ライター沖さやこの『アブストラクトマイライフ』

WRITERS' COLUMN

2016年07月号掲載

Skream!をご覧のみなさんこんにちは。ライターの沖です。このコラムも36回目。マイライフを書き綴るというなんとも抽象的なテーマを掲げ、3年経ったということです。この3年間で私は20代から30代になりました。いよいよ若手ぶってられなくなりました。
　
というわけで今回もSkream!さんでたくさん記事を書かせていただいております。そのうちのひとつ、ザ・チャレンジの沢田チャレンジさん、ヤバイTシャツ屋さんのこやまさん、しばたさんの対談で印象的だったことがあります。それは"今の時代、音楽だけ頑張っていてもだめ。どれだけネットを駆使するか"という話。そういえば、岡崎体育さんもどこかのインタビューで"SNSでのパフォーマンスはすごく大事"とおっしゃっていました。考えてみると、私が彼にさらに興味を持ったきっかけは、大切な原付が盗まれてしまったとのことでTaylor Swiftに"原付探してます、というさっきの俺のツイートを拡散してくれませんか？"とリプライしてたのを見たこと。"面白い人だな、もっといろいろ曲を聴いてみたいな"と思ったのはそこからでした。ザ・チャレンジもTwitter発信で始まったバンドですし、ヤバイTシャツ屋さんのTwitterも画像や動画、リツイートや非公式リツイートを駆使していてTwitterから興味を持つ人が多いです。余談ですが、先日ヤバTについてつぶやいたら公式アカウントさんに5分で"いいね"してもらいました（笑）。
　
"インターネットを駆使するバンド"というとやはり原点は神聖かまってちゃんではないでしょうか。2008年からライヴ活動だけでなく2ちゃんねるやストリーミング配信を行い、音楽リスナー以外の人々も巻き込んでいました。それと同時期にボーカロイドやニコニコ動画ブームも始まったので、やはりインターネットをいかにうまく使うかは、今の世の中でかなり大事なこと......というか当たり前のことなんでしょうね。
　
SNSはファンとの距離が近くなりすぎる、声が届きやすくなりすぎるのがアーティストにとって危険だという話もありますが、エゴサーチもポジティヴな方法で使うことも可能だと思います。私はアーティストでもなんでもないですけど、リスナーさんに伝えたいという想いが強すぎるので、よくネットでサーチして記事の感想を探しています。新しい課題も生まれるし、ファンの方々はこういうことが読みたいんだなと知ることもできる。でも振り回されすぎても自我が失われるので、"用法用量を守って正しく使う"というのは何事にも言えることなんだろうな～と思います。"SNS疲れ"という言葉も出てきて久しい今日このごろ、皆様も健やかなネット・ライフを◎