Japanese
グッドモーニングアメリカ
2016年06月号掲載
Member:渡邊 幸一(Gt/Cho)
Interviewer:渡邉 徹也
グッドモーニングアメリカが企画するコンピレーション・アルバム"あっ、良い音楽ここにあります。"シリーズの5作目が完成した。2010年、バンドがうまくいかず、足掻く日々を送っていたころに音楽を届けたい一心で発起したのがこのコンピ盤。毎回、自分たちが本当にかっこいいと思う20バンド近くを収録していながら800円という破格で発表しており、過去にはKANA-BOON、KEYTALK、THE ORAL CIGARETTESなど昨今のギター・ロック・シーンを賑わせているバンドも多数参加している。こういった地道な努力を、バンドの規模が拡大した今もなお続けているのは、きっと"届けたい"という欲求が変わらず彼らの根幹に強くあるから。このコンピ盤からは、そんな一途な想いを注ぐグッドモーニングアメリカと、それに呼応した参加バンドが高め合うことにより生まれた熱を感じ取れる。改めて渡邊幸一(Gt/Cho)の言葉を受け取り、新たな音楽との出会いをぜひ見つけてほしい。
-今回で5枚目のリリースとなりますが、このコンピレーションを作り始めようと思ったきっかけを改めて教えてもらえますか?
毎月、毎週、たくさんのCDがリリースされ、配信、レンタル、動画サイトなど、お客さんにとって音楽を知る方法や選択肢は多種多様化しています。そんな時代だからこそ、"なんとか多くの人に自分たちの音楽を、そして仲間たちの音楽を届けたい、何かのきっかけを作りたい"という思いが一番にあり、このコンピレーションを作ろうと思いました。
-収録バンドの選定など、このコンピレーションの作り方を教えてください。
メンバー全員で話し合って決めています。気になるバンドの音源や、MVをチェックしたり、手分けしてライヴにも足を運んでみたりして、4人がかっこいいと思えるバンドをお誘いしました。
-バンド主体でコンピを作るのは大変な作業だとは思いますが、5枚リリースしてきた中で、大変だなと感じたエピソードはありますか?
僕ら自身も新しいバンドとの出会いに繋がるので、"大変"というよりも"やりがい"の方が大きいですね。ただ、自身のバンドの楽曲制作やツアー時期と、コンピ制作期間が重なる部分もあるので、誘いたいバンドのライヴを観に行く機会を作れないときは大変ですね。
-このコンピレーションを作って"良かったな"と感じるのはどんな瞬間ですか?
毎回、新たな出会いや発見があるので、とても嬉しいです。それに、聴いてくれたお客さんの反応も毎回好評なので励みになっています。
-7月より開催する全国対バン・ツアー"あ、良いライブ平日にあります。夏巡業2016"への意気込みや見どころなどを教えてください。
対バン・ツアーならではのバンド同士のグルーヴや、ライヴごとの組み合わせによる化学反応が今から本当に楽しみです。良い音楽だけじゃなく、"良いライヴもここにあります"と言えるようなツアーにしたいと思っています。
メンバーによる収録バンド解説
2. Bentham 「クレイジーガール」
最近フェスとかでも共演の多いBentham。初めて話したのは2015年の夏の新潟、佐渡島でのフェスかな。ダンス・ビートとロックの融合の仕方というか、アレンジが唯一無二感があって、それに乗っかったハイトーンな声とメロディがストレートで、いろいろ癖になっちゃいそうなバンド。なんかリーサルウェポン感がある。こらからもっと絡むだろうし、仲良くなっていくのが楽しみです。(金廣 真悟/Vo/Gt)
3. Halo at 四畳半「春が終わる前に」
千葉県佐倉市出身のバンド。前々作の『あ、良い音楽~その参』にも参加してくれました。歌とライヴで勝負できるバンド。つい最近Haloのライヴを見て率直に思ったことです。成長速度が速い速い。きっと今回一緒に回るツアーでも進化していくんだろうな。最近の研ぎ澄まされた感じが今回の収録曲「春が終わる前に」にも詰まってると思います。間違いなく彼らの時代が来ると思うんで、今からチェックしとくべきバンドです。(渡邊 幸一/Gt/Cho)
4. the peggies「グライダー」
ペギーズの説明をするときが来るとは。初めて彼女たちの音楽を聴いたときに衝撃が走りました。パワー・ポップ要素の中に現代のポップ要素も入っており、いろんな武器が揃っていると思う。ライヴもめちゃくちゃいいし、なんてったって年が若い!! おじさんが照れちゃうくらいの若さ!笑 それもまた武器であるね。このバンドはまさにダイヤモンドの原石です。みなさん、注目しといて間違いなく損はしない逸材ですよ。べた褒めですが、ペギーズなんで。俺はペギなんで。そういうことで。あー楽しみ。(ペギ/Dr/Cho)
5. Rhythmic Toy World「かごめかごめ」
暑苦しい顔に三つ編みで美メロを唄い上げる姿はまさに泥。素晴らしい!どんどん泥剥き出しで荒々しくいてほしい。そして、やはりドラムが上裸なのがこのバンドのポイントのひとつだと思います。ドラマーは上裸なんです!!俺は脱いでないけど笑、いや着た側のドラマーだ!どうか彼が服を着ませんように。バンドは乗りやすくシンプルでキャッチー!情熱的なライヴは心を揺るがされます。上裸のせいでバンドの説明が入ってきませんね笑 俺らと似た感じですね。間違いなくオススメです。(ペギ/Dr/Cho)
6. LILI LIMIT「at good mountain」
山口県の周南LIVE riseというライヴハウスの店長兵頭さんの紹介で、ヴォーカルの牧野くんと一緒にお酒のんだのがキッカケ。その後ライヴ観に行って度肝抜かれた!前に一度対バンしたことがあったのだけど......短期間での進化の具合と推進力がすごい、何よりメンバーのポテンシャルをひしひしと感じる!メジャーになって経験積んでモンスター・バンドになるのではないかと......期待と嫉妬がぶつかりあってるたなしんです!(たなしん/Ba/Cho)
7. アンテナ「負け犬と呼ばれて」
仙台のライヴハウスMACANAでオススメのバンドがいるということを聞いて早速YouTubeでチェック、素敵!!耳に入りやすいギター・ロック・サウンドと透き通った声、その世界観に気づいたら引き込まれてた!そのすぐあとたまたまマネージャーさんから連絡がきてビックリ!新音源のコメントを書いてほしいとの依頼があり、喜んで応えさせてもらいました!素敵なご縁を感じています!共演が楽しみです!(たなしん/Ba/Cho)
8. シンガロンパレード「KYOTO-JIN PEOPLE!!」
京都発シンガロンパレード。音源でも、ライヴでも、僕は衝撃を受けました。乗りやすい曲に、癖のある歌詞、そして奇抜なルックスから繰り広げられるライヴ。唯一無二だし、初めて観る人にはかならず爪痕を、残すバンドだと思います。関西だからライヴ中のMCも面白い笑 今回収録されている「KYOTO-JIN PEOPLE!!」は一度聴いただけで、本当に頭から離れない曲ですね。(渡邊 幸一/Gt/Cho)
9. Age Factory「ロードショー」
何年も前に奈良で対バンしたことがあったけど、最近はYouTubeで曲を視聴......いい曲だなぁライヴ観たいなぁ、なんて思ってたら渋谷TSUTAYA O-Crest店長のムロさんに"間違いないから!絶対いいよ!"って聞いて、すぐライヴへ行こうとチケット購入、久々に観たライヴは重厚感、緊張感、そして爆発力!とんでもないライヴでした。始めは一番後ろで観てたのに最後最前で観てました。対バンが楽しみでっす!(たなしん/Ba/Cho)
10. 四星球「チャーミング」
四星球とは同い年、同世代、彼らも僕らと同じく10年以上バンド活動している!バンドを長く続けるにおいて何が一番大切か......って自分のバンドやメンバー、ファンに対する愛情、音楽への愛情、だと思う。それを長く持ち続けるってやっぱり難しいし、乗り越える強い気持ちが必要。だから長く続けてるものにはやっぱり何か力が宿る、コミック・バンドを貫いてる彼らの曲やライヴには感動がある!お互い刺激しあって進化していきたいってそう思ってまっす!(たなしん/Ba/Cho)
11. NECOKICKS「カウンターパンチ」
どこも擦れてない愛くるしいまっすぐな4人組!すること言うことすべてがど直球で、そんな彼らのかもし出す音楽もそりゃど直球!!MCもど直球。悩みもど直球。みんなに愛されるバンドです。音源はネコキックスの中でも素の部分にある曲なのかなと思った。一発逆転とか起死回生とか世界征服とか好きなバンドです。同じ志のバンドさんたちどうか彼らを助けてあげてください。笑(ペギ/Dr/Cho)
12. POETASTER「声あげて」
僕らと同じ八王子出身のバンド。出会ったのは最近だけど、同じ八王子だからなのか?同じ匂いを感じ今回誘わせてもらいました。 音楽的にも、人間的にも?笑 ぐいぐいくる感じが好きです。正直、今までこのシーンでは八王子の後輩と呼べるバンドがいなかったので、今回のコンピで彼らと出会うことができて僕らも本当に嬉しいです。共に八王子の音楽シーンを盛り上げたいですね。(渡邊 幸一/Gt/Cho)
13. MAGIC OF LiFE「箒星の余韻」
もう付き合いも古くなってきました。前身バンドのときに呼んでくれたり、ツアーに呼んだり、バンドの一大イベントに呼んでくれたりと、何かとずっと関係がありますね。まるで気のあったセッフーみたいですね。照 これからもどうか宜しくお願いします。前回参加してくれた曲も名曲だったけど、今回のもスルメ感がすごいんじゃあ!!のぶはツッコミ上手でたくみはストイックバカでユージは話す距離めっちゃ近いしドラムはゴリラで最高の4人です。参加してくれて本当にありがとう。(ペギ/Dr/Cho)
14. DENIMS「DAME NA OTONA」
前身バンドAWAYOKUBA時代から大好きなバンド。ペギとこっそり観に行って、その後挨拶させてもらったんだけど、そのときに解散の話を聞いて、共演できない事実をとても嘆いたのを覚えています。こうやって今DENIMSとなってから、共演できるのをとても嬉しく思ってます。ファンクとギター・ロックの混ざり具合と、それに乗っかった関西メロディがこのバンドにしか出せないサウンドになっていてドキドキワクワクします。(金廣 真悟/Vo/Gt)
15. Kidori Kidori「フィールソーグッド」
昔からちょいちょい接点があるバンド。たしか最初会ったときはバンド名がカタカナだったかな。飲み会で久しぶりに会って仲良くなって、その後の対バンの打ち上げでさらに仲良くなって、今回のお誘いに至りました。3ピースにしか出せないというか、それを逆手に上手く取って、音数で攻めるんじゃなく、良い旋律を3人で重ねて、Kidori Kidoriにしか出せない個性ある良い音楽を奏でています。(金廣 真悟/Vo/Gt)
16. ハルカミライ「カントリーロード」
東京八王子発の若きホープ。もうバンドとして完成されてるようにさえ思えるライヴ・パフォーマンスをしてくれます。初めてライヴを観たときは、頭にガツーンと響くような、そんな圧巻なライヴでした。ピン・ヴォーカルならではの伝えること、表現することに重きを置いていて、それに付随するかっこ良さと意志の強さを感じます。今後さらに仲良くなって八王子を共に盛り上げていきたいです。(金廣 真悟/Vo/Gt)
17. ARTIFACT OF INSTANT「不甲斐ない僕らは空を見上げた」
初対バンは宮崎のライヴハウス!九州人の彼らとは自然と仲良くなれた。私たなしんは大の九州好きなのだ!九州の人はマイペース、そして自然体な人が多い気がする、特に彼らは自分たちのペースを持っている、そんな気がした。音もライヴも独特のやはり彼らのペース、とても心地よいのだ!ずっと九州で活動していきたいです~的なことも話してた、すごくいいなぁ。九州で一緒にお酒飲むのが楽しみでっす!(たなしん/Ba/Cho)
18. DIALUCK「ためいき」
うちのボスからおすすめのガールズ・バンドがいるとのことで聴かしてもらいました。声とメロディが気持ちいい感じで他のバンドにはない緩さというか癒しの感じがたまらなかったです。イージー・リスニング的な?笑 でもそれだけではない堂々とした音の感じと時折見せる鋭さが何かひっかかりました。数あるガールズ・バンドとは良い意味でベクトルが違うな~という印象でした。コンピのトリにはもってこいの楽曲だと思います。(渡邊 幸一/Gt/Cho)
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グッドモーニングアメリカ企画V.A.
『あっ、良い音楽ここにあります。その伍』
【7,777枚限定】
FIVER-030 ¥800(税別)
2016.6.22 ON SALE
[FIVE RAT RECORDS]
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