a flood of circle 佐々木亮介の「ディグ・ディグ・ブルース」【第9回】
2016年12月号掲載
「A FLOOD OF CIRCUS大巡業」というツアーの最中にこれを書いている。昨日はMy Hair is Badを迎えて四日市ケイオスでライブをした。四日市のプラネタリウムで「オーロラソング」を作ったということもあって、思い入れのある町だ。四日市ケイオスでの演奏は3年振りだったけど、とても好きなライブハウス。広くはないけどステージは高め、天井も高くて正方形に近いきれいな形をしているし、とにかく音がよく鳴る。
そして何とも珍しいことに、レコード屋が併設されているのである。
第9回 四日市Hollywood Recordsの巻
<三重県四日市市鵜の森1丁目3−20>
四日市駅のほど近くにある巨大な銃が描かれたビルの階段を上ると、ケイオスの入り口の手前左側にバンドもののフィギュアがたくさんディスプレイされた店舗が現れる。ハリウッドレコードが面白いのはその品揃えのセンスで、もちろんケイオスに出演していそうな国内のバンドのCDやDVDなんかも一通り揃っているんだけど、店内でかかっているのは国外のダンスホール・レゲエだったりヒップホップだったりが多いのだ。しかも、12インチ・シングルがみっちり詰まったヒップホップの棚が一番でかくて、その次にパンク/ハードコアの棚がでかい、という雑食具合。面白い。機材搬入の直前に寄ったからゆっくり探せなかったのが残念......そしてなぜか焦って手に取ったのがこのシングル。
*Johnny Cash "Ring Of Fire / It Ain't Me, Babe" <7inch>
1963年の大ヒット曲の7インチ。作曲に"J.Carter"とあるのはカントリーの大御所カーター・ファミリーのジューン・カーターのことで、ジョニーの2番目の嫁さんである。ジューンがジョニーへの思いを綴ってカントリー・シンガーのマール・キルゴアって人と作った曲を、ジョニーが録音した作品、ということになっている。が......。当時ジョニーはカーター・シスターズを連れてツアーを回っていたらしい。この曲はまだ二人が結婚する前のリリースで、ジューンを援助するためにクレジットを変更したという話もある。でも前妻との離婚は66年。あれ......?バリバリの不倫ソング......?かどうかはまあどっちでもよくて、カントリー・ベースの曲にマリアッチ風のアレンジを採用した名曲。歌詞通りの情熱が表現されている。B面のボブ・ディランのカバーにも同様のアレンジが施されていて、味をしめた感が出ている。この曲の歌詞はA面と真逆の別れの歌......誰に向けてるか考え出すと恐ろしいチョイス。やっぱ気になっちゃうね。そしてその相関図とは無関係そうなマール・キルゴアの立場が絶妙だね。レコード・プロデューサーはカントリーの名作に多く携わっているドン・ロウという人。ちなみにロバート・ジョンソンのレコーディングに立ち会った二人のスタッフのうちの一人でもあるんだけど、具体的にどういう仕事を果たしている人なのかがいまいち謎で、非常に気になる。だって凄い作品ばっかり関わっていたんだもんなあ。
さて着々とツアーは進行し、11月23日に「FLYER'S WALTZ」のリリースがあり、12月にはビルボードでのライブもある。やりたいことばっかしだよ!そして、ついにアルバムを出す。エンジニアのザブとの思い出を前回書いたけど、本当に最高のアルバムが出来たんでお楽しみに。やばいよ。ひっくり返るよ。
また四日市も行きたいな。来年も行くつもりなんでよろしくどうぞ。
佐々木亮介 / a flood of circle
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