ねごと 蒼山幸子の「訳あり夢通信」【第13回】

COLUMN

明けましておめでとうございます。
2016年、だー！
　
きっとこのコラムが出る頃には、
2015年最後のフェスを駆け抜けて晴れやかな気持ちで新年を迎えてるはず。
　
2015年を振り返ると、ほんとうにいろいろなことがあった一年でした。
「VISION」リリースとそれに伴う全国初ワンマンツアー、
「DESTINY」リリース、夏はフェス、
秋は学園祭ツアーをやって、
史上最長（7時間）お口ぽかーんフェス開催、などなど。
　
中でもお口ぽかーんフェスは、
体力的にも精神的にも、バンドとしてひとつ強くなれたことだったし、
聞いてくれるみんなとの距離もこれまで以上に
近く、濃く感じた1日になりました。
　
2015年はとにかくライブをした年だった。
「VISION」という生き生きした自信作を作れたことがまず第一にあったんだけど、
久しぶりにライブを見てくれた人達によく、
すごく印象が変わったね、アグレッシブになったね、というようなことを言われました。
端から見てもそんなに違うのか、と正直びっくりしたくらい。
　
デビュー5周年、あっという間でもあったしとても長かったようにも感じるけれど、
ライブをやりながら思ったことは改めてねごとはたくさんの人に支えられてここまでこれたんだな、ということ。
　
それから今まで出してきた曲たち、
どれも惜しみなく、ねごとだって言えるものを作ってこれたこと、それが本当に誇りだなと思いました。
　
そこにいろいろな人がそれぞれの思い出を抱いてくれるのなら、これ以上の喜びはないな～と。
　
いつもありがとう。
次は必ずもっと、大きい場所へ連れていきます！
今年もよろしくね。

　
年明けてすぐ唐突ですが、
最近は益田ミリさんの「僕の姉ちゃん」シリーズにはまってます。
　
OLで恋達者な姉が毎晩帰宅してから、
新米会社員で純粋な弟と雑談するだけの漫画なんですが、
弟の女子に対する幻想をばさばさ切り捨てたり、
恋と人生の秘密みたいなのがばんばん解き明かされちゃってて、気持ちいいです。
共感とかっていうより、こういう人好きだなあ、友達にいたら楽しいだろうなあと思ってしまう。
　
特に、弟が合コンで突然乗馬の話題を振られたけどなんだったんだろう、の質問に
それは話題がつまらなくて壁にある馬刺しのメニューから連想したね、みたいなところは笑ってしまった（笑）。
　
「すーちゃん」とかもそうなのですが、
益田ミリさんの漫画はかゆいところに手が届くような、
すごく絶妙なツボをついてくれて最高。
　
ゆるいタッチの描かれた登場人物たちは
みんな毒舌で、素直で、それでいてちょっとナイーブ。リアルだな～と思います。
もしかしたら同性の作家さんだから、その感覚が心地よいのかな、とも思うんだけど。
　
ふっと肩の力を抜きたい時、おすすめです。