Japanese
エルフリーデ × Skream! × バイトル
2020年01月号掲載
Member:みくる(Vo) 山吹 りょう(Gt) 星野 李奈(Ba) ゆーやん(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 新倉 映見
-バイトや仕事をしていてこれは面白かったなという経験はありますか。
みくる:面白いというのはまた違うと思うんですけど、私は一番長く働いたのがアパレルだったんです。そこは女性ばかりで、いわゆる女社会というのが、まぁ大変でした(笑)。上のほうにクセのある方がいたので、バイトの子同士での結束力がありましたね。
星野:今も私たちの衣装を見るときとか、合わせ方がアパレル店員さんっぽいよね。
みくる:ファッションや洋服は好きだったので、そういう仕事はやってみたいなと思っていたんです。もういいかなっていうのはありますけど(笑)。
-また、みなさん働くうえで大事にしていたことはありますか。
星野:どんな仕事もそうですけど、慣れるまでが大変で辞めてしまう人も多かったんです。1週間とか、1~2ヶ月で辞めてしまう人も多いんですけど。とりあえず3ヶ月を超えて、1年やってみないと、その仕事の面白さはわからないし、慣れてくると、突然心が軽くなるときがあるんですよね。私は、講師とかマネージャーとか、自分が上に立つことも多かったので、どちらかというと下の子たちと楽しく働けるようにというのは、心掛けていました。
-そういう環境、場を作る立場は特に責任もあって、大変ですよね。
星野:そうですね。そういうことでみんなが言いやすい空気感を作っていくとか、あとは大変そうだなと思ったら自分がやっちゃうとか。そういう感じにして、仲良くやっていました。
-話を聞いている感触だと、星野さんは学生時代からそういうタイプですか。
星野:わりとそういう感じが多いですね。あと北海道は人が少ないので、人員の確保ができないんです。ひとりに逃げられてしまったら、次に探すのが大変なので。絶対大事にしなきゃって、面接のときから超優しくするっていう(笑)。
みくる:はははは(笑)。
星野:そうやって甘やかして育てるのが、今に繋がっているんですかね......。
山吹:(バイトルのバイチューの人形で遊んでいる)
ゆーやん:こういう感じでね(笑)。
-なるほど(笑)。バンド内の構図も見えました。
星野:働かないと、こういう(山吹)自由な感じになっちゃうよっていう。
山吹:へへへ(笑)。
-みなさんいろんな職種で働いていますが、これは結構珍しいバイトじゃないかなっていうものはありますか。
星野:羅臼での昆布漁というのは、激レアだと思いますね。あざらししかいないような海で。で、その昆布を干していると熊が来るので、その対応をするっていう(笑)。
-猛獣使いですね(笑)。
星野:北海道ならではで。地方によって全然違うものがありそうですよね。
みくる:私は特に珍しい仕事はないんですけど、ただお店が海外のお客さんが多かったので。英語での対応が大変で、しかもそれが中国語になるとさらにわからなくて、ジェスチャーでやるしかないっていうので、必死でした。その経験があるから、外国の人に話しかけられたら怖いとかはなくなりました。道とか聞かれても、なんとなく伝えることはできるのかなっていう。わからないなりに伝えようと。
ゆーやん:私は変わってるのかどうかわからないですけど、女性の職人しかいない寿司屋さんでの仕事は珍しいのかな。
-料理もできて、寿司も握れるんですね!
