ライター沖さやこの『アブストラクトマイライフ』

WRITERS' COLUMN

2016年03月号掲載

このコラムを書いているのは2月23日（火）23時30分。少し前から知人友人がちらほらと"花粉が......"という話題を口にしています。花粉の季節、それはライターにとってもつらい季節です。なぜならばアーティストの花粉症率が非常に高いから。インタビュー中にずっとつらそうな方、体調を崩しテンションが低い方、薬の影響で眠そうな方......。症状は風邪などと同じようにも見えるので、病人相手にインタビューで質問攻めしているような感覚になり、ものすごく罪悪感にさいなまれるのです。ちなみに私は花粉知らずでピンピンしているので、つらそうな皆様の気持ちがわからないという！早くも初夏に想いを馳せています。
　
さて、話題はがらりと変わりますが、最近ライヴハウスで立ってライヴを観ているのがつらいです。その理由はまあまあ深刻な貧血と、大体ライヴに行く場合は仕事なので適度に緊張しているという点と、身体を大きく動かすことをせずに立っているだけだから疲労度が増すという点と......あとは認めたくないですが年齢でしょうかね（アラサー）。"最近立ってるのしんどいわー"という読者さんもちょこちょこいらっしゃるのではないかなあ、と思うので、わたしが仕事の中で編み出した比較的身体に優しい環境でライヴハウスのライヴを楽しむ方法を少しご紹介します。
　
まず第1に、柵か壁に身体を預ける。これ重要ですね。少しでも身体が壁や柵に触れているだけで身体はだいぶラクです。第2に、これはキャパ800くらいまでのライヴハウスで通用すると思うんですけど、出入口と点対称の位置に行く。ライヴハウスはどこが混むかというと、やはり出入口付近です。少し遅めに入場してフロアに入ると"わ、人多い！"と思うけれど、ちょっと奥に行ってみると結構スペースがあったりするんですよね。例えば恵比寿LIQUIDROOMは下手（しもて）後ろあたりがゆったりポイントです。第3はやっぱり段差で少し高くなったところ。視界が少し開けるだけでストレスは軽減します。第4に、これは身体云々ではなくピンポイントな話になりますが、PA前or後ろは音のバランスが最もいい場所です。大体において見晴らしもいいので、照明もちゃんと堪能できます。
　
番外編としては、やはり耳栓の着用ですね。ライヴでの耳栓についてはだいぶ前にこのコラムでも書きましたが、耳栓をすると余計な残響がカットされて音がクリアに聴こえますよ。聴力は悪くなると回復しないそうです。大好きな音楽が聴けなくなっちゃうのはつらすぎるから、手遅れになる前に対策を。
　
3月も魅力的なライヴがたくさん！健やかに1本1本を楽めますように。