Japanese
ヒトリエ
2016年03月号掲載
Member:wowaka(Vo/Gt) シノダ(Gt/Cho) イガラシ(Ba) ゆーまお(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-だから歌詞も自由。もともとwowakaさんの歌詞はやパズルとしての美学が前面に出ていて、真意が汲み取りにくいものもあったけれど、だからこその良さや趣きがあった。今はその要素は残しつつも、感情的なところは容赦なく人間臭いですよね。
wowaka:そうそう。そうですね。バンドがそういう状態だからだと思うんです。もともと僕の制作経験はひとりでVOCALOIDの楽曲を作るところから始まっているから、そもそも"音楽"に対して一歩自分自身が引いたスタンスだったと思うんですよ。1人の登場人物の女の子を立てることもそうですし、自分は外側からシニカルな視点で世界を見ている――そういうニュアンスは絶対にあったと思うんです。でも自分たる自分、どうしても自分を出していきたいという渇望があってヒトリエを始めた部分は絶対に大きいんですよ。
-うんうん。それがwowakaさんのモチベーションのひとつだった。
wowaka:それで、このバンドを始めて4年くらい経って......多くの時間を過ごしたことで空気感も含めてバンドの"感じ"がわかるようになった。音楽的な部分も心の機微も、ちょっとしたことも。それぞれがそれぞれに繊細だと思うんですけど、お互いのその部分を"感じ"としてわかるようになってきて、素早く気持ちいい音楽を表現できるようになっている。そういう状態があったうえで僕はメロディを書いて言葉を書いて歌うことができている。それが出てくる言葉に影響を及ぼしていることを感じていて。明確に具体的に他者がいて、対象となる人物がいる。具体的な事象の名前が言えたり......"生きてる自分"と"出てくる言葉"の接着具合がものすごく強くなったという印象があって。生活に根づいた言葉がどんどん出てくるんですよね。それは僕にとって"生きていること"と"ヒトリエをやっていること"が一緒になってきているからだと思うんです。
-だからこそ書けた歌詞たちが『DEEPER』には詰まっていますよね。
wowaka:ヒトリエを始めたとき、wowakaが音楽的に達していた部分に対して、ひとりの人間としてのwowakaという部分が全然追いついてないと感じていたんですよね。そこに対してなんとかして追いつきたいし、なんなら超えたいという欲求があって。それで人前に立って音楽をやって、人とコミュニケーションをするようになって――今こういう言葉が出てきているというのは、自分のフィルターを引き剥がしてくれる3人やお客さんがいるからだと思うんですよ。そういう場にいると肯定される実感がある。だから自由に言えるようにもなっているし、その言葉自体が僕の人間そのものに結びついて出てきているような気がするし。そういうことが躊躇いなく出せるようになっている。
-そのうえで文字の使い分けや改行などで文字の造形の美しさはさらに追求されている。
wowaka:そこに気づいてもらえるのは本当に嬉しいです。文字の造形はめちゃくちゃ凝ってるんで(笑)。表現の幅というか、感情的なものはもっと感情的に、ロジカルなものはもっとロジカルに。両方とも余すことなく出したいなという想いはありましたね。
-今までは複雑なものを作って複雑にしていたけれど、今回はwowakaさんの抱えている複雑で入り組んだ心境がそのまま出ている、という複雑さがあると思いました。
wowaka:そうですね。頭を通して組み立てることをやめていると思うんですよ。最初の吐き出し方が素直になっているんじゃないかなと思いますね。僕はもともとの気質が見栄っ張りなところがあるから、今までは自分を見せなかったり世界を斜めに見たり、格好をつけていた気がするんですけど、ここにきてそうではないところに自分を持ってこれたんじゃないかな。なんか......独善的にしていると素の自分は出せないなとも思ったんですよ。バンドならバンドのお互いがいいと思うものを出して、そういうオープンな空気があって、その上に俺がふわっと乗る――そういう状態のときに素直になれて、心のフィルターが全部取っ払われた状態になったことに、最近感覚として気づいちゃって。
-そのマインドは歌詞に"街"や"世界"という言葉が出てくるところに繋がる気がします。......抽象的な言い方ですが、"生きてる"って感じですね。
wowaka:うん。まさにそう。"生きてる!"って感じ。お客さんの前でライヴをやっているときが人とのコミュニケーションが1番できてるし、生きてるという実感があるなと常々感じてたんですけど、そういうことも含めて"ヒトリエ"という場所やそこで音楽をやること自体がどうあっても自分とイコールになってきているんじゃないかな。今回で"この4人とメロディと歌詞と歌があればヒトリエは何をやってもヒトリエになるんだ"と感じましたし。その感覚はさっき歌詞の話でも言ったように"素直になっていいんだな"という部分とまったく同じものだと思います。何をやっても大丈夫だなという実感はここ数ヶ月で確かに生まれたものじゃないかな。
-やっぱりどうしたってどこにも属さない歪なバンドだと思いました。だから面白い。
wowaka:こんなバンドいないですよね(笑)。
-メンバー全員個性がばらばらですし、wowakaさんの声も個性的ですし。世界中探してもヒトリエのようなバンドはいないと思います。『DEEPER』の曲たちは演奏するのが大変そうなので......これを生演奏で聴けるワンマン・ツアーはとても贅沢だなと。個人的にはTrack.8「バスタブと夢遊」がライヴでどう響くのかが期待大です。
ゆーまお:「バスタブと夢遊」はシノダ苦手だって言ってたよね。
シノダ:ああー、あれは俺結構苦手で。すげえ大変だったねー......。
ゆーまお:たぶんもう元に戻ってるよ。また最初から練習だね!
シノダ:え、俺もう戻ってるの(笑)!?
wowaka:今も曲作りをしてるんですけど、アルバムを経て、また様々な意味で演奏するのが大変そうな、でも楽しそうなものになっています。まずは『DEEPER』の曲たちをしっかり消化してライヴでそのダイナミクスを広げてあげたいですね。頑張ります!
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