Japanese
Permanent vol.8
Skream! マガジン 2018年12月号掲載
2018.10.25 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 渋江 典子
Skream!編集部イチ押しのアーティストが出演するライヴ・イベント"Permanent"の第8弾は、弾き語り形式での開催。ircle、WOMCADOLE、LINE wanna be Anchors、鳴ル銅鑼というこれからのロック・シーンを担うであろう4バンドのフロントマンが、バンドでの