Japanese
ぜんぶ君のせいだ。
Skream! マガジン 2019年02月号掲載
2019.01.20 @Zepp Tokyo
Writer 宮﨑 大樹
2018年に渋谷TSUTAYA O-EASTで自身最大規模のワンマンを成功させたぜんぶ君のせいだ。が、同会場を超えるキャパシティとなるZepp Tokyoのステージに立った。この日は、4月に日比谷野外音楽堂のワンマン開催決定というさらなる記録更新も発表され、その勢いは留まることを知らない。入口付近に連なったファンや関係者から贈られた花輪を見るに、この勢いの秘密は、楽曲の良さ、キュートなルックス、魂を削るようなパフォーマンスだけでなく、人に愛される人間的魅力にもあるのかもしれない。
この日のステージは左右に"虹色の嫉妬"と名付けられた女性専用エリアが準備されており、このエリアに向けてせり出すように2本の花道が設けられていた。"患い"(※ぜんぶ君のせいだ。のファンの総称)と言えば元気にモッシュ、サーフ、リフトをしているイメージであるが、ゆっくり観たいという女性ファンを大切にしようとする意志も見て取れる。結果的に、暴れたい人は前方に、女性は専用エリアに、じっくりと音楽を聴いて楽しみたい人は後方にと、思い思いの楽しみ方でライヴを満喫できていたため、このステージ構成は大当たりだった。
まだ客電が煌々と輝くなか、開演を待ちきれない患いたちが興奮して声を上げている様子から、この日のライヴをどれだけ楽しみに待ちわびていたのかがひしひしと伝わってくる。オープニング・ムービーが投影されたスクリーンが外れていよいよ登場したのは、バック・バンドと、ぜんぶ君のせいだ。、さらには所属するコドモメンタルINC.のレーベルメイト、ゆくえしれずつれづれから个喆、幽世テロルArchitectからのなめら、季がパフォーマーとして参加するというスペシャルな布陣。怒号のような歓声の中で始まった「うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~」のイントロに合わせてコールの波状攻撃が起こっていく。それに負けじとフルスロットルで花道に躍り出たメンバー、十分すぎるほどヒート・アップした観客をさらに煽るパフォーマー、そしてこれを後押しする楽器隊と、エネルギーが爆発するようなオープニング・チューンでライヴの口火を切った。続く「常花」では咎憐无がソロ・パートで歌唱力を、「WORLD END CRISIS」では一十三四が強烈なスクリームを響かせる。さらに「痛カルマバ◯ス」で、ましろが観客に支えられて客席に乗り出すような姿も見せたり、如月愛海が"Zepp! 頭振れぇー!"と煽ったり、メンバーごとの見せ場もたっぷりだ。
激しい楽曲を中心に攻め立てつつも、ライヴ中盤では「FAIRY TALE FANTASY」、「独唱無題」のようにエレクトリックなナンバーを挟みつつ進行していくなか、後半でひと際大きな歓声が上がった「キミ君シンドロームX」は、この日のハイライトのひとつと言えるだろう。患いたちと、ぜんぶ君のせいだ。のお互いのエネルギーが好循環を生み、熱量が最高潮に達すると、曲の終わりには"このあとも、ぜん君。と一緒にいい夜作ろうなぁー!"と如月愛海が思いを込めて叫んだ。
驚くことに、この日のライヴは、簡単な自己紹介を挟んだのみでMCがなく、さらに言えばライヴ中に水を飲むような様子もなく曲が続いていたのだが、彼女たちはその流れのまま実に17曲を連続で披露し、本編終了まで駆け抜けた。激しいダンスと歌唱をこれだけこなし、それでいて疲れた素振りを見せない彼女たちの姿には、この日に向けての鍛錬の結果と、それに裏づけされた自信が表れているようだ。
如月愛海が言ったとおり、最高の夜はまだ終わらない。アンコールで「革鳴前夜」をライヴ初披露してから、ダブル・アンコールを含めて8曲をパフォーマンス。全25曲を全力疾走したワンマン・ライヴは、終始大盛況のまま幕を閉じた。
冒頭に記したとおりだが、この日、日比谷野外音楽堂ワンマン"ぜんぶ君のせいだ。単独公演~声高EX少数派~"が発表された。ライヴハウスを飛び出した彼女たちが、野音でどんな"病みかわいい"を見せてくれるのか。今から楽しみで仕方ない。
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