Japanese
グッドモーニングアメリカ
Skream! マガジン 2017年06月号掲載
2017.04.22 @渋谷TSUTAYA O-EAST
Writer 荒金 良介
結論から先に言うと、この日のライヴは素晴らしかった。バンドと観客が作り出す熱気はもちろん、グッドモーニングアメリカ(以下:グドモ)の歌と演奏が何より振り切れていたし、2時間強に及ぶショーはあっという間に感じられたほどだ。
昨年12月に4thアルバム『鉛空のスターゲイザー』を発売したグドモ。そのリリースに伴うレコ発ツアー的な位置づけとして開催された、"あなたの街へ猛ダッシュで~ワンマンツアー2017~"がファイナルを迎えた。前日は渋谷CLUB QUATTROで追加公演も行われ、この日は正真正銘の千秋楽となった。ゆえにバンドも相当気合が入っていたに違いない。会場は四隅まで観客で埋め尽くされ、グドモの登場を待っている。渡邊幸一(Gt/Cho)、アメリカ国旗デザインの短パン一丁姿のたなしん(Ba/Cho)、ペギ(Dr/Cho)、全身白の衣装でキメた金廣真悟(Vo/Gt)が現れると、ペギのパワフルなドラミングを合図に「言葉にならない」でライヴをスタート。早くも満員御礼のフロアは活気づき、「Beep! Beep!」に入ると、歓声はさらに大きくなっていく。その膨らむ熱気に「コピペ」が追い打ちをかけ、ミドル・テンポの「境界を越えて」に移ると、"ウォー! ウォー!"の掛け声がTSUTAYA O-EASTを満たす様にもゾクゾクさせられた。
"やっと来ました、ツアー・ファイナルだよ! ファイナルは決勝戦、みんなで優勝するんだ!"と渡邊が語り掛け、今日は新旧含めてたっぷり楽曲をやることも付け加えられた。「鉛空のスターゲイザー」、ヘヴィなリフで攻める「突破していこう」においては金廣がエモーショナルに歌い上げ、曲中に"楽しそうで何よりです!"と満面の笑みを浮かべる様も印象的だった。また凝った展開で聴かせる「フライハイ」では渡邊の色気のあるギター・ソロが映えわたり、次の「マイライフ」に入ると、さらにギアを上げていく。スピード感溢れる曲調も相まって、歌も演奏もキレキレで文句のつけようがない。"ライヴでなかなかやらない曲"と前置きすると、次は「ベテルギウスが消えてしまう様に」を披露。
"バンドをやって15年以上、ツアー・ファイナル大好き!"とたなしんが言うと、ペットボトルの水を頭から浴びせ、"意味わかんない!"と笑いながらツッコミを入れる渡邊。それから恒例の"3・2・1・ファイヤー!!"の掛け声でたなしんが観客をひとつに束ねると、「カラフル」をプレイ。すると、自然発生的にタオル回しの光景が広がり、その勢いのまま「アブラカタブラ」、「SOS」へと流れていく。特に後者は早口風ラップやタッピングを交えた煌びやかなギター・フレーズも際立ち、ライヴの流れに極上のフックをもたらしていた。
中盤に差し掛かると、ミドル・テンポで聴かせる「ダイヤモンド」を放つ。切なさを帯びたスケール感のある曲調で、裏声を交えた金廣のハイトーン・ヴォイスが素晴らしく、思わず聴き惚れてしまった。そして、今回のツアー中に金廣のポリープ手術のための一時活動休止を発表したことについて、"どう見られるのか不安はあった......今日は来てくれてありがとう!"と渡邊が元気よく感謝の言葉を述べ、ここで約1週間後に金廣が誕生日(4月30日)を迎えることに触れ、ひと足早くバースデー・ソングを大合唱する場面もあった。
そして、映画"破裏拳ポリマー"主題歌「悲しみ無き世界へ」をプレイ。ブリブリのベースが特徴で、ヘヴィな質感を備えたギター・ロック路線の曲調に心を奪われた。それから「キャッチアンドリリース」、「心臓抉って」、「ノーファング」、「フォトグラフ」とアッパーにシリアスに緩急に富んだ曲調を矢継ぎ早に放つスリリングな流れにも大興奮。
"またパワーアップして帰ってくるから!"と金廣が力強く言うと、「輝く方へ」、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」、ハンドマイクでジャンプしながら「STAY WITH ME」を全力で歌い上げ、盛大に幕を閉じた。アンコールでは7~8月に金廣復活ライヴを行うことも発表され、「未来へのスパイラル」では圧倒的な盛り上がりを記録。Wアンコールではスピード感溢れる「また会えるよね」まで飛び出し、フロアはカオス状態となり、観客ひとりひとりが感情を爆発させたような光景にグッと込み上げてくるものがあった。この日は金廣の歌声も絶好調で、バンド全体のグルーヴも格段にレベルアップしていた。とはいえ、万全の体制に整えて、再び今日のような元気はつらつとした豪放なパフォーマンスを見せてほしいものだ。期待してます!
