Japanese
ぜんぶ君のせいだ。
2019年02月号掲載
Member:如月愛海 ましろ 一十三四 咎憐无
Interviewer:吉羽 さおり
-7thシングル『革鳴前夜』でぜん君。はまた新しいところに行くんだぞっていう提示をして、2019年1月20日はぜん君。史上最大キャパのZepp Tokyoでのワンマン"ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~革鳴共唱~"があって、そして8thシングルとして改めて声明文のような『Natural Born Independent / ロマンスセクト』がリリースとなる流れは、ものすごく勢いを感じるし、アクセルを踏み込んでいますね。
一十三四:そうですね。『革鳴前夜』が出て私たちも患いさん側も一度気が引き締まった感じがします。
如月愛海:何度目かわからないけど、もうひとつ扉を開けた感じではあります。
ましろ:今までもいろんなことがあって、ここからまた始まるんだとか、ここで踏ん切りをつけるとかは何度もあったけど、今回もまたひとつ殻を破る感じがあって。それも、今までがあったからこそできるものかなと思います。
-4人の底力をより感じるから、今回が"変化"ということでは一番感じるかな(笑)。一聴したときの感触もそうだし、さらにぜん君。かっこ良くなっているなって思った。すごく気合入ってるなって。
ましろ:嬉しい。気合はゴリゴリに入ってます。
如月愛海:自分たちが曲をいただいたときの感じ方がだいぶ変わったところがありますね。自分のためだったり、ぜん君。のためだったり、患いさんのためだったりというのは根底にあるけど、"これを世に広めるためにはこうしていこう"っていう新しい引き出しができたというか。
"ぜんぶ君のせいだ。は楽曲がいい"から、"ぜん君。いいじゃん"になってきた
-新しい広がりというところでは、新曲への反応が大きくなっていたり、新しくぜん君。を知ってくれる人が増えている実感はありますか?
如月愛海:実は今日(※取材日は1月19日)から「ロマンスセクト」が有線でオンエアが開始になって、それまでどこにも出してなかったんです──
一十三四:まだ患いさんも気づいてないかもしれないね(笑)。
如月愛海:でも、前回「革鳴前夜」のMVが公開されたときに、1日でこんなに? っていうくらいの人が観てくれたんです。リツイート数も多くて。まだまだ私たちの目標には遠いけど、こんなにたくさんの人が観てくれるようになったんだって思いました。それも、"進化"と捉えて観てくれる人がすごく多かったのはありがたいですね。
一十三四:患いさんは本当に素直で、音楽が本当に好きな人も多いから、"ぜんぶ君のせいだ。だからとりあえずいい"とかじゃなくて、「革鳴前夜」のMVを出したときに、いろんな人が"この曲、本当にいいからまだ観てない人は観て"って、どんどん広めてくれたんですよね。そういう反応を見たときに、いいものを作ったんだなって思いました。
ましろ:MVという映像に映るぶんには他の曲となんら変わらないかもしれないけど、思っていることって、歌とか画面とかを超えて伝わると思うんです。覚悟を持って一歩踏み出そうってやっているんだなって、知らない人にも伝わっている感があって。
咎憐无:YouTubeのコメントでも、"サムネイルに惹かれてなんだろうって観たら最後まで自然と聴き入っちゃって、そこからぜん君。にハマりました"みたいなコメントがあって。かっこいいって思われているんだって実感しました。
-MVを観て、曲を聴いて、ぜん君。かっこいいじゃんって飛び込んできてくれるって最高に嬉しいですよね。
如月愛海:初期のころは、"ぜんぶ君のせいだ。は楽曲がいい"ということを本当に言われ続けてきたんです。うちらがどうとかでなく、"楽曲がいい"って。それがそれこそ、「革鳴前夜」のMVを出したことで、"ぜん君。いいじゃん"になってきているんです。楽曲にちょっとずつ私たちが追いついてるじゃないですけど、素晴らしい楽曲に見合った自分たちの表現力を少しずつ培ってきたから。そこを見てくれている患いさんも多いのは嬉しいですね。ライヴとかで、"昔よりもここがすごく良くなったよね"とか、会うと伝えてくれたりして。それがまた活力になって新しい曲にも挑戦できるし。
ましろ:その培ってきたものは、ぼくたちがステージに立って、ちゃんと歌って、ちゃんと踊って、汗ドロドロになって、必死に全国を回ってライヴをしてきたからこそのものなので。ライヴハウスでライヴを観て、ダイレクトに感じてほしいなって本当に思います。
-4月28日には初の日比谷野外音楽堂公演も決定しました。この野音(日比谷野外音楽堂)も待望の場所ですし、着実にその先への大きなステージ、結成時からの目標である武道館も見えてきた感じじゃないですか。
如月愛海:以前バック・バンドにいたギターのあんみつさんという方が、私たちがまだ名古屋で小さなハコでライヴをしていたときにライヴを観て、"もっと大きな舞台に立てる人たちなんだなって思った"と言ってくれたんです。そうなんだって思って。自分たちはもちろんそうなりたいと思ってやっていたけど、景色が見えるってすごいことじゃないですか。そうなんだって思ったまま、昨年5月のTSUTAYA O-EASTのワンマン"ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~ロマン無頼IZM~"のための練習で「せきららららいおっと」(2017年リリースの5thシングル)を歌っていたときに、めっちゃ武道館の景色が見えて(笑)。リハで感動したくらい見えたんですよね。そのとき、きっと進むんだなって思ったんです。だから野音も全然立てるなって。無駄な自信とかじゃなくて、そう認識できるくらいにはいろいろ経験したし、ライヴで患いさんと向き合ってきたからそう思えるんだろうなと。
-想像できる、ヴィジョンが見えるっていうときは、そこに立つべきだと思うんですよね。
如月愛海:はい、立ちます。今回の「Natural Born Independent」の歌詞の中には、結局決めるのは自分だっていう思いがあるんですよね。ここに来ると決めたのは自分だし、ここに立とうって決めたのも自分で。"Natural Born Independent=生まれたときからみんな独立"していて、自分で選択をして、いろんな経験を経て、ああしたいこうしたいこうしたいという思いが出てくるけど、こうやってメンバーがいることはめちゃくちゃ心強くて。そういうのも背景にある歌詞なんですよね。
-今年も勝負の1年であり、その一歩が今までよりも大きいものになるのは、ライヴや今回のシングルでも感じてもらえると思いますので、期待してます。
一十三四:どんどんと勝負の幅が大きくなっていますね。楽しみです。
如月愛海:こうして勝負する機会を貰えるのは、それこそ貴重なことだから、1回1回を大事にしたいなと思います。
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