Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

COLUMN

"SPARK!!SOUND!!SHOW!! チヨの部屋 vol.1"

2021年07月号掲載

"SPARK!!SOUND!!SHOW!! チヨの部屋 vol.1"

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

Official Site

みなさんこんにちは。チヨです。
この度、ご縁がありSkream!さまでコラムをやらせてもらうことになりました。

やるっ!と意気込んで返事をしたはいいものの、タイトルが決まらずに時間は流れてしまい、業を煮やしたスタッフはじめちゃんが「『チヨの部屋』はどう?」と。

「じゃあそれで~」と乗っかりまくって始まった『チヨの部屋』でございます(敬愛するhideさんが"hideの部屋"をやってたのもあり、それだけの理由で採用)。

さて、記念すべき初回のゲストは私の所属するバンド"SPARK!!SOUND!!SHOW!!"のvo.タナカユーキさんをお呼びして対談という形でお送りします。

何を隠そう私とユーキくんは、高校の先輩後輩であり出会ってもう13年くらいの仲なのです。
彼は普段から中々自分の話をしないので、スサシファンの皆さんの為に、いや、ユーキのオカンのすえみちゃんの為に、私がユーキという人間はこんなんだよ!というお話したろ!ということで決定。

それでは張り切ってどーぞー!

───
チヨ:始まりました、第1回目。今回のゲストは出会って十数年の仲のタナカユーキさんにお越しいただきました。

ユーキ:ありがとうございます。

チヨ:公の場で僕らふたりのことを話す機会ってないし、特にユーキは自分のことをあんまり語らない人間じゃないですか。だから今日はユーキがどんな人間なのかとかを話せればと思って。で、タナカさんは私の同級生のお兄ちゃんなんですけど、私と会ったファーストコンタクトのことを覚えていらっしゃいますか?

ユーキ:ラズ(高槻RASPBERRY)で見かけることはあったけど、ちゃんと喋るとかはなくて。ポールっていう小中一緒だった2個下の後輩がそのまま高校に入ってきて、その子は小学生のときにうちの妹と同級生で。

チヨ:タナカ●●ちゃんですね。

ユーキ:タナカ●●とポールが一緒の高校に入ってきて、チヨはその同い年やから、ポールの取り巻きとして一緒におるなぁと。ちゃんと喋ったのはラズの階段のところで音楽がどうこうみたいなのを話したのかな。同い年でも好きな音楽をガッツリ喋れる子がだいぶ少ないなか、高1なのに結構喋れるからおもろいみたいなファーストコンタクトでの印象。

チヨ:うんうん。たぶん、ちゃんと話したのはそれで合っているんですけど、僕からしたらタナカ●●ちゃんのお兄ちゃんがバンドをやっていて、高校生でオリジナルをやっているってすごい、みたいな感じで。ライヴを観たのがたぶん最初なのかな。これ、毎回言っては全然違うって言われるんですけど、4限目が終わったら昼休みになって、そこでご飯食べるじゃないですか? で、いつ行っても(ユーキは)一番に食堂にいるんですよ(笑)。4限目が体育だったら早めに切り上げられることがあるんですけど、昼休みの15分前くらいに行っても絶対いるんです。お弁当温めてる。だからタナカ●●のお兄ちゃんはいつも食堂一番乗りだな、みたいなイメージですね。それが最初の印象。バンドやっていてすげーとかよりも、食いしん坊(笑)。

ユーキ:その記憶がないんですよ。

───

チヨ:まぁ、あれよあれよと一緒にバンドを組んで10年経ちまして、10年間やってきてここは変わったなぁというところと、結局ここは変わらんなぁみたいなところって、自分的に、特にフロントマンとして思うところはありますか?

ユーキ:変わったこと......。始めたころとは圧倒的に自信の付き方がちゃうし、これでいいんやって思えながらやれているかやれていないか。最初はやりたいことだけやってて、途中から数字に結びつくようなことも大事みたいな、変に賢くなってもうて。で、今はそれを無視していい感じ、みたいな。それで自信がついていったなぁと思うのが、自分の変わったこと。周りで言ったら、メンバーがまず変わってる。そのおかげで今やなって思うけど、放課後ノリみたいなのは変わってないと思うな。バンドの中のムードがいいときの放課後ノリ。どのメンバーの時期でも共通していると思うけど、いいときは基本そんな感じやし、今のメンバーはいいムードで、放課後ノリな時間が過去一番多い。