[Setlist]
1. 言葉にならない
2. Beep! Beep!
3. コピペ
4. 境界を越えて
5. 鉛空のスターゲイザー
6. 突破していこう
7. フライハイ
8. マイライフ
9. ベテルギウスが消えてしまう様に
10. カラフル
11. アブラカタブラ
12. SOS
13. ダイヤモンド
14. 悲しみ無き世界へ
15. キャッチアンドリリース
16. 心臓抉って
17. ノーファング
18. フォトグラフ
19. 輝く方へ
20. イチ、ニッ、サンでジャンプ
21. あなたの傍に猛ダッシュで
22. STAY WITH ME
-Encore-
1. クラスター
2. 世界終わらせないで
3. 未来へのスパイラル
-W Encore-
1. また会えるよね
- 1
LIVE INFO
- 2025.04.14
-
YONA YONA WEEKENDERS
ELLEGARDEN × FEEDER
- 2025.04.17
-
柄須賀皇司(the paddles)
XIIX
yama
KANA-BOON
ELLEGARDEN × FEEDER
SUPER BEAVER
The Ravens
君島大空
KIRINJI
Mirror,Mirror
androp
東京初期衝動
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
- 2025.04.18
-
超☆社会的サンダル
THE KEBABS
藤巻亮太
Maki
Omoinotake
THE LAST DINNER PARTY
緑黄色社会
THE ORAL CIGARETTES
yama
never young beach
曽我部恵一
FUNKIST
androp
indigo la End
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
あっこゴリラ
THE BACK HORN
- 2025.04.19
-
"ジゴロック2025"
MAN WITH A MISSION
フラワーカンパニーズ
GANG PARADE
ねぐせ。
サカナクション
"IMPACT! XXII"
WANIMA
眉村ちあき
ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ストレイテナー / アルカラ ほか
THE YELLOW MONKEY / UVERworld / シンガーズハイ / yutori ほか
never young beach
原因は自分にある。
THE ORAL CIGARETTES
古墳シスターズ
THE BAWDIES
FINLANDS
sumika
ずっと真夜中でいいのに。
ゴキゲン帝国
太田家
Base Ball Bear × ART-SCHOOL
FUNKIST
HY
PIGGS
BRADIO
須田景凪
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
- 2025.04.20
-
片平里菜
"ジゴロック2025"
chef's
眉村ちあき
緑黄色社会
サカナクション
ビレッジマンズストア
fox capture plan
This is LAST
NOT WONK
古墳シスターズ
10-FEET / フラワーカンパニーズ / 四星球 / くるり / Hakubi ほか
UVERworld / Novelbright / TOOBOE ほか
原因は自分にある。
藤巻亮太
go!go!vanillas
NakamuraEmi
HY
sumika
indigo la End
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
THE LAST DINNER PARTY
SCOOBIE DO
BRADIO
吉澤嘉代子
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
moon drop
- 2025.04.21
-
THE KEBABS
クジラ夜の街×ルサンチマン
SANDAL TELEPHONE
- 2025.04.22
-
片平里菜
SUPER BEAVER
THE KEBABS
HINDS
Saucy Dog
THE YELLOW MONKEY
NANIMONO × バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
暴動クラブ
- 2025.04.24
-
PEDRO
柄須賀皇司(the paddles)
片平里菜
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
indigo la End
w.o.d.
BIGMAMA / cinema staff
THE KEBABS
yama
藤巻亮太
- 2025.04.25
-
古墳シスターズ
FUNKIST
そこに鳴る
w.o.d.
Keishi Tanaka
fox capture plan
chef's
ラブリーサマーちゃん
それでも世界が続くなら
斉藤和義
yama
the shes gone
Laughing Hick
ビレッジマンズストア
- 2025.04.26
-
CYNHN
Keishi Tanaka
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Novelbright
ヤバイTシャツ屋さん / 打首獄門同好会 / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / キュウソネコカミ ほか
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
GANG PARADE
サカナクション
渡會将士
"nambar forest'25"
INORAN
ACIDMAN
Laura day romance
Bimi
Subway Daydream
Bray me
FINLANDS
WANIMA
Omoinotake
柿沼広也 / 金井政人(BIGMAMA)
古墳シスターズ
ハシリコミーズ
THE BAWDIES
斉藤和義
Panorama Panama Town
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
村松利彦(Cloque.) / まやみき(ank) / るい(TEAR) ほか
RAY
This is LAST
- 2025.04.27
-
原田郁子(クラムボン)
Keishi Tanaka
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
BLUE ENCOUNT / SUPER BEAVER / 四星球 / ENTH ほか
The Ravens
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
THE KEBABS
GANG PARADE
ヒトリエ
緑黄色社会
サカナクション
"nambar forest'25"
Bray me
FINLANDS
Ayumu Imazu
渡會将士
Bimi
HY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
オニザワマシロ(超☆社会的サンダル) / 名雪(Midnight 90's)
Subway Daydream
THE BAWDIES
fox capture plan
トゲナシトゲアリ×ダイヤモンドダスト
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
- 2025.04.29
-
sumika
fox capture plan
10-FEET / THE ORAL CIGARETTES / 04 Limited Sazabys / Maki ほか
眉村ちあき
とまとくらぶ
FUNKIST
Omoinotake
ねぐせ。
大橋ちっぽけ
The Ravens
Ochunism
ずっと真夜中でいいのに。
フラワーカンパニーズ
超☆社会的サンダル
HY
mudy on the 昨晩
WANIMA
yutori
荒谷翔大 × 鈴木真海子
Newspeak
"JAPAN JAM 2025"
GANG PARADE
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Laura day romance
amazarashi
RELEASE INFO
- 2025.04.15
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
- 2025.04.21
- 2025.04.23
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.28
- 2025.04.30
- 2025.05.02
- 2025.05.03
- 2025.05.07
- 2025.05.09
- 2025.05.14
- 2025.05.16
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Bimi
Skream! 2025年04月号