Japanese
エルフリーデ / BabooBee
Skream! マガジン 2021年10月号掲載
2021.09.04 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 杉江 由紀 Photo by 小山田祐介
スウィートでキュートなサウンドたちが、今宵この空間に居合わせた人々の心をもれなくハッピーな色合いに染めていったことは言うまでもなかろう。このたび下北沢LIVEHOLICにて開催されたのは、BabooBeeとエルフリーデの両バンドによる"LIVEHOLIC 6th Anniversary series~sweetness.~"だ。

"こんばんは、BabooBeeです。えっとですね、実は4日前にドラムの未来(村社未来)がコロナになってしまって、今日は急遽アコースティックで出演させていただくことになりました。このご時世、いつどこでかかってもおかしくないし誰も責めるつもりはありません。そして、そんななかでもこうしてLIVEHOLICさんの6周年イベントに出させていただけることが本当に嬉しいです。ありがとうございます!!"
BabooBeeは元PASSPO☆の増井みおがベース&ヴォーカルとして在籍している3ピース・バンドなのだが、なんとこの日についてはこのような事情があり......ギタリスト、みちことヴォーカリスト、みおによる超レア形態での演奏が展開されることに。
バンドにとって大事な曲であるという「ななつぼし」や、アコースティック・サウンドではありながらもしっかりとしたロック・テイストが漂っていた「Love me Baby」、そしてラストにはポジティヴな歌詞が強いメッセージとして場内に響いた「Vision」までの計7曲。リアルな"緊急事態"の中でも、地に足の着いたパフォーマンスで聴かせてくれたBabooBeeの逞しさと健気さに思わず感心してしまったのは何も筆者だけではあるまい。
なお、10月10日には下北沢ReGにてワンマン(チケットはすでに完売)が決定しているとのことなので、そのときにはきっと完全体でのBabooBeeが復活しているはずかと!

一方、対するエルフリーデは2020年3月にリリースされた1stミニ・アルバム『rebirth』の収録曲「栄光へのエール」から今宵のステージをスタートさせ、4人組ガールズ・ロック・バンドとしての勢いあふれる姿を存分に発揮してくれたのだった。
"こんばんは、エルフリーデです。今日はLIVEHOLICさんの6周年イベントということで、呼んでいただきありがとうございます! この大変なご時世の中、みなさんも感染対策をしたうえで集まってくださってありがとうございます! ちなみに、今日は対バンさんがポッピーな感じだからポップな曲を多くやろうということで用意して来たんですけど、まさかのアコースティックになっていて(笑)。どうしよう? 私たちだけこんなノリノリな感じでいいんでしょうか!? というふうにはなってしまうんですが、みんな大丈夫だよね! ということで次はポップな曲でいきたいと思います!!"
ある意味では彼女たちにとっても予想外な事態となってしまったとはいえ、ヴォーカリスト、みくるを筆頭にここでは「Break Heart」を力強く元気いっぱいにプレイしてみせたエルフリーデ。一転して、後半戦での「Vibration」ではハード・エッジなバンド・サウンドで攻めてきたほか、ラストに演奏された「MONSTER」ではギターの山吹りょうがギター・ソロを披露する一幕もあり、彼女たちは限られた曲数の中でも多彩な表情をこの場で感じさせてくれたと言っていい。
両者のバンドがそれぞれに個性を生かしながら自らの存在感を打ち出してくれたことにより、この空間に生まれた"sweetness"にして"happiness"な空気感を味わえたこと。この夜における何よりの収穫は、きっとそれだったのではないかと思う。
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