Japanese
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Skream! マガジン 2023年11月号掲載
2023.09.08 @Spotify O-EAST
Writer : 吉羽 さおり Photographer:Taka"nekoze photo"
3rdフル・アルバム『音樂』を携えて3月から6月まで対バンを迎え全国ツアー[SPARK!!SOUND!!SHOW!!TOUR "音樂"]を行ってきたSPARK!!SOUND!!SHOW!!。このツアーのFINALシリーズとなる東名阪ツアーが、9月8日渋谷 Spotify O-EASTからスタートした。東京公演はワンマン公演で、2022年6月のツアー["YELLOW/しあわせになる"release ONE MAN tour 〜日本解体〜]以来、久々のワンマン・ライヴとなる。
 O-EASTのステージにはFINALシリーズ仕様の特大のバックドロップが掲げられ、開演前からフロアを埋める観客のライヴへの期待値が上がっている。この日をいかにスペシャルなものにするか。このバンドの気合いとでもいうか、つんのめったパワーは1曲目から炸裂。勢い良くステージ袖から飛び出してきたのは、タナカユーキ(Vo/Gt)、タクマ(Syn/Gt/Cho)、チヨ(Ba/Cho)、イチロー(Dr/Cho/169)、そしてDizzy Sunfistのあやぺた(Vo/Gt)。曲はもちろん「憂うぎゃる (feat. あやぺた)」である。フロアでは了解したとばかりにカラフルな羽根扇が舞い、ステージではイチロー以外のメンバーがハンド・マイクでガンガン煽り、"あげぽよ〜"とギャル感/ヤンキー感たっぷりに盛り上げながら縦横無尽に暴れまくる。待望のワンマンだがもったいぶったところは1ミリもなく、頭から200パーセントの全力疾走である。ハードコアからヒップホップ、ロック、ダンス・ミュージックなどなどを掛け合わせ、歪だがエナジーに溢れ、鋭利だがどこか愛嬌もある音楽で中毒者を増やすスサシ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)。その音楽同様にエネルギー過多なステージに、O-EASTは序盤から熱気が吹き荒れている。
O-EASTのステージにはFINALシリーズ仕様の特大のバックドロップが掲げられ、開演前からフロアを埋める観客のライヴへの期待値が上がっている。この日をいかにスペシャルなものにするか。このバンドの気合いとでもいうか、つんのめったパワーは1曲目から炸裂。勢い良くステージ袖から飛び出してきたのは、タナカユーキ(Vo/Gt)、タクマ(Syn/Gt/Cho)、チヨ(Ba/Cho)、イチロー(Dr/Cho/169)、そしてDizzy Sunfistのあやぺた(Vo/Gt)。曲はもちろん「憂うぎゃる (feat. あやぺた)」である。フロアでは了解したとばかりにカラフルな羽根扇が舞い、ステージではイチロー以外のメンバーがハンド・マイクでガンガン煽り、"あげぽよ〜"とギャル感/ヤンキー感たっぷりに盛り上げながら縦横無尽に暴れまくる。待望のワンマンだがもったいぶったところは1ミリもなく、頭から200パーセントの全力疾走である。ハードコアからヒップホップ、ロック、ダンス・ミュージックなどなどを掛け合わせ、歪だがエナジーに溢れ、鋭利だがどこか愛嬌もある音楽で中毒者を増やすスサシ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)。その音楽同様にエネルギー過多なステージに、O-EASTは序盤から熱気が吹き荒れている。

 アルバム『音樂』には「憂うぎゃる (feat. あやぺた)」はじめフィーチャリング曲が多数収録されている。冒頭のあやぺたの登場のみならず、「DEATHTRUCTION feat. DOT.KAI & RYO TAKAIWA」では高岩 遼(SANABAGUN./Vo)が、「akuma feat.KAZUKI」ではKazuki(SHADOWS/Gt/Vo)が、そして「SKIMMING ME!! feat.アサミサエ」ではアサミサエ(Wienners/Vo/Key/Sampler)がステージへと登場し、ノイジーでアクロバティックなスサシのアンサンブルにさらなる燃料を投下する。ライヴ序盤から、興奮に沸くフロアに身体を預けるようにして歌ったり、ダイブしたりとメンバーももみくちゃになっていたが、ゲストたちもまた全身でラップやシャウトをぶちかましフロアへと身を投じてライヴのクライマックスを塗り替えていく。
アルバム『音樂』には「憂うぎゃる (feat. あやぺた)」はじめフィーチャリング曲が多数収録されている。冒頭のあやぺたの登場のみならず、「DEATHTRUCTION feat. DOT.KAI & RYO TAKAIWA」では高岩 遼(SANABAGUN./Vo)が、「akuma feat.KAZUKI」ではKazuki(SHADOWS/Gt/Vo)が、そして「SKIMMING ME!! feat.アサミサエ」ではアサミサエ(Wienners/Vo/Key/Sampler)がステージへと登場し、ノイジーでアクロバティックなスサシのアンサンブルにさらなる燃料を投下する。ライヴ序盤から、興奮に沸くフロアに身体を預けるようにして歌ったり、ダイブしたりとメンバーももみくちゃになっていたが、ゲストたちもまた全身でラップやシャウトをぶちかましフロアへと身を投じてライヴのクライマックスを塗り替えていく。
