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INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2017年12月号掲載

ぜんぶ君のせいだ。

Member:如月愛海 ましろ 一十三四 咎憐无

Interviewer:吉羽 さおり

9月に3rdアルバム『Egoistic Eat Issues』をリリースし、現在"みんなごとTOUR 2017~2018"で日本縦断の真っ只中の"ぜんぶ君のせいだ。(通称:ぜん君。)"が、5作目のシングル『せきららららいおっと』をリリースする。3rdアルバム・リリースのタイミングで未来千代めねが脱退となり、4人となったぜん君。のリスタートにもなる今作は、ポップで妄想が爆発している恋愛チューン「せきららららいおっと」と、対極的と言えるクールなサウンドで今の意志を歌う「Unknown Carnival」という2曲の新曲、そして再録曲が2曲収録された。アルバム発売から間もないなか、次なる一手を打ったぜん君。の4人。その想いを訊いた。

-ツアー真っ只中でのニュー・シングル『せきららららいおっと』が完成しましたが、3rdアルバム『Egoistic Eat Issues』とはまた雰囲気が変わった曲が揃いましたね。「せきららららいおっと」は、再びポップでハイパーな擬音たっぷりのぜん君。節で。

如月愛海:変わりましたね。普通に楽しくなった(笑)。

一十三四:ぜん君。っぽくありつつも、ちゃんとこれまで歌ってきた恋愛系の歌を全部踏まえたうえで進んでいる感じはするんですよね。

如月愛海:そう、進んでいるんですよ!

ましろ:具体的に言うと、(思いを寄せる君の)すぐ後ろくらいまで進みました。振り向かれたらちょっと困るくらいの感じ、までには近づいてきました。

如月愛海:振り向かれたらダッシュ系の感じで。

-それでこの、CDの帯のキャッチ・コピーに繋がるんですね。"斜め右後ろ30mの定位置から、無理やり後ろまで来たんですけど...でも振り向かれたらちょっと、アレかもしれません..."と。

一十三四:「キミ君シンドロームX」(2015年リリースの会場限定盤『キミ君シンドロームX / 患いハレルヤ』収録曲)という曲があるんですけど、その曲の歌詞に、"斜め右後ろ30m 定位置"っていうのがあって、そこから進んできたので(笑)。ちゃんと成長はしてます。

-"次にいつ相手に振り向かれるのか"、っていうところまできましたか。

如月愛海:それもみんなで話してたよね(笑)。

一十三四:次は、逆に追い越すんじゃないかって言っていて。

如月愛海:で、前から相手を見ているんじゃないかっていうね。

-なかなか横には並べないんですね。

一十三四:並べない......。怖いですもんね。

ましろ:でも、だいぶきましたよ。「キミ君シンドロームX」からやっと。

一十三四:30何曲目にしてね(笑)。

如月愛海:あとはやっぱり、「ぼっちコネクト終」(2016年リリースの1stシングル『無題合唱』収録曲)みたいな、妄想癖もあるので。

ましろ:今回は、君がいることを前提に頑張っちゃう、かわいい女の子になれたかなと思いますね。

一十三四:ただ、世界に自分とその相手しかいないというのは、まだ残っていて。前向きだけど、空回っているところがやっぱりあるかなと。

-"やってきました自分磨き はてさて何から手を付けようか..."とか、自分磨きのやり方から迷っているとか(笑)。

ましろ:そうなんですよね。でも、好きな人がいるから磨こうという努力をする、"今頑張るぞ!"っていう女の子になっているし、頑張り方はアレですけどね(笑)。

如月愛海:自分がすべてというよりは、君がすべてっていうところが大きいので。今までも恋愛系の曲では「僕喰賜君ノ全ヲ」(2016年リリースの2ndシングル表題曲)とか、患いさん(※ぜん君。ファンの呼称)とぜん君。のイメージでも歌っていたりもしたけど、これもそのイメージは強いですね。やっぱり、患いさんが私たちを見つけてくれたから、今、4人がぜん君。を続けていられるし。4人も、患いさんを見つけられたからここにいるので。片想いもありつつ、ぜん君。のストーリー性もちゃんと入っている歌詞ですね。

-まさに"君が居たら!僕が居る!"という歌詞のとおりですね。サウンド的なところでは、1曲にロックからEDMからいろいろなジャンルが入っている曲でもあって、そのへんがまた新しいんですよね。

如月愛海:そうなんですよね。コドモメンタルに新しいグループ、幽世テロルArchitectができたんですけど、それがあったからこそ曲を作る(水谷)和樹さんの中でも変化が出てきたと思うんです。私たちも、"なんでもやる"と言っているからには、幽世(幽世テロルArchitect)にも負けられないので。そういう気持ちでも録っているし。

ましろ:曲中で4回くらいメロディが変わったりしていて、テンポも変わったりと、1曲の中でチャレンジしてる曲にもなりました。そういうところも患いさんが"こういうのを待ってた"っていう感じで、好きでいてくれるのかなっていうふうに思います。

咎憐无:途中、電子ゲームみたいな音があって。ライヴで患いさんはどういう反応をしてくれるんだろう? って楽しみなんです。クラップとか、掛け声がどうなるのかなって想像できなくて。でも、サビの部分は、「キミ君シンドロームX」みたいな掛け声を待ってます。

如月愛海:待ってます、なのね(笑)。