チヨ:たしかにそうですよね。紆余曲折もあって、メンバーチェンジも経て、今が一番いい距離感、バランス感なんかなぁとは思っていて。メンバーの仲、男同士且つアホできて、酒を飲んでいても楽しい。変わったのは、何かを作り上げる際にみんなが手伝いもするし、高め合えるみたいな部分かなと思っているんやけど。

ユーキ:うん。個々のどうこうがハッキリした。適材適所。

───

チヨ:1個、ふざけた質問をしたくて。仮に、ユーキが社長になりました。で、俺、タクマ、イチローが面接に来ました。もしふたり採用するなら誰ですか(笑)? 採用したら、どの役職につけたい?

ユーキ:ふたりやったらもう答えるまでも......みたいなところあるけど(笑)。仕事のできるふたりを選ぶかな。

チヨ:落とすのは?

ユーキ:(笑)たまたま枠がなく叶わなかったのは、イチロックさん。

チヨ:そうですよね。私もそうなんですけど、逆にイチローを雇いますってなったときにどこにつかせたい?

ユーキ:それは一番客の表に立つやつ。

チヨ:会社だと営業になるんすかね(笑)。意外といいかもしれない。

ユーキ:接客めっちゃ向いてると思う。ポップアップツアーのとき頑張ってるもんな。

───

チヨ:メインでユーキが曲を作っているのはまったく変わらないけど、俺はものを作ることに対して難産が多いタイプで。ユーキっていつも何かしらストックがあったり、常に曲のアイディアがあったりっていうイメージなのね。ものを作ることに対して、すんなりいくタイプなのか、意外と行き詰まってしまうタイプなのか、どっちなんかなと思って。

ユーキ:ものによるな。俺の中での正解はすぐに出せるけど、他が聴いたときにどう思うのかなみたいなんは一番時間がかかる。自分の曲は自分の曲やし、すんなりいくときはいくけど、タクマとかの曲は、いろいろよぎりつつメロディと歌詞を書いていくからそういうのは難産する。自分からやるものについては、めちゃくちゃこねくり回したりはしてないかも。

チヨ:じゃあ、ひとりで作っている曲とかで、ここのメロディとここの語呂が合わんな......でも出ぇへん、みたいな感じで行き詰まっていくことも特にない?

ユーキ:ないかも。個人で作る曲で言うとって話やけど、弾き語りみたいなのしかしてないから、バァーって書いてそのまま歌って、ライヴとかでおろしてみて、それ以外に自分の中でいい感じにハマりそうなワードが降りてきたら変えてみて、常に自分が気に入っている状態にしてる。メロディにしてもコードの進行にしてもそう。レコーディングした曲でも常に自分が楽しめる状態にしているから、だからハードルが低いんやろな。今俺が満足してたらOKみたいな。

チヨ:じゃあ、ジャムりながらブラッシュアップしている感じなんや。

ユーキ:そうかも。書いたときとプレイしているときは時間に開きがあると思うけど、そのあいだにいろいろ自分もインプットして毎日考えも変わるやん? だから最新の自分がそのものに対していいと思っているかどうかやろな。

チヨ:アートな人らだと、前衛的な画家だとかアブストラクトな画家にそういうのが多い。"ギューチャン"って呼ばれてる、篠原有司男というニューヨークに住んでいる画家もそうで。ボクシングのグローブにインクを付けて、真っ白なホワイトボードにバンバンやっていく現代アートというか、前衛的な感じなんやけど、ユーキと一緒でジャムりながら作品を作っていて。自分と会話して、これが今の俺の作品だからこれでいいでしょって。それと一緒な感じのやり方ということかな。

ユーキ:チヨのやってるデザインとかは、まずこれで上げてくださいとかあるから、常にアップデートできるものじゃないやん? だから行き詰まるとかはめっちゃわかる。

チヨ:自分でデザインして、SCAB CLUBというブランドをやっているけど、それはユーキと近くて、自分の今のマインドとかブームとかで作ったりしてる。スサシもバンドの一員やから、こういう流れを汲んでこういう曲が生まれたとか、こういうのを表現しているというのはわかるからデザインできて。けど、知り合いのバンドとかのデザインで、イメージだけ伝えられてやるとなかなかできひんかったりもするから、そういうときは行き詰まっちゃうかな。人のバンドで好きにしてって言われるほうがしんどいんやってなった。なんやろう? いきなり無人島に行かされて、ここから1週間生活しろみたいになってるから、それは結構困るなぁと思っていて。

