Japanese
エルフリーデ
Skream! マガジン 2019年10月号掲載
2019.09.18 @渋谷TSUTAYA O-WEST
Writer 宮﨑 大樹
結成からわずか約1年半にしてメジャー・デビューを発表した4人組ガールズ・ロック・バンド エルフリーデ。その勢いを生んだのは、モデルなどでも活躍する山吹りょう(Gt)が所属しているという話題性ももちろんあったのだろう。しかしそれはただの一要因に過ぎず、エルフリーデというバンドが、彼女たちのやり方で真剣に音楽と向き合っている姿勢がなければ成し得なかったことなのだと、この日のライヴを観て実感した。
メジャー・デビュー・アルバム『real-Ize』のレコ発記念として開催した初のツアー"エルフリアルメモリアルツアー"。全13ヶ所を巡った彼女たちの3ヶ月にもわたる旅路が、ツアー・ファイナルの渋谷TSUTAYA O-WEST公演をもって完結した。
手拍子に迎えられてメンバーが登場すると、山吹りょう、みくる(Vo)、星野李奈(Ba)の3人が、ドラムのゆーやんへと身体ごと向く。互いに視線を交わすと「Hello Goodbye」の演奏がスタート。ポップでエモーショナルなエルフリーデらしい1曲がこの日のオープニング・チューンとなった。凛とした表情で気持ち良さそうにベースを鳴らす星野と、前方の3人を優しく支えるようなゆーやんのドラミングがバンドを牽引する。リズム隊が鳴らすビートの上では、山吹がライトハンド奏法で魅せ、みくるの透明感のある歌声が会場中に満ちていった。それぞれの個性が主張しつつも、互いを引き立て合う、これぞエルフリーデが鳴らす音楽の醍醐味だ。「Hello Goodbye」から疾走感のあるロック・ナンバー「FATE」で会場の温度をグッと高め「useless girl」、「memory」と繋げていく。そんな彼女たちの表情には、初のツアーを通して高まったバンドの強度に対する自信が窺えた。
ライヴ中盤、『real-Ize』のリード曲である「Orange」で曲名通りの鮮やかな暖色が会場を彩ると、メンバーが一度ステージから離れていく。そしてステージ中央に下りてきたスクリーンに映し出されたのは、セクシーな衣装を身にまとった、エルフリーデならぬ"エロフリーデ"の4人だった。普段の彼女たちとはガラッとイメージの異なる大人のお姉さんキャラで会場に笑いを生むと、そんなエロフリーデの4人が実際にステージに登場。パートを交代して「Vibration」を当て振りで(!)披露していく。これに見かねた、サウンド・プロデューサーの小田内志徳(Quint/Vo/Gt)が"ちょいちょい! ストップ! ストップ!"と、乱入し、演奏(?)を止めた。そうしてギターを弾くように促された小田内と、正規のパートに戻ったメンバーが改めて披露した「Vibration」は、この日のハイライトのひとつと言えるだろう。なお、このとき誰よりもいい笑顔で演奏していたのは小田内本人だったことも忘れずに記しておきたい。
エロフリーデがステージをあとにし、再度エルフリーデが登場する。"エロフリなんかに負けないでどんどん盛り上げていきましょう!"と、みくるの声を合図に「Empty」から後半戦に突入し、本編ラストの「MONSTER」、そしてアンコールの「Starlight」まで、彼女たちの音楽を届け切った。
ツアーで培ったライヴ力を発揮するだけでは飽き足らず、エロフリーデという変化球も用意して全力でロックとエンターテイメントを放っていく。それは、限られた空間、限られた時間の中で、いかに自分たちがパフォーマンスを楽しみ、そしてお客さんを楽しませるかという、ライヴへの貪欲なまでの探求心の表れなのだろう。アンコールでは、来年2020年1月21日に渋谷CLUB QUATTROで過去最大規模のワンマン・ライヴを開催することを発表したエルフリーデ。彼女たちがこの勢いのまま、どこまで突き進んでいくのか。これからの快進撃に期待していよう。
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