Japanese
グッドモーニングアメリカ
2015.03.22 @Zepp Tokyo
Writer 荒金 良介
グッドモーニングアメリカの2ndアルバム『inトーキョーシティ』レコ発ツアー・ファイナルはなんとZepp Tokyo 2日間となり、その最終公演を観てきた。18時11分、たなしん(Ba/Cho)が場内ナレーションを行ったあと、忍者の格好に扮して天上からワイヤーに吊るされて登場するサプライズ! これには会場もどよめき、演奏前から観客の心をオープンに開かせる演出で、"ただいま、東京!"と金廣 真悟(Vo/Gt)が快活に宣言すると、1曲目「inトーキョーシティ」で火蓋を切った。煌びやかな渡邊 幸一(Gt/Cho)のギターが満杯の場内に気持ちいいほど響き渡り、観客もハンドクラップを交えて全身全霊で応え、早くも熱い磁場を生み出す。続いて同期も入れた「アブラカタブラ」はディスコ・チックなノリに加え、赤、緑、青など色とりどりのレーザー光線が飛び交い、さらに焚きつけていく。
ミドル・テンポで身体を揺らす「何とかなるでしょう」を挟み、ピンクの短パン姿になったたなしんはお約束の"ファイヤー!!"で特効も効かせた火柱とともにZepp Tokyoをひとつに束ねると、次は足腰の強さを誇示する肉感的なバンド・サウンドを叩きつけてくる。怒濤の疾走感で畳み掛ける「STOP THE TIME」、伸びやかなハイトーン・ヴォイスを披露する「言葉にならない」、骨太のグルーヴで迫る「2014年6月25日我思ふ」、パワフルなビートで制圧する「光となって」と連打し、フロアは天上知らずの異様な活気に包まれていく。シンガロングを誘発する「ワンダーフルワールド」もライヴで格段に映え、以前と比べてもバンドと観客が強い絆で結ばれたような光景を目の当たりにして、胸が熱くなる思いだった。アグレッシヴに攻め立てる一方で、スロー・テンポの「春が迎えに来るまで」においては伸びやかな歌声とシューゲイザー風の美しいギターをかき鳴らし、静かな感動を呼び起こすアプローチも冴えていた。
中盤に渡邊は"今日は夢に見たZepp Tokyo 2デイズ!"と感極まった表情で語りかけ、ペギ(Dr/Cho)が叩き出すカントリー調のドラムが心地いい「コールアップ」をプレイ。イントロが聴こえた瞬間から好リアクションを得ると、ここで「イチ、ニッ、サンでジャンプ」を盛大に解き放つ。サビでは当然のごとくフロアに笑顔でジャンプする観客の姿が目に入り、至福ムードが会場いっぱいに広がっていた。後半、金廣はじっくり場内を見渡して"人がいっぱいですねえ"と零し、今回のツアーはメロコア・バンドとも対バンするなど初心に返れたという言葉も印象的だった。
"ニュースは悲しい事件ばかりだが、その中でも前を向いて闘っている人たちへ"と前置きすると、「スクランブル交差点」を演奏する。哀愁のギター・ソロ、胸の内の感情を全部吐き出すような歌声も素晴らしく、最後の"当たり前のように生きて 生きてゆくだけ"という歌詞も深く突き刺さった。本編ラスト「STAY WITH ME」では金廣は楽しげにステージでジャンプを決め、曲中にカラフルな巨大風船がフロアに投げ込まれ、幻想的な風景を作り出していた。アンコールでは金廣がアコギ弾き語りで「餞の詩」を披露し、続いて「雨の日」、「拝啓、ツラツストラ」では再び大合唱を巻き起こす。ここで渡邊が"重大発表していいですか?"と言い、6月10日にニュー・シングル、今日のライヴはDVDとしても発表されることが報告され、そして最後には11月27日に日本武道館単独公演決定が告げられ、会場は大フィーバー! "活動休止、メンバー・チェンジもあったけど、ここまで続けてこれたのはみなさんのおかげです"と渡邊が感謝の言葉を発し、最後は「空ばかり見ていた」で大団円を迎える。
バンドを続けていれば1歩1歩前に進むことができるのだろうか。いや、時には後退したり、時にはストップしたりするわけで、それでもめげることなく常に前を見続けてきた彼らが大勢の観客に求められ、夢のような光景を作り出す姿に感動せずにはいられなかった。今年行われる日本武道館公演も非常に楽しみだが、そのあともずっとずっと走り続けてくれることだろう。
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