a flood of circle 佐々木亮介の「ディグ・ディグ・ブルース」【第10回】
2017年02月号掲載
最新アルバム「NEW TRIBE」が1月18日にリリースされた。その10日ほど前、池袋のパルコに入っているタワーレコードでリリース記念の会が執り行われた。昼過ぎに会場入りしてみれば、30分ほどの猶予が。ディグ・ディグ・チャンス到来である。池袋自体はほとんど馴染みの薄い街なんだが、少し裏手へ足を延ばしてみる。
第10回 池袋だるまやの巻
<東京都豊島区東池袋1-36-5笹屋ビル2階>
池袋東口を出てそのまま明治通りを道なりに北上し、東京筆跡印鑑指紋鑑定所という凄い名前の建物の手前で左に折れる。ラブホテルを左手に進むと今度は興信所が現れた。なんという密度の濃い町並みなんだ......と思っていたらどうやら行き過ぎていたようで、興信所より手前のビルの入り口に看板が出ていた。何か良い出会いがありそうな縁起の良い看板がお出迎え。
2階にあがるとフロアにびっしりとエサ箱が。でも嫌な圧迫感はない空間。ジャズが強いという前情報があって、それはもちろんその通りだったけれど、オール・ジャンルで揃っている。長居してじっくり物色したくなるがタワーレコードの入り時間にやや追われつつ、2枚購入。
*Elvin Jones "Midnight Walk"
このアルバムにはSWANというジャズ・バーでのバイト時代の思い出がある。常連のドラマー、ジロウさんに教えてもらった作品だ。ジロウさんにリクエストされてもエルヴィン・ジョーンズのリーダー・アルバムを聴いたことがなかったから、「ドラムス」と目印の付いた棚を必死に探して。「これは名前の通り、真夜中を一人で黙々と歩いているような感じが出てんだよな」と言われ針を落としてみると、正しく夜の暗い道の緊張感とそこをクールに闊歩するようなリズムの心地良さとが混ざったタイトル・トラックが流れ出す。サド・ジョーンズとハンク・モブレーのテーマ・メロディの力加減も絶妙で格好良い。ジャケットのニューヨークの都会の夜のイメージとアフリカン・カラーがミックスされたようなデザインも印象深い、思い出の一枚との再会。
*Carmen McRae "In Person"
ジャズ・ボーカルの入り口はカサンドラ・ウィルソンだったと思う。「トラヴェリング・マイルス」というマイルス・デイヴィスの曲ばかりを演っている作品があって。マイルスにはシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」のカバーがあるんだけど、それを更にカサンドラがカバーしている音源が入っている。ジャズとポップ・ミュージックの境目を縫うようなアレンジと倍音豊かな低い声が印象的で好きになった。それでSWANのマスターに「こんな声も好きかもよ」と薦められて知ったのがカーメン・マクレエだったのである。このアルバムは初めて聴いたけれど、ノーマン・シモンズという人のピアノも心地いいし、ジャケットの通りセクシーで情熱的に歌われる「アイ・ドント・ノウ・ホワット・タイム・イット・ワズ」なんかがとても素晴らしい。だるまの縁起があったというもんであろう。
3月から6月にかけて久しぶりにアルバムの為のワンマン・ツアーを開催することにした。全国28本ある。ディグ・ディグもまだ見ぬ街のまだ見ぬレコード屋にトライしたい。
佐々木亮介 / a flood of circle
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