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INTERVIEW

Japanese

androp

2013年12月号掲載

androp

Member:内澤 崇仁 (Vo/Gt)

Interviewer:山口 智男

-後半のドドドドと押し寄せるドラムがすごいですね。

あぁ。あそこは自分の心の中で、もどかしい想いが溜まっていって、最後の最後に溢れるってことを表現したかったんですよ。

-ライヴで聴いたら迫力あるだろうな。

迫力を出したいですね(笑)。

-ところで、カップリングの「Melody Line」はさっきも言っていたように「Voice」の延長でできたということは、割と新しい曲ということですね?

新しいですね。9月に作って、9月にレコーディングしました。デモから完パケまで、今までで最短でできました。その分、ものすごく濃かったですね。今までやってなかったことをやってみたんですよ。デモからレコーディングまでの間に、もう一段階設けて、曲をさらに練ったんです。これまではレコーディングの現場で時間を掛けて、いろいろ試していたんですけど、その前に時間をかけて練ったうえで、さらにレコーディングでも練り上げるという作業をやってみました。今までレコーディングの現場で決めていたことを、その一段階前でやることで、レコーディングする時にはより精度の高いものにできるということが実感できました。

-「Melody Line」は「Missing」とは逆にandropらしいトリッキーなアレンジが加えられていますね?

どこを切り取ってもインパクトがある曲にしたかったんですよ。

-"声は枯れたっていいんだ"ってフレーズがいいですね。

ありがとうございます(笑)。

-「Voice」に込めた想いがより一層、強いものになったと感じました。

そうですね。そこからの続きというイメージはもちろんあって、「Voice」の延長上で今、自分が伝えたいことって何だろうって考えたとき、"夢"ってキーワードが出てきたんですよ。夢って普段、口に出すには恥ずかしい言葉だと思うんですけど、だからこそ、今までちゃんと向き合ってこなかったなって気もして、今回は人にどう思われてもいいから、自分の夢とちゃんと向き合うことによって、自分が曲のテーマをどう伝えられるか考えてみました。

-"夢までの距離はあったっていい"ってフレーズもいいですね。

ありがとうございます(笑)。小さい頃から恥ずかしかったんですよ。夢はあるけど、それを語ることが。でも、音楽をやるうえで、夢に突き動かされているのも確かなんですよね。ホントに夢って大事なものなんだなって思います。まだまだ夢の途中ではあるんですけど、だからこそ僕らが今、鳴らせる音、伝えられる言葉って夢のことだなって。それを考えたとき、僕が言いたいことって何だろうって考えながら作っていったところはあります。

-バンドをやりながら昔、見ていた夢が1個ずつ叶っていったという実感もあるんじゃないですか?

音楽やっててよかったと思うことはホント多々あります。CDを出したいと思っていた高校時代の夢からSUMMER SONICのバックヤードでSIGUR ROSのJonsiに会えたとか、ライヴでこういう演出したいとか、こういう曲を作りたいとかまで、挙げたらきりがないくらい夢が叶ってうれしいと思った瞬間ってありました。それが生きる原動力にもなっているし、ものすごく大切なものにもなっていますね。

-夢が叶うと同時に新しい夢もどんどん大きなものになってきていると思うんですけど、来年の3月23日には国立代々木競技場・第一体育館でandrop初のアリーナ単独公演が実現しますね?

いつもやっているライヴハウスをソールド・アウトにしたいというところから始まって、SHIBUYA-AXでやりたい、Zepp Tokyoでやりたいと1つ1つ夢が叶ってきたわけですけど、正直、代々木競技場でできるとは思ってなかったです。

-あそこは何人ぐらい入るんですか?

1万2~3000人らしいです。それをやれるのは、もう自分らだけの力じゃないなって思ってて、周りで支えてくれる人たちや僕たちの音楽を聴いてくれる人たちがいなければ、そこに存在すらできないわけですからね。僕らの夢ってホント、いろいろな人たちに支えられながら叶えられるものなんだなって。だからこそ大事にしないきゃいけないんだと改めて思いましたね。