ゆーやん:ちょっとやってました(笑)。
-何か音楽に繋がるバイトもありましたか。
星野:音楽で言えば、セッション・バーの仕事ですね。オーディションを受けるんですけど、その試験が400曲の暗譜だったんです。400曲の課題曲から10曲、ランダムに選ばれたものをノーミスで弾くという試験があって。それは大変でした。来てくださる方の年齢層が高いお店なので、60年代の曲から2015年くらいのオール・ジャンルから400曲を覚えるっていう。
-それは音楽的な引き出しがかなり増えそうですね。
星野:そのときの経験があって良かったなと思います。譜面にも強くなりますしね。それで実際に仕事が決まっても、音楽に詳しいお客さんが来るので、弾き方ひとつについても求められるんです。好きなミュージシャンはピックを使わずに指で弾くんだとか。厳しかったですね。最初の半年は、研修期間で無給だったのでチップが頼りでした。
-山吹さんはコンカフェの仕事で音楽に繋がるものはありましたか。
山吹:コンカフェとかに来ている人たちの好きな曲の感じとか、今はこういう曲が流行りなんだなというのは、いろいろな学びました。こういうアーティストがいるんだなとか、こういう曲があるんだなっていうのを知って。バンドでギターのフレーズを考えるときに、役立ったりもしています。
-ちなみに、もともと山吹さんはどういうタイプのギタリストが好きだったんですか。
山吹:私のお父さんがCharさんが好きで、私もCharさんが好きで影響を受けているので(笑)。結構渋めな感じが好きなんです。メロディアスな感じも好きですけどね。
-4人とも好きな音楽や趣味的な部分は近いんですか。
星野:バラバラなんです。そのバラバラさが逆に良くて、性格もバラバラなので、ちょうど良くなっているんですよね、うちのバンドは。全然違う4人だけど、お互いがお互いを尊敬していて、すごくバランスがいいかなって思うんです。しかも、りょうに関しては、働いてほしくてこのバンドを作ったというところもあるんです。以前から仲が良かったんですけど、前のバンドが解散してしまったあと、ずっとうちに居候していたんですよ。
山吹:(笑)
星野:そろそろ何か活動させようって思ってバンドを作ろうってなったんですよね。
-そうやってエルフリーデを結成して、早く軌道に乗せなきゃという思いはありましたか。
星野:私とゆーやんはもともと知り合いで、りょうと私も知り合いで、3人は以前からなんとなく繋がっていたんです。3人とも親を頼らずにバイト生活をしていたメンバーだったんですけど、帰れる場所がないぶん、必死さが他の人とは違ったんですよね。そういう思いにハマる人ということで、みくるちゃんを見つけて。エルフリーデは音楽で生計を立てたいという自立心のある子が揃ったので、うまくいったのかなって思うんです。
-早く音楽で身を立てたいという思いが強くなりそうですが、実際にバンドでやっていけるなとなったときって喜びは大きかったですか。
星野:最初の段階でこの4人プラス、サウンド・プロデューサーの小田内志徳さんとの5人で始めたんですけど。もうほぼ先の形を見据えてというか、成功するにはどうしたらいいかというのを入念に練っていました。音楽は小田内さんに任せれば大丈夫だからというので、そこからいろいろ役割分担をしていった感じで、比較的早い段階で固まったかなと思います。あとは一番いいのはメンバー4人の仲がいいことですね。
みくる:うんうん。
-目標があるからこそ、すべて頑張れたんですね。では過去の自分たちと同じように、夢を追い掛けながらバイトをしている人へ、エルフリーデからのメッセージやアドバイスをお願いします。
みくる:私はこれまで、やりたいことをやって生きてきたんです。だから楽しく、この時間が無駄だったなと思わないような時を過ごしていくことが一番じゃないかなと思いますね。
山吹:私は1回きりのアルバイトとかしてみたいなって思うんですよね。
星野:今さらいろいろ経験してみたいと(笑)。
山吹:そう。大人になってしまうとなかなかできないこともあるから、みんなも学生時代とか、今のうちにいろんなことを経験してみるのはいいと思います。
ゆーやん:やりたくないバイトとか、自分はこのバイトをずっとするわけじゃないからって思っていても、今の仕事を一生懸命やっていけば、いつか自分が本当にやりたいことが見えてくると思うんです。なんでも全力でやるのがいいと、私は思います。
星野:バイトをやっているときに他の夢があると、焦りがちなんですよね。この時間がもったいないんじゃないかとか、精神的に不安になったりもするんですけど。そのバイトしている会社にもしっかりとした目標があるわけで、そこで働くからには責任を持って、自分が置かれている場所の仕事を全うするのが大事かなと思うんです。関わってくれている人がいると理解して働けば、自ずといい結果になるんじゃないかなって私は思いますね。
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