空想委員会

INTERVIEW

Japanese

空想委員会

2015年01月号掲載

空想委員会

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Member：三浦隆一 (Vo/Gt, 委員長)　佐々木直也 (Gt)　岡田典之 (Ba)

Interviewer：沖さやこ

－空想委員会チームのジャッジのポイントも少しずつ上がっているのでしょうね。だからリリースを重ねるたびにサウンドが磨かれている印象はあります。

佐々木：ああ、それは毎回ありますね。三浦：あんまり僕はアレンジに関して口出ししないんですけど、こういうキメの上でギター・フレーズが鳴っている感じのイントロをやってみたいというのはありました。『純愛故に性悪説』は歌と歌詞が前にいたのもあるし、最近ふたり（佐々木と岡田）の演奏面がだんだん頼もしくなっているので、"もっとふたりがサウンドで前にバン！と出たら、空想委員会はもっとかっこよくなるんじゃないかな？今度はちょっとバンドとしてかっこいいとこ見せようぜ！"と思って。なので今回はサウンドで攻めてもらいました。

－「春恋、覚醒」は通学中にたまたま電車が同じ女の子に恋をする歌ですが、この体験は電車通学、バス通学の人なら必ずしてると思います。

佐々木：これはしない方がおかしいよね？ずっと携帯を見てる人とかではない限りは。

三浦：あ、ありました？

－ありました。成功率がとにかく低い恋愛ですよね。その人に関するデータが外見しかないのもあって、妄想が膨らみやすくて、数少ない情報の中でも想いが募りやすいのも特徴的なような。

三浦：この歌詞は僕の通常営業ですね。その子が持ってるかばんとか見ると"あれはどこのかばんだ？"と思ったり。読んでる本とか、聴いてる音楽もものすごく気になります。その子と同じ電車に乗りたくて朝早起きしたり......全然普通にしてました。というか、それがなかったら俺は学校に行ってないです。

全員：はははは！

三浦：学校に行く目的は勉強が2位、1位はその子に会うこと。そのモチベーションで大学まで卒業しました。

佐々木：マジか！

岡田：すごいな～（笑）。

三浦：そのモチベーションは小1から......いや、幼稚園からですね。幼稚園の先生に会いたくて毎日通ってました。「春恋、覚醒」は歌詞の焦る感じと、サウンドの攻めた感じがいい具合に混ざり合って、歌ってても感情が入りましたね。

－Track.2「作戦コード：夏祭り」は、祭囃子ではないところがポイントで。でもダンス・ビートは取り入れられているので、かなりベースがキーになっているのでは。

岡田：ダンスっぽい曲は難しいので、この曲もそうなんですよね。夏っぽい曲にしたかったからベースで踊れる感じにはしたくて。

三浦：わくわく感と緊張感、汗ばむ感じまでが出た、生々しい曲になってくれたので、歌詞も乗せやすかったですね。中学時代の実話です。

－夏祭りでクラスメイトの女の子に告白しようとするも、結局できずじまいという。具体的な描写ひとつひとつにドキドキ感があります。

佐々木：この歌詞、俺は超わかるよ～......。

三浦：だよね？未だに覚えてるし、未だにそのときの想いで感情を歌えるんで、まだ心に残ってると思います。この結末は結局、その子に告白どころか喋れなくて、"うっす"くらいの挨拶しかできなく......。

佐々木：あ～！超わかる～！！ほんとお祭りの最後の最後でしょ！？

三浦：そうそう、一緒にいた男子チームのみんなから"もう帰るよ？"みたいな空気が出てるとき（笑）。ああ、次会うのは新学期か......！という感じでしたね。