ねごと 蒼山幸子の「訳あり夢通信」【第9回】

COLUMN

ねごと蒼山幸子の「訳あり夢通信」【第9回】

2015年05月号掲載

ねごと蒼山幸子の「訳あり夢通信」

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こんにちは、幸子です。

あっという間に5月、GWですね！！
春が過ぎてからのこの季節はなんだか毎年胸がどきどきします。
たくさん晴れる日がある5月だといいなあ。

さて、ねごとはというと、アルバム「VISION」を引っ提げて絶賛全国ワンマンツアー中！

実は、全国ワンマンツアーというのは初なので、各地でワンマンできる喜びに震えながら、毎回ライブをしています。

今は、全16本あるうちの9本目までを終え、折り返しから歩いている途中。

その土地その土地でライブする度、来てくれるみんなが本当にアルバムを聞き込んできてくれているのが、表情や、体の揺れや、瞬間の温度でしっかり伝わってくる。
そして、みんながとても嬉しそうで楽しそうで、そのことが何より嬉しい。

これは本当にびっくりしたことで、
今回のツアーは、自分たちが楽しい気持ち以上に、みんなが楽んでることを想像以上に自分の心が大きな喜びとして感じてる。
つまり気づくと、幸せになっているのだ。

どっちかというと、振り返ってみれば今までは、言葉にならない何かを音にして、ぶつけたるぞ、さあみなさんそれに乗っかってください！という気持ちが大きかった気がするし、
音楽で一つになりたくても、一つになるやり方がわからなくて、心も切羽詰まってしまい四苦八苦していたのが前回の「5」というアルバムの全国ツアーだった。

想いはこんなにあるのに、形にならない、追えば逃げていく。
あの、気持ちよく呼吸ができて、心がふわっと緩んでたちまち笑顔になるような、求めてる幸せっていうのは、手に入れるのは難しいものなんだと、あの時はあんなに思っていたのに。

今回のツアーはそんなこと考えなくとも自然と、気づけば、簡単に幸福になっている。
なんにも難しいことじゃなかったんだなあと、思っている自分がいる。
それって、本当にありがたいことだなあって思うし、
それだけ胸が張れるアルバムを作れることが出来たんだなあって毎回実感できている今です。

そして、音楽ってなんて素晴らしいんだろう。って、月並みのようなことだけど、そんなことを毎回心の底から思わせてもらえる、
お客さん達が、ねごとのライブにこうして来てくれていることに本当に感謝だなあと思っています。

まだまだ、全国回って、振り絞って全部出し切ってこの熱を伝えたい。
駆け抜けたい。
もう振り返らないし、前しか見えてないから、あとは走るだけだ。

ということで。
たくさん真面目なこと書いたけど笑、
まとめて言えば......
気絶するほど超～～楽しいよ。
ぜひツアー遊びにきてください。

そしてそれと同時に、
唐突だけど、やっぱり食べることがとても好きだなあと感じる毎日。

当たり前だけどライブはスポーツみたいなものだし、体も心も使って歌うので、すごーくお腹が減る。

普段から食べるのは大好きだけど、ツアー中は気付いたら「お腹へった」と言ってばかりいます......

こないだは、札幌ライブのあとジンギスカンを食べに行ったのだけど、美味しすぎて泣けてくるほどだった......

札幌は愛すべきラーメン信玄（究極の味噌ラーメンです、ぜひ調べてみてください）が大好きでいつも食べてるのだけど、
その日はあいにく行列でジンギスカンに。
しかし、これまた美味しすぎるジンギスカンだったので脱帽。

お酒を飲みながらごはんも食べたい私は、ハイボールと白ごはん片手にもりもり食べていたら、
奇しくもたまたまお借りしてた前かけが「DELICIOUS RICE」で、なんだかばかみたいになってしまいました......

お父さんも気前がよくて、とっても気持ちのいい人だった。
味に人肌を感じるような、この人が作ってるんだと思うとますます愛おしくなるような、そんなお店って本当にいいなあと思う。それだけでどこにもない一点ものだ。