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INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ

2016年09月号掲載

グッドモーニングアメリカ

Member:金廣 真悟(Vo/Gt) 渡邊 幸一(Gt/Cho)

Interviewer:荒金 良介

グッドモーニングアメリカ企画によるフェス"八王子天狗祭2016"が、11月5日にエスフォルタアリーナ八王子で初開催されることになった。地元を大切にする彼らならではの色を強く押し出した内容で、今回は第1回ということもあり、同世代の仲間たちはもちろん先輩も含め、グドモ主催らしいバンドが多く集まっている。昨年は初の日本武道館単独公演をやり遂げ、今年また新たな挑戦を掲げ突っ走る彼らが、このフェスにかける想い、そして実現に至るまでの経緯とは――。開催に向けて鋭意準備中の現在の胸中に迫るべく、金廣真悟(Vo/Gt)、渡邊幸一(Gt/Cho)のふたりに話を訊いた。

-今年11月5日にグッドモーニングアメリカ主催によるフェス"八王子天狗祭2016"が初開催されます。最初に自分たちでフェスを企画しようと思ったのはいつごろですか?

金廣:いつだろう、2年前ぐらい?

渡邊:『あっ、良い音楽ここにあります。』というコンピレーション・アルバム――ここからグッドモーニングアメリカの歴史が始まったと言っても過言ではない重要なシリーズ(※2010年に第1弾をリリース。2016年6月に最新作の第5弾をリリースした)がありまして。

-えぇ。

渡邊:最初はそのレコ発イベントを渋谷TSUTAYA O-Crestでやって、そのあとに"あっ、良いライブここにあります。"というタイトルでライヴハウス型のフェスみたいなイベントをやったんですよ。一昨年から東名阪で2年連続やったのかな。そういう経緯もあり、八王子は自分たちの結成の地でもあるから、ライヴハウス型のフェスをやり始めたころから、ぼんやりと今回の"八王子天狗祭"みたいなことをやりたいと思ってました。で、2年前から動いていたんですけど、場所の問題がネックでなかなか会場が決まらなかったんですよ。

金廣:野外にしても、屋内にしても、周りに住んでいる方の迷惑になるんじゃないかという問題がありますからね。

-今回は屋内で開催することになりましたが、野外と屋内、最初はその両方を視野に入れていたんでしょうか?

金廣:開催可能ならどちらでもいいなという感じですね。八王子市自体が開催に協力的だったし、まずは自分たちが思うフェスのイメージを伝えて、"こういう会場がありますよ"という感じで提案してもらっていろいろ視察したんですが、それから二転三転しました。

-グッドモーニングアメリカが描くフェスのイメージとは?

金廣:まずは規模感ですね。"僕らはこれぐらいの規模のフェスをしたい"と伝えて、じゃあ、いろいろ探しましょうという流れでした。で、今回のエスフォルタアリーナ八王子という会場はまだできたての施設なんですよね。

-わりと新しくできた会場なんですね。

渡邊:僕は八王子にずっと住んでるけど、知らなくて。実際に下見に行ったんですけど、本当にいいところなんですよ。何しろ駅から徒歩0分ですからね。ここ太字でお願いします!

-はははは。

渡邊:改札を出て目の前にあるので、本当にいい会場が見つかったなと。

金廣:もっと大きなフェスにしたいという野望もありますが、最初のステップとしては好条件の場所だなと思います。

結成してから今日までに出会った大事なバンドは全部呼べたと思います

-将来的にはもっと大きなフェスにしようと。

金廣:できたらいいですね。エスフォルタアリーナ八王子も大きな会場ですけど、もっと多くの人に知ってほしいし、多くのバンドに出演してほしいですから。今回の出演者に関しては、ライヴ活動を続ける中で出会った仲のいいバンドばかりです。自分たちにしか呼べないというか......それは主催イベントをやってるどのバンドもそうだと思うんですけど。今までも自分たちがいいと思えるバンドと対バンしてきたし、人が違えば感性も違うので。今回は先輩バンドであるストレイテナーも出てくれることになったし、自分たちの手が届く範囲でいいフェスを作れたらいいなと思います。ストレイテナーも八王子に縁のあるバンドですからね。

-今回のエスフォルタアリーナ八王子という会場は複合施設みたいな場所ですか?

金廣:そうですね。それこそ僕の実家の近くなんですよ(笑)。地下にワークショップをやってる教室みたいなところがあって、そこに親が通ってますからね。他にもバドミントンや卓球ができますし。今回、ここで音楽フェスが行われるのは初めてなんですよ。

-そうなんですね。

金廣:だから、その日だけ照明や音響が入るんです。

-会場側にとっても新たなチャレンジになると。今回のフェスでメイン、サブの2ステージ制にした理由というのは?

金廣:使えるところは全部使おうって感じですね。3ステージはちょっと無理だし、1ステージだったら限界があるしということで、自然にそうなりました。

渡邊:単純に多くのバンドを呼びたかったからというのもあります。

-自分たちがいいと思うバンドに声を掛けるという意味では、コンピレーション・アルバム『あっ、良い音楽ここにあります。』の延長にあるものと言えますか?

渡邊:そうですね。今回の出演アーティストもメンバーで相談して決めてるし、お客さんに"このバンド、かっこいいから観てよ!"と心から薦められるバンドを誘ってます。今回は初開催になりますけど、グッドモーニングアメリカを結成してから、今日までに出会った大事なバンドは全部呼べたと思います。一緒に切磋琢磨してきたTOTALFATだったり、八王子でずっとお世話になったTHE WELL WELLS、八王子で結成したニューロティカ、渋谷TSUTAYA O-Crestでお世話になったアルカラ、後輩のHalo at 四畳半、Rhythmic Toy Worldとか、ツアーをよく一緒に回っているKEYTALKだったり、僕らを語るうえで外せないバンドばかり出てもらえることになりました。1回目にして総集編みたいなメンツが揃ったなと。