a flood of circle 佐々木亮介の「ディグ・ディグ・ブルース」【第5回】
2016年04月号掲載
前回の予告通り、今回はロンドンのレコ屋の話。1月末から10日間ほど滞在して、レコーディングとライブとの合間を縫って6つの店を覗いて来た。
第5回 ディグ・ディグ in LONDON 前編
その1 <??? / Camden Lock Market>
録音にアコースティックギターを使いたくなって楽器屋を探しにカムデンへ行った日に、ついでに立ち寄ったマーケットの一角にあった路面店。看板がなく店名は不明。恰幅の良いおばさんが一人で切り盛りしていた。伝統音楽コーナーの充実ぶりを見て、ああイギリスに来たなあ、と当然すぎる感慨に浸りつつ、買ったのはThe DublinersとSteeleye Spanのアルバム。UK/アイルランドのトラッド音楽には、他の音楽にはない独特の湿り気がある。似たような楽器の編成でも、アメリカのブルースの乾いた土臭さとは全く違う。こういうトラッドの要素って今、オーバーグラウンドな音楽に反映させてる人は少ないのかも。何年か前のMumford & Sonsくらい?
その2 <Rough Trade West / Ladbroke Grove>

ラフ・トレードは現在3つの店舗を持っていて、このロンドン西店、ロンドン東店、あとはニューヨークにあるらしい。1階は新譜とCD、地下が中古。表の看板の「あのロゴ」にミーハーな心をくすぐられる。2月の新譜コーナーで推しているのはSunflower BeanとスペインのHindsだった(新譜とそのアナログ盤については思うことがあった。後編で触れるつもり)。あとFat White Family。中古盤のことをSecond Handsと呼ばずVintageと呼ぶところに愛情を感じながら、ThemとThe Undertonesの7インチ盤、Chicken Shed劇団の「ROCK」を購入。アンダートーンズの、熱いんだけど脱力もしてるユニークさ、が好きだ。「Here Comes The Summer」(ハイロウズ「即死」のルーツ?たぶん)とか、最高。
その3 <Honest Jon's / Ladbroke Grove>

「正直者ジョンの店」。良い名前だ。御陽気な黒人男性ジョンはいかにもレアグルーブって感じの「誰だかわかんないけど超カッコいいファンク」をかけて、トランペットのパートを熱唱しながら棚の整理をしてた。「Honest Jon's Records」という棚があって、自分のレーベルでもやってるのかな?と思って漁ってみると、そこにはジョン本人の推薦盤がジャンルも年代も関係なくぎっしり入っていた。本人のレコード棚を見てるみたいで面白い。その中からジャケットに惹かれてMoondogのアルバムを購入。Julie Andrews(「サウンド・オブ・ミュージック」のマリア役の人)の子供向け曲集をMoondogの演奏で作った「Tell It Again」も奇盤って感じで面白かった。
ロンドンから帰るとちょうど、チェコから待ちに待った盤が届いた。「THE BLUE」のアナログのサンプルである。針を落とした瞬間、興奮したな。初アナログ作品にして2枚組という攻めのパッケージ。4月2日発売!だけど枚数限定でライブの会場とウェブサイト上でしか売らないんで、是非手に入れてください。
佐々木亮介 / a flood of circle
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