ユーキ:でも、だいぶ信頼されてるよな。

───

チヨ:ユーキが今後作っていくなかで、こういう曲をやりたいとかはある? 今まで媒体を通して、こういう曲をやりたいとかはあんまり伝えてこなかったと思って。

ユーキ:最近はDTMをずっと頑張ってるから、何個か種みたいなのはあって。けど、全部喜ぶ人が少なそう(笑)。とにかくダウナーで、明るくない。インダストリアル寄りなテイストに興味あって。ビートはGqom(ゴム)っていうジャンルとか、スサシでまだ使っていないストックで、プラス、無機質で暗い、重いムードの感じ。DTM作曲が面白くなかったんだけど、その無理な中でこれならできるかなっていう作曲法が、適当な曲を置いていくコラージュ的な、サンプリングミュージックみたいなので。バンドの音じゃ出されへんような金属音とか、意味わからん音とかを置いていってる、マジでディストピアな感じのノリが多い。基本は、暗い、重い、退廃な感じのものが自分から出てきていて。

───
チヨ:面白そうっすね。じゃあユーキが次にやりたいって思う、独断と偏見で選べる対バン相手は誰?

ユーキ:Tohjiはいつかやりたいな。Tohjiの新譜とか、まさに今の俺が欲してたやつって感じで、今のところ今年一番カッコいいアルバム。昔、TOMMYさんのイベントに遊びに行ったときに、そのとき組んでいたMall Boyzっていうユニットみたいなのが、ユーロビート的なちょい遅めのガバみたいな曲をやったり、ゴジラの曲をやったりしていて。まったく絡んだことはないけど、俺らもガバをやってゴジラをやって、それは俺らだけとか思っていたけど、俺ら以外にもおったんやみたいなところで勝手に共通な感じを思った。絶対スサシとTohjiっていつか会うと思うんですよね。

チヨ:いいですね。私はデカいところでDJ TOMMYを呼ぶって決めてるんで。

ユーキ:(笑)まぁTohji、俺ら、TOMMYさんがおったら脈絡はあるな。

チヨ:あるな。ちょっと語弊がある言い方をするんですけど、変にロックバンドを呼ぶよりJ-POP DJのほうがアガるし、楽しいってなると思うんですよね。キッズにこそあのDJを観てほしいなって思っちゃいます。いろいろ聞いてきたけど、これは聞こうかなと思っていたことが1個あるんですよ。めっちゃしょうもないけど、10年間やってきて、いろんなフェスも対バンもやってきたじゃないですか? 10代のころに好きやったバンドに会う機会もあったと思うんやけど、一番アガった人は誰?

ユーキ:見かけたくらいだけど......チバ(ユウスケ)さん。
BAYCAMPで楽屋がいろいろ分けられているなかで、夜中に濃いサングラスしておったからね。

チヨ:いいね。いいエピソード。やっぱそのまんまなんすね。チバさん。

ユーキ:イメージのままやったのがアガった。

チヨ:俺もBAYCAMPでベンジーがランニング1枚でなんかやっているときに、うわ本物やってなったもん。いつでもランニング着てるんやこの人はってなった。スラーっとしてカッコ良かったっすよ。ユーキはミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)好きやったし、やっぱりバンドは夢あるな。

───

というわけで、第1回『チヨの部屋』ありがとうございました!

隔月で私の日常を書いたり、気になる人を呼んで対談したりしていこうと思います。

お手柔らかによろしくお願いしまーす。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

タナカユーキ(Vo/Gt)とチヨ(Ba/Cho)を中心に結成。タクマ(Syn/Gt/Cho)、イチロー(Dr/Cho/169)が加入し現体制に。2018年に1stフル・アルバム、2019年には2ndフル・アルバムをリリース。大型フェスにも出演し、中毒性の高い楽曲と激しいパフォーマンスを繰り広げている。2020年、アニメ"アクダマドライブ"OP曲「STEAL!!」発表。2021年6月にはイラストレーター 原田ちあきをフィーチャリングに迎えたシングルCD封入ブックをリリースした。

Related Column

2021.07.20 Updated
"SPARK!!SOUND!!SHOW!! チヨの部屋 vol.1"