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Skream!×MUSE音楽院公開講座

2016年10月号掲載

Skream!×MUSE音楽院公開講座

メンバー:hozzy(Vo) 田中 ユウイチ(Gt) 藤森 真一(Ba) 渡辺 拓郎(Dr)
インタビュアー:渡邉 徹也

-あと、もうひとりくらい質問したい方いらっしゃいませんか?

質問者:みなさんツアーであちこち行ってるとは思うんですが、一番好きな場所や、楽しみにしてることがあれば教えてください。

藤森:じゃあ、俺から。パッと思い浮かぶのは岡山。とあるホテルの近くにお城とお庭がありまして、そこの感じがすごく好きです。

hozzy:俺は大阪ですね。大阪は結構行ってるんですけど、最初はちょっと苦手だったんですよ。大阪弁とか、あのワチャッとした感じとか、オジサンとかちょっと怖いし(笑)。なんですけど、最近は大阪の人って日本一繊細だなと思って、だからああいう強気な態度を取ってる人が多いのかなって。実際、ちゃきちゃきの大阪弁を喋る友達がいるんですけど、めっちゃ心が繊細な奴で(笑)。ちょっとでも"お前バカだな"とか言うとへこんじゃうんですよ。大阪の人は"バカ"って言われるのがすごくショックらしくて。最近、そういう県民性を知ってから、なんかすごくいい街だなって思うようになったので、また行くのが楽しみですね。大阪王将。

一同:(笑)

渡辺:僕はもうあれですよ、北海道にある"米風亭"っていう飲み屋さんの油そば。かれこれ10年くらい食べ続けてますかね。

藤森:お店に入るときどうするんだっけ?

渡辺:まず、一礼して......ってやらないっつうの(笑)!

一同:(笑)

hozzy:やってたじゃん! 俺見たことあるぞ(笑)。

渡辺:だいたい、みんな着いてすぐジンギスカンとか食べに行くんですけど、僕だけ"頼む、ひとりでいいから先に米風亭に行かせてくれ!"って言って、米風亭に行ったあと、みんながジンギスカンを食べてるところに合流するっていうのがいつもの流れなんです。

藤森:今回、ツアー初日だしね。

渡辺:そうですねー! 飛ばしすぎないようにしなきゃいけない。

一同:(笑)

田中:なんだろうな、どこへ行くのもすごく楽しくて。普段、俺たちはだいたいこのへんで暮らしてて、街の風景とかここらへんで働いてる人の感じしかわかんないんだけど、大阪に行くと、同じ日本人だし同じ時代を生きてるのに、なんだかちょっと違う気がするんですよ。彼らは彼らの雰囲気で生きてるんだなって。そういうのを街ごとに見るのが面白いので、地方に行くとずっとひとりでブラブラと街を歩いてますね。その場所の雰囲気っていうか、空気を感じるのが好きなので。だから、ツアー自体が楽しみですね。

-ありがとうございました。では最後に、事前に質問を集めているので、メンバーさんのチョイスでいくつか質問を選んでいただいて、お答えいただけますか。

田中:曲ごとのアレンジを誰が担当したのか知りたいっていう質問が何件かあったんで、それを答えます。『Luno』の曲は全部モーリーとhozzyが作っていて、アレンジはだいたい俺と拓郎がやってるので、聴いたらどっちが何やってるのかってたぶんわかると思うんだけど。特に拓郎のアレンジは拓郎っぽい感じがする。

渡辺:今回僕がアレンジしたのは、「すべてが終わった夜に」と「剥がれ落ちて水になれ」(Track.8)の2曲かな。「存在とパン」は作曲で、メインでやったのはその3曲です。

田中:俺が担当したのは、「ステラー」(Track.3)と「うさぎとかめ」(Track.2)、「降車ボタンを押さなかったら」、「魔法以上が宿ってゆく」。あとは「ボトルシップ」も少しかな。曲を作った段階からアレンジもできちゃってるときもあって、あとはバンドで何回か触ったらできるぜって予感がするときは、そのままワーッと仕上がったりします。今回で言ったら、「猫のヒゲ」(Track.9)、「バースデイイブ」(Track.10)ですね。

hozzy:モーリーの曲はだいたい骨格がしっかりしてるけど、俺の曲はあえてすんごいダサいオケで、あんまりイメージを固めないように、素の状態の弾き語りとかで渡してます。その方がやりやすいし、俺も楽だし(笑)。

渡辺:質問のところにも、"原曲のデモが聴いてみたい"ってあるけど、「剥がれ落ちて水になれ」の原曲とアレンジしたものをぜひ聴き比べてもらいたいんだよね。

hozzy:絶対に面白いわ。

藤森:いつかこういう企画もいいかもね。

-他に気になる質問はありますか?

hozzy:これは?"今作で楽曲制作のアプローチに何か変化があれば教えてください"。前作の『ココーノ』のときよりは、今回の『Luno』の方がいい意味で頭を使わずに作ってます。スタジオに入って、楽器の数を抜いてシンプルにしていく作業とか、その場でガンッてやったときの感じをまず第一に考えました。あとは俺とモーリーで、曲作りのメロディとか歌詞の響かせ方とかからふたりで作っていったところが全然違うかな。だから、前作の『ココーノ』よりもバンド感はかなり増してると思います。