Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ×ニューヨーク 座談会

 

グッドモーニングアメリカ×ニューヨーク 座談会

グッドモーニングアメリカ:金廣 真悟(Vo/Gt) 渡邊 幸一(Gt/Cho) たなしん(Ba/Cho) ペギ(Dr/Cho)
ニューヨーク:屋敷 裕政 嶋佐 和也
Interviewer:山口 哲生 Photographer:清水舞


-ペギさんと渡邊さんのMVの思い出というと?

ペギ:それこそ「Basket Case」のMVは......俺、ドラムなんで、(Tré Coolが)車椅子に乗ったまま叩いてて、こんなことできるのか!? っていう。すごいことやってるなってのは覚えてますね。

渡邊:思い出で言うと、自分たちが初めてミュージック・ビデオを撮ったのが15年くらい前で、「空ばかり見ていた」(2010年リリースのミニ・アルバム表題曲)っていう曲だったんですけど。やっぱりMVってカッコ良くて、すごくキラキラしているイメージだったんですよ。だから初めての撮影のときはワクワクしてたんですけど、めちゃくちゃ疲れて。明け方の浜辺で、足元の悪いなかで何回も何回も撮って、MVって華やかなものだと思っていたけど、すごい大変なんだなぁ......って思いました。

屋敷:そのときってSNSとの距離はどういう感じだったんですか?

渡邊:SNSは、Twitterがあったのかな......? っていうレベルでしたね。

屋敷:その頃ってアーティストの人ってどういうモチベーションでMV作ってたんですか?

嶋佐:たしかになぁ。なかなか観られないもんな?

屋敷:今ほど目に止まりづらかったですよね、MV自体が。

金廣:スタジオとかに行くと、MTVだったりスペシャだったりが流れていて。

屋敷:そっかぁ。本当に音楽が好きな人等が観ていて。

金廣:そうです。その人たちが観てくれて、いいと思ってくれて、広がって呼んでくれるとか。

屋敷:じゃあ同業者にもちょっとかます意味もあるみたいな。

金廣:そうそう。そうですね。

屋敷:へぇー! おもろ! 今とはもう全然イメージが違いますもんね。今やったら"バズりたい"とか。

たなしん:たしかにそういう感じは薄かったかもしれないです。作品性が高かったですよね。

嶋佐:あぁ。昔のほうが。

屋敷:じゃあGREEN DAYの車椅子もかましてるんですね。

渡邊:相当かましてると思いますよ。

たなしん:これおもろくない? っていう純粋な感じはありそうですよね、当時のほうが。でも、ニューヨークさんも発信の仕方は一緒ですよね? もともとはそういうふうにお笑いをやってたわけですもんね。違いましたか。

屋敷:はははははは! ちょいちょいまとめれてくれますよね。

嶋佐:かましてるってことですか(笑)?

たなしん:いや、エモに繋げたいなと思って、お笑いだとどういう感じなのかなと思ったんです。それこそSNSがなかった時代はどうやって売れていこうみたいな感じだったのかなって。

嶋佐:あぁ、たしかに。それこそネタを作っても、その場限りになっちゃってましたからね。今でこそYouTubeに上げられますけど、テレビ番組に出られなかったらライヴだけで終わっちゃってた感じですね。

屋敷:あと、"M-1(グランプリ)"がやっぱデカいですよ。そういう賞レースがなかった頃は、もっとガラパゴス的な、意味が分からん世界だったと思うんですよね。

たなしん:2000年代前半くらいですもんね、"M-1"って。

屋敷:そうです。2001年なんで。

嶋佐:だからもうそこに向けてっていう感じでしたね。そこでやれたら......! っていう。

屋敷:その前がカオスな時代やったと思う。どうやったら売れるのか、みんな分からないというか。

渡邊:たしかに分かりやすい目標がないから混沌としてそうですよね。

屋敷:そうですね。やっぱギスギスしてたというか。ルールがまだ整備されてないから。

渡邊:ニューヨークさんはそこに向けてやってきた世代なんですか?

嶋佐:そうです。

屋敷:ただ、俺等がデビューしてすぐ、"M-1"が1回終わっちゃうんですよ。

嶋佐:"THE MANZAI"になっちゃって。

屋敷:お笑いブームの終息とともに俺等はデビューしたんですよね。"エンタの神様"とか"(爆笑)レッドカーペット"とか、ネタ番組がほとんど(レギュラー放送が)終わっちゃって。"あらびき団"だけ残って、もう変なやつしかテレビ出られへんっていう。で、2011年で地震が来て、みたいな。

渡邊:結構大変な時期だったんですね。

たなしん:ニューヨークさんがもがいてた時期のことを聞きたいなと思って質問しちゃいました。その時期ってエモいじゃないですか。

屋敷:たしかにそういうの出ますよね、もがいていた時期って。

たなしん:そのときにどういう音楽聴いてたのかなって。

嶋佐:デビューしてからは、やっぱり学生時代よりは聴かなくなっちゃってましたね。新しいアーティストを探すことも少なくなっていきましたけど、僕はライヴは観に行ってました。フェスもそうだし昔から好きなレッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)、WEEZER、RADIOHEADとかの単独公演に行ってましたし。

たなしん:嶋佐さんがカラオケで歌うときってどんな感じなんですか? 自分が好きだから歌うとか、歌いやすいから歌うとか。

嶋佐:あぁ。歌いやすいから歌うっていうのもありますね。でも、好きだから歌いたいけどカラオケに入ってないっていうのが多くて。

たなしん:そこを救い上げるっていう企画でもいいですよね、今回のコラボで。

屋敷&嶋佐:はははははは(笑)!

嶋佐:俺が歌いたくてもカラオケにない曲をやってくれるんですか(笑)?

たなしん:いや、さっきいろいろ話してましたけど、言ってみたらみんなが知ってそうな曲にしようっていう感じだったじゃないですか。でも、そっち(歌いたくてもカラオケに入っていない曲)をやったほうがエネルギーは出るのかもしれないなって、お話を聞いていて思って。