 「SKIMMING ME!!」ではタナカユーキの"もう1回やるね!"の一声から2連続でプレイ。ショート・チューンではあるがカオス度マシマシのハードコア・ナンバーで、観客を昇天させた。また"今日はワンマンなのでめちゃめちゃ曲やるので"(チヨ)ということで、アルバム『音樂』やライヴ定番曲のほか、普段対バンやイベントなどではなかなか演奏しないような曲もセットリストに並んだ。"みんな、どこまで知ってるの? 今日はみんなを試しにきてるから。スサシの最初のフル・アルバム、知ってるでという人......少ないかな?"と会場を見渡したタナカユーキは、"新曲ということでやります"と、1stフル・アルバム『火花音楽匯演』(2018年)から「ポップらしい。」を披露。知ってる人少ないかな、とは言いながらもしっかり大きなシンガロングを巻き起こしていくところに、O-EASTに集結したファンの熱さが窺える。コロナ禍もツアーは行ってきたが、ステージとフロアとが一心同体のようなライヴ、会場に大合唱がこだまするライヴは本当に久しぶりとなる。「YELLOW」で高く拳を掲げて声を枯らす観客に、タナカユーキはこのツアーで観る初めての光景だと語った。
「SKIMMING ME!!」ではタナカユーキの"もう1回やるね!"の一声から2連続でプレイ。ショート・チューンではあるがカオス度マシマシのハードコア・ナンバーで、観客を昇天させた。また"今日はワンマンなのでめちゃめちゃ曲やるので"(チヨ)ということで、アルバム『音樂』やライヴ定番曲のほか、普段対バンやイベントなどではなかなか演奏しないような曲もセットリストに並んだ。"みんな、どこまで知ってるの? 今日はみんなを試しにきてるから。スサシの最初のフル・アルバム、知ってるでという人......少ないかな?"と会場を見渡したタナカユーキは、"新曲ということでやります"と、1stフル・アルバム『火花音楽匯演』(2018年)から「ポップらしい。」を披露。知ってる人少ないかな、とは言いながらもしっかり大きなシンガロングを巻き起こしていくところに、O-EASTに集結したファンの熱さが窺える。コロナ禍もツアーは行ってきたが、ステージとフロアとが一心同体のようなライヴ、会場に大合唱がこだまするライヴは本当に久しぶりとなる。「YELLOW」で高く拳を掲げて声を枯らす観客に、タナカユーキはこのツアーで観る初めての光景だと語った。
 はちゃめちゃにハイパーでマキシマムなサウンドだけでない、沸き起こる激情やありあまるエネルギーをストレートなバンド・サウンドで表す「優気」や、対バン・ツアー時には演奏しなかったというタクマのピアノとタナカユーキのヴォーカルによる「奏葬」といった曲もスサシというバンドの魅力だろう。音を削ぎ落とし、ナイーヴな心が露わになった姿に、またシンパシーを覚える人も多いだろう。ライヴだからこそ、よりリアルな4人の体温や音楽に向かう真摯さが伝わってくる瞬間だ。観客と共に歌い、踊り、ラストは「GODSPEED」、「STEAL!!」へと続き"まだ加速するのか!?"というくらいアクセルを踏みっぱなしで、本編だけで全26曲を駆け抜けたスサシ。アンコールではサプライズで小野武正(KEYTALK/Gt/MC/Cho)が登場して、小野がプロデュースを手掛けた7月リリースのシングル「morning glow」を共にプレイし、またダブル・アンコールにも応えた。しかし気づけばあっという間というくらい、そのライヴは目が離せないスリルや危うさがあり、何よりドラマチックな引力や多幸感があった。アルバム『音樂』の持つ強度と、ミュージシャンとしてコロナ禍を乗り越えてきたひと筋縄でない時間がバンドをタフにしていった、そんな骨太になった4人の今を感じることができたライヴとなった。
はちゃめちゃにハイパーでマキシマムなサウンドだけでない、沸き起こる激情やありあまるエネルギーをストレートなバンド・サウンドで表す「優気」や、対バン・ツアー時には演奏しなかったというタクマのピアノとタナカユーキのヴォーカルによる「奏葬」といった曲もスサシというバンドの魅力だろう。音を削ぎ落とし、ナイーヴな心が露わになった姿に、またシンパシーを覚える人も多いだろう。ライヴだからこそ、よりリアルな4人の体温や音楽に向かう真摯さが伝わってくる瞬間だ。観客と共に歌い、踊り、ラストは「GODSPEED」、「STEAL!!」へと続き"まだ加速するのか!?"というくらいアクセルを踏みっぱなしで、本編だけで全26曲を駆け抜けたスサシ。アンコールではサプライズで小野武正(KEYTALK/Gt/MC/Cho)が登場して、小野がプロデュースを手掛けた7月リリースのシングル「morning glow」を共にプレイし、またダブル・アンコールにも応えた。しかし気づけばあっという間というくらい、そのライヴは目が離せないスリルや危うさがあり、何よりドラマチックな引力や多幸感があった。アルバム『音樂』の持つ強度と、ミュージシャンとしてコロナ禍を乗り越えてきたひと筋縄でない時間がバンドをタフにしていった、そんな骨太になった4人の今を感じることができたライヴとなった。
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