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INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2017年02月号掲載

ぜんぶ君のせいだ。

Member:如月愛海 ましろ 一十三四 咎憐无 未来千代めね

Interviewer:吉羽 さおり

-ふたりは脱退の意志は固かったんですね。ただファンの方にとっては、どうなっているんだろうっていう思いはあったかもしれない。

如月愛海:ビックリもあったと思うし、いろんな気持ちがあったと思うんです。いろんな気持ちがあったけど、11月23日の、字と5才から話があるよって言ったライヴのときには、たくさんの人が集まってくれて。みなさんちゃんと話を聞いてくれて、"それでも応援するよ"とか"頑張ってよ"って声もたくさんいただいたんです。だからこそ、自分たちはやめないっていう意志がなおさら固くなったし、字はその日に脱退してしまったけど、字がいたのは大きかった。5才は12月30日のライヴが最後だったから、それまでこの4人で楽しんでもらえるようにもたくさん考えたし、5才が悔いがないようにっていうのもたくさん考えたし。その間は、自分たちなりに一生懸命ライヴはできていたかなと思います。

一十三四:ふたりとはそれだけの時間を過ごしてきたから思い出も強いし、一緒に頑張ってきたからこそ、他の人には見えない、ふたりがしんどいときにもライヴを笑顔で頑張っているのも見てきたから。脱退するまでの時間は、そういうのすべてを、走馬灯のように思い出していく1ヶ月でした。


患いさんの人生にちょっとでも自分たちがいるなら、それをいきなり消すわけにはいかないと思った


-たとえ3人でも、ぜんぶ君のせいだ。をやっていくぞっていう思いもあったんですか。

一十三四:それはありました。今回、自分の中でより理解できたのが、患いさんみんな、自分の人生を多かれ少なかれ変えて、わたしたちを応援してくれているんですよね。ふたりが脱退するとなったときの反応を見て、そのことがすごくわかって。やめられないって思ったんです。

如月愛海:ぜん君。のライヴは東京が多いからって、東京に就職先を決めていたりね。

一十三四:ライヴに来るためにバイトを頑張っていたりとか。

如月愛海:学校、愛知県にしようかなとか、そういうツイートも見たりしていて。何月から何月まで休みなしで働いてこのライヴは行くとか。そういうのを見るとね、ちょっとでも人生の中に自分たちがいるなら、それをいきなり消すわけにはいかないなと思ったし。今やめたら、何もできないと思った。伝えることも、伝えられてないし。コンセプトの"病みかわいい"ってなんだろう? のままになっちゃうから(笑)。あと事務所のコドモメンタルを含めて、たくさんの人が関わってくれているので、それを裏切るわけにはいかないし。

-リリースがあってグッと踏み込んでいく時期だったから、それはあったかもしれない。

如月愛海:どんなことを言われても、頑張って生きていこうっていうのはありました。いろいろ言う人はいるので。それでも応援してくれる人がいるし。そういうことを言ってる人も、意外とライヴに来たら変わることもあると信じて。ハート・レベルが30くらいにはなったね(笑)。

ましろ:だいぶ上がったね。

如月愛海:また、自分たちが頑張るための第一歩を踏み出すことになったのかなっていう。字も5才も、一緒に夢見ていた武道館には行きたいですしね。

ましろ:それも、"どこまでいけると思う?"って話をしていたときに、字ちゃんが"武道館じゃない?"って簡単に言ったんですよね。まだ全然ライヴもしてないくらいのころに。

如月愛海:集まって、4回目くらいのときにね。1年くらいは続けて、ライヴはしたいですみたいなことを、みんな真面目に考えて言ってたときで。

ましろ:大きなステージにもちょっとずつ立っていきたいよねって話していたら、"え、やるなら武道館かな"って字が言ったから(笑)。だからその思いを連れていくしかないかなって。

-今度はそれを、この5人で背負っていこうと。

咎憐无&未来千代めね:はい。

如月愛海:ちょっとスタートとしては重いけど(笑)。