Japanese
9mm Parabellum Bullet
2019年09月号掲載
Member:菅原 卓郎(Vo/Gt)
Interviewer:石角 友香
戦わなきゃいけない場面が来たとき、聴いてくれた人に力が湧いてくれたらいいなと思う
-1曲目の「Beautiful Dreamer」のイントロはストリングス的に聴こえますが、ギターですか?
全部ギターですね。
-新しいことが始まるイントロですね。
これはイントロ部分をつけようってあとから決めて。ただ、バンド(の演奏)が入ったところから始まったら、1stアルバムみたいな印象かもしれないんだけど、そうじゃなくて、あの静かなイントロがあることで15年分の(笑)、成長が見えるかなという気はします。そういうふうに聴かせるんだっていうか、引き込みたいって気持ちをぶつけるんじゃなくて、音楽を聴かせることで、みんなが入ってくるような仕掛けになってるんじゃないかなと。
-夢があれば生きていけるって考え方は嘘なのかというと嘘じゃない、そういう二律背反を感じる曲でした。
そうですね。"Beautiful Dreamer"って言葉自体は夢追い人っていうことだから、ちょっと周りからバカにされるっていうか、John Lennonも、"君は僕をドリーマーだと言うかも知れない"って「Imagine」の歌詞で言ってますけど、夢追い人だって言う人を挑発するっていうか、"ビューティフル・ドリーマーさんよ、あんたは夢だけで生きられる生き物なんだろ? じゃあ見せてくれよ"っていう感じなんです。それはまぁ、自分たちにも翻って返ってくるんだけど(笑)、ロック・バンドを続けるってことはそういうことだろ? っていう。そこが聴いた人にも伝わって、すごくアンセム感のある曲だなと思うんです。
-本気の素直さというか?
うん。「名もなきヒーロー」を書いたときも、応援ソングを書こうっていっても、"頑張れ"ってただ言うんじゃなくて、"生きのびて会いましょう"って言葉にしたいって思ったんです。「Beautiful Dreamer」にしても、"夢だけで生きられるんだろ"、"じゃあやろうぜ、見せてもらおうじゃん"っていう素直さというか(笑)、もちろん身近な人には"じゃあ頑張ってね"とか言うんですけど、ほんとに人を励まそうとしたらどうなるんだ? っていうのが出てるかな。
-「Beautiful Dreamer」も「名もなきヒーロー」も、対象があまねくいろんな人に向けられている印象ですね。
いろんな人が聴いて、その中で一番追い詰められた局面の人というか、問題に直面してる人が聴いたときに効果があったらいいな、そういう人をこそ勇気づけられたらいいなっていうラインをキープしようとしているので。つまり、そのラインより手前にいる人たちにはきっと効き目があるはずだというか、それがあまねく感じになるんじゃないかな。
-冒頭の2曲が強いです。そして「夏が続くから」は、いつもライヴの最後にGIPSY KINGSが流れますけど、そのニュアンスを思い出しました。
あぁ、アコースティック・ギターの鳴り方がですかね。歌詞はサマー・チューンをひとつ作ろうという感じで、曲はアコースティック・ギターが入るぞっていうアレンジができあがってて。聴いてたらなんとも言えない、夏が終わっちゃうなって感じがするなと。鉄弦のアコースティック・ギターと、あとガット・ギターでイントロを弾いてて、その切なげな音が呼んできた風景かなと思います。そのアコースティック・ギターたちが絡むっていうのは9mmの中ではすごく珍しいから、ふんだんに入れてあるんです(笑)。
-歌詞のです/ます調もいいですね。
です/ます調は最近流行ってるんです(笑)。時々ですとかますとか入れると、急に本音に聴こえるかなというか。ロック・バンドでです/ます調で歌うのって、そんなに多くはないから。B'zとかかな? そうすることでグッと距離を近づけてるんだと思うんですけど、なんかです/ます調入れると楽しいなっていう(笑)。
-稲葉(浩志/Vo)さんが使うと、"社会"というか。
そうですね。社会の一部感というか。"稲葉さんも社会の一部なんだ"みたいなふうに感じるっていう効果があると思います。
