Japanese
ぜんぶ君のせいだ。
2017年02月号掲載
Member:如月愛海 ましろ 一十三四 咎憐无 未来千代めね
Interviewer:吉羽 さおり
-取材をしていても思いましたが、急速に変わりましたからね。発言もそうだし、グッとタフになりました。
如月愛海:あるときを境にね(笑)。
一十三四:患いさんは味方だっていうのもそうですけど、お金を払ってわたしたちを見に来てくれていて。それに対する感謝の気持ちや尊重する気持ちとか、そういうのは絶対持っていないといけないし。味方だけど、わたしたちが楽しませてもらうんじゃなく、楽しませないといけないっていうのを理解し出したあたりから、ちゃんと前を見られるようになったんです。それまでは緊張で、きっと新しく入ったふたりもそうだと思うんだけど、目の前が真っ白になっちゃって(笑)。最初のころのライヴは、目の前に靄がかかって真っ白だったから。今は自分にできるフォローはしようって思ってます。
如月愛海:いいふたりが入ってくれたなと思います。ある意味また、自由なぜん君。になって。この自由はずっとテーマというか。
ましろ:テーマというか、気づいたらずっとこんな感じで(笑)。
如月愛海:行動はバラバラなんですけど、常に5人が一緒にいるから、少しずつ理解してるよ、ね?
ましろ:うん(笑)。
-今見えている感じでは、ふたりのどこを引き出したいですか。
如月愛海:めねは普通の人が2くらいだったら、130くらい優しいんですよ。優しさレベルがものすごく高くて、もしそれを引き出しちゃったら、ライヴが患いさんの頭をひとりひとり撫でるような感じになっちゃうと思うので。逆にちょっと強めの部分、これは譲らないよっていう部分もたまに見え隠れするときがあるので、そこは出してあげたいなと思うんです。
未来千代めね:はい、強くいきます(笑)!
如月愛海:咎憐无はなんだろうな、元気は元気なんですけど、天然なのかものを知らないのか(笑)。吸収が早いんですよ。ダンスを覚えるのも早くて、キュンキュンな日程でも形にしようと覚えてくれるんです。それを考えると、みんなのいいところを吸収して、自分のいいところも伸ばしてほしいなって思います。かっこいいましろの部分、四のあざとさとか、エロさとか、自分で言うのは恥ずかしいけどわたしのアゲていく部分や周りを見る部分とか(笑)。めねから優しさをもらって。なおかつ天然なので、みんなを癒してあげられるようなところが出せたらなって思うんです。
咎憐无:はい。
-楽しみにしてます。ではもうちょっと5才さんと字さんの脱退について、3人の心境を聞いていきたいんですが。もともと患いさんとのアーティスト活動以外での写真がネット上に流れたのが発端でしたが、そこから脱退へというのは急な話だったんですか。
如月愛海:急でした。写真がネット上に出回ったときはまず、"え、嘘。何、まじで?"ってなって。知っている患いさんだったし、"なんで?"みたいな。アルバムのリリース・イベントの途中あたりで。なんというか、実感半分、あとはファン目線も半分というか、あぁ......ってなって。わたしは四から連絡をもらったんです。それまで携帯も見てなかったし、まったく気づかず。それで四から連絡がきて、"え、どうするどうする?"ってなって。社長も知ってて、ましろにも連絡して。
ましろ:ぼく、ワンテンポ遅いんですよ。Twitterを見てたら、なんとなくTwitterの空気が変だなっていうのに気づいて。なんだろうと思って連絡したんですけど、すぐに認識できることじゃなかったっていうか。動揺したり、悲しんだりというよりは、なんとも言えない気持ちが出てきちゃったんです。連絡して、こういうことがあるよって言われて。事前に何かを知っていたわけでもなくて、気づけなかったですね。
-そのあとに、本人たちとも話はしたんですか。
如月愛海:しばらくはふたりもショックで、連絡はこっちからも、向こうからもしてなくて。会社とは連絡を取っていたと思うんですけど、とりあえずわたしと四も患いさんよりも気づくのが遅かったから。これどこに上がってるの? っていう、そこからの始まりだったんです。とりあえず3人でLINEで連絡を取り合いながら、これは指示を待つしかないし、ふたりの話を聞かないとわからないからと。いったん、わたしたちは話を聞くまでは普通に過ごそうという話をして。その間も不安だらけですよね。患いさんもそうだし、自分たちもモヤモヤとした感じが続いていました。でも、そのあとふたりの話があって、"あ、本当なんだな"ってなって。ふたりもとても反省していて。自分たちもそれに対して、気づけなかったのはダメだったと思うし、それも自分たちで反省会を開いて。身体っていうよりは、心がバタバタしていましたね。
-5人でしっかり話し合えたんですか。
如月愛海:そのときはLINEだったり、社長を通して話しました。直接伝えにくいところもあったと思うし、わたしたちも、何を言ってあげればいいのかわからなかったし。すぐあとに北海道でのリリース・イベントが決まっていたんです。5人で行けるかわからないし、3人になるかもしれないし、4人かもしれないし。何か記事が出たとしても、来てくれる方はライヴを観に来ているから。ライヴのために何かをしようということで、3人になった場合は、これはああやろうとか、5人だったらしっかりみんなで謝ろうとか、そういうのだけはたくさん話しました。北海道のイベントと、そのあと2、3回くらい3人でライヴをやって。11月23日の、十字の脱退ライヴのときに、字と5才と久しぶりに会ったんです。
-では、実際に会わない期間が結構あったんですね。
如月愛海:そうだったんです。向こうがどう思っているか、こっちがどう思ってるかは、お互いに話してはいたんですけど。ライヴがたくさん入っていたのもあって、自分たちもあまり心が乱れすぎてもいけないし、ライヴに対して気持ちをぶつけていくのに悲しいとかつらいという感情が勝ってしまったらダメだから。それは、自分たちなりに苦労したというかね。
ましろ:そうですね。
如月愛海:まぁ、(悲しいとかつらいという感情が)相当出ていたとも思うんですけどね(笑)。隠すのが下手なので。そのぶん、患いさんも――
-全力で支えてくれたんですね。
如月愛海:支えられましたね。そこから字と5才とも会って、ちゃんとふたりから話を聞いて、ライヴに挑んで。そのときはもう許す、許さないとかの状態ではなくて、一緒にいた時間も長いし、ずっと一緒に頑張ってきた子たちだから。自覚がちょっと足りなくて、そうなってしまったのかなという感じでした。自分たちもそのときにちゃんと話せたし、字も字で、ライヴで自分の脱退を決めて自分の言葉で患いさんに話をしたし、5才もそうだったので。わたしたち的には、ふたりがちゃんと想いを伝えられたのなら、それでよかったかなと思います。
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