもなると思います。

如月愛海:あとは、どんな時代でも刺さる曲だなって思います。最初に「ねおめろ」をリリースしたのが2015年で。あの頃、対バンをすると"楽曲めっちゃいい"って言ってもらえたり、今もツアーを回っていていろんなライヴハウスの人が"捨て曲がない"みたいなことを言ってくれたりすると、やっぱりどの時代でもぜん君。の曲って刺さるんだなって思って。作家の方が皆さんこだわって曲を作ってくれているのもそうだし、うちらもそれに負けないように頑張るので。ただ、"楽曲がいいアイドル"とかじゃなく、ちゃんと伝えられるものを伝えていけるグループにはしたいから。そこは負けじとやってるし。その意味でも今「ねおめろ」と「唯君論」がここに入っていても時代に遅れてないというか。もはやぜん君。の国歌みたいになってるところもありますしね。

メイユイメイ:何も色褪せてないよ。

煌乃光:聴いていても、ずっと楽しいもんなぁ。

-そこにこれまでのぜん君。を踏まえアップデートした「蓮華粧」がありますから。

如月愛海:だから結構名盤できたんちゃうん? っていう気持ちですね。どの時代にも刺さるってことは、どの世代にもまた刺さるってことだから。

-新鮮さと懐かしさ、ぜん君。の面白さが詰まった3曲で帰ってきたなっていう思いですが、ただ帰ってきたわけじゃないぞとも感じます。

如月愛海:今までよりもっと遊ぼうっていう気持ちが強くありますね。やっぱ武道館に行くまでの道のりは長かったんですよ。個の夢ももちろんそうだけど、グループの夢でもあるし、何年もの間で出会ってきた何千人もの人たちと、一瞬でも一緒に描いた夢でもあったから、今思うとすごく重かった。だけど、それも終わったから。

メイユイメイ:活休に入って、こもちとおめぐ(如月愛海)と3人でご飯食べに行ったりして、今後のことについて話すことが結構あったんですけど、そこで何回も3人でこれからたくさん笑おうね。とりあえず笑い合えたらいい、たくさん笑おうって。

寝こもち:幸せになろうって。

メイユイメイ:っていうのをめっちゃ言ってたよね。

如月愛海:そこに持っていきたいんですよね。苦しい思いをしていても、一緒にいることで笑える空間にしたいなっていう。目標って、それなのかもね。一番大事よね。そこに2人も早く乗っかってきてほしい!

煌乃光:段々と、最初の頃よりは今のほうがみんなともワイワイできるようになったから、頑張って追いつきますわ~。

むく:頑張りますわ~。

寝こもち:待ってるからね。

如月愛海:全員が楽しい主人公でありたいと思っています。