-菅原さんの場合、すごく青春感があると思います。
そうですね。うん。カッコつけてた若者が、ちょっと本音言ったらうっかりです/ます調になっちゃうみたいな感じかな(笑)。
-そして音の塊感で言うと「21g」が効いてます。
これはもう古い曲なんで、歌詞もちょっと若いっていうか。去年のツアー("カオスの百年TOUR 2018")で、CD付きチケットにして、来てくれたお客さんには持って帰ってもらえるようにしたんです。12年ぶりぐらいに演奏したんですけど、アレンジとか歌詞とかほとんど変えずに、どうしても変だなというか、ちょっと足りないなっていうところだけ整えました。この風通しの良さというかは、2007年当時だと、ちょっと爽快すぎて入れられなかったっていう感じになるのかなと思います(笑)。
-「Ice Cream」は"滝 善充節!"って感じがしました。歌詞は思考放棄についてなのかな? とも思えて。
時々9mmはホラー調の表現みたいなのをやるんですけど、滝は"ホラーっぽい表現はあんまり評判良くない、でも俺は好きだからやりたいんだ"って作ってるとき言ってて。じゃあこの曲はホラー調の歌詞だねと。でも、ただ怖がらせるんじゃなくて、問い掛ける系の、"それでいいのか?"っていう、答えをこっちが言ってるんじゃなくて、聴いてる人に出してもらうっていうものにして。
-菅原さんも素直に書きつつ、巧妙になる部分は巧妙になってきていて。
今は、歌詞に仕掛けがあるところは聴く人がちゃんと引っ掛かるように書いてると思うんです。聴き流していいところは聴き流してよしっていうか(笑)。それをある程度、こっちの狙い通りに書けてるんじゃないですかね。
-歌詞としての完成度が高まっていて。
昔からそうしたいなと思ってたんですけど、最近はより言葉だけで、詩だと思って見てもできてるかなと。サウンドから呼ばれて出てきた言葉ではあるんだけど、独立しても意味が通るものになってると思いますね。
-そして終盤の「いつまでも」は、どういうタイプの愛でも、その人の信じてる愛であればいいんじゃないかと思わせるような、すごく大きな曲だなと。
そうですね。年齢とか性別とか問わない言葉が乗ってるかなと思いますね。包容力のある曲を作るのは努力さえすればそんなに難しいことではないと思うんですけど、言葉でどういうラインにするかっていうのは、時代感を反映してるかもしれない。でも、単純に友達の結婚式でこれが歌えたらいいなぐらいのウェディング感、なんとも言えないウェディング感があるなということで(笑)、そこにも素直に書いたんですよね。アレンジもそうですし、"大人9mm"かな(笑)。
-ポップ・ミュージックを鳴らすバンドとして、アリなのかなと思います。
歳を重ねて不自由になっていくところもあるかもしれないんだけど、窮屈に思ってたことからはいつの間にか自由になってたってこともあるんで。なんであんなに俺はイライラしてたんだっていうと、それは単純に若かったからっていうだけかもしれないし、世界が狭かった。で、広くなったって言うより――タイトルにかけるわけじゃないけど、深くなったっていうか、いろんな物事には、自分に見えてるところだけじゃない奥行きがあるんだなというふうに感じられるようになったことが、とても大きいことなんですよね。
-今、窮屈な思いをしてる人にすごく浸透する音楽だと思います。
そういう人にも聴いてほしいです。自分たちのファンの中にも窮屈な気持ちで過ごしてる人たちはいるだろうし。人生はただ歳を重ねたら楽になるってわけにはいかないけど、戦わなきゃいけないところから......逃げないでというか、戦わなきゃいけない場面が来たときに戦う力が、聴いた人に湧いてくれたらいいなってことは考えますね。アルバムの全貌をここまでほとんど明かさずきたんで、これで"あぁ、なるほどな"とか、"だからこそのこの活動なのか"とか、ファンのみんなは感じてくれると思うんで、ここまでもったいぶっといてなんなんですけど(笑)、今は早く聴いてもらえたらいいなと思ってます。
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