Japanese
グッドモーニングアメリカ
2014.07.05 @Zepp DiverCity
Writer 山口 智男
グッドモーニングアメリカ(以下グドモ)のライヴを初めて見た時のことは、今でもはっきりと覚えている。2010年8月24日だからもう4年も前のことだ。初の全国流通作品となるインディーからの1stミニ・アルバム『空ばかり見ていた』をリリースする彼らにインタビューさせてもらえることになり、それならとインタビュー前に渋谷のO-Crestでライヴを見せてもらったのだった。
計4バンドが出演するイベントということで、30分ほどのライヴだった。はっきりと覚えていると言っておきながら、何の曲を演奏したかは忘れてしまったが、現在とほとんどスタイルが変わらない......逆に言えば、その時点ですでにできあがっていた空回り気味の(でも、そこがいい)たなしん(Ba/Cho)のMCを含め、伝えたい、訴えかけたいというストレートな想いがとても気持ちよかったということは実感として記憶に残っている。
その翌日だったか数日後だったか、メンバー4人が揃ったインタビューでは、バンド名の改名、音楽性の変化、活動休止、メンバー・チェンジといった紆余曲折を経て、グドモとして再スタートしてから4年目にしてようやく1作目をリリースできるメンバーの意気込みに加え、盟友たちの活躍に対する複雑な心境も聞くことができた。
それから4年。一歩ずつ前進してきたその彼らがついにここまで辿りついたのか、と思いながらソールド・アウトになったZepp DiverCityのスタンディング・フロアに立つと、なかなか感慨深いものがあった"7つの秘法を探す冒険(アドベンチャー)2014"のファイナル公演。終盤、観客が5、6人しかいなかったことや前に進めない時期があったことを、渡邊幸一(Gt/Cho)が振り返り、"それでも目の前のことを1つ1つ乗り越えてきたからこそ今の自分たちがある。こんな自分たちでも叶えられたんだから、夢があったらあきらめないでほしい"と客席にメッセージを送ったことからもメンバー自身にとってもこの日のライヴが特別、感慨深いものだったことは伝わってきた。そんなライヴだからこそ、ファンにとっても記憶に残るものにしたいと考えたに違いない。
オープニングからTVアニメ"北斗の拳"の主題歌(クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」)をBGMに1階後方の扉から"北斗の拳"の主人公、ケンシロウに扮したたなしんが現れ、北斗神拳を炸裂させたり(直後の"おまえらはもう楽しんでいる"というセリフにニヤリ)、"金廣(真悟 Vo/Gt)、渡邊、たなしん、ペギ(Dr/Cho)、あとは頼んだぞ!"というTVアニメ"ドラゴンボール"の孫悟空と孫悟飯のナレーション(野沢雅子)で始まったアンコールの「拝啓、ツラツストラ」(TVアニメ"ドラゴンボール改"のエンディング・テーマ)ではドラゴンボールをイメージした7つの特大の風船が客席に投げ込まれたり、最後の最後にはドラゴンボールを7つ集めた時に現れ、願いを叶えるという神龍が現れたり......という遊び心が感じられる演出からは、この日のライヴを特別なものにしたいというメンバーの想いが窺えたが、それが最も感じられたのはやはり演奏からだった。
1曲目の「イチ、ニッ、サンでジャンプ」からアップ・テンポの曲をたたみかけ、ぐいぐいと観客を盛り上げた序盤。海外のバンドにも負けない大音量の演奏にグドモってこんなに逞しいバンドだったんだ!?と改めてびっくりさせられたのだが、観客の盛り上がりに感嘆の声を上げてからの「キャッチアンドリリース」「言葉にならない」「バンバンガンガン」「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」とつなげた流れでは、ギターをさらに炸裂させながらメロコア風の2ビートから、ダンサブルな4つ打ちまでリズムの変化でも魅了して、バンド・アサンブルの妙もアピール。
そして、大合唱になった中盤の「未来へのスパイラル」では、ここまで辿りついたバンドとそんなバンドを応援してきたファンをまるで祝福するように紙吹雪が舞った。
もちろん、ここがゴールではない。この日見た光景をさらに大きくて、美しいものにするため、彼らはまだまだ前進しつづけるにちがいない。最後の最後に演奏した「輝く方へ」。キラキラとまばゆい景色を描き出したこの曲はタイトル通り、彼らの新たな冒険への一歩を物語っているように思えたのだった。演奏を終え、感謝と感動を噛みしめるように深々と頭を下げたメンバーたちの姿がとても印象的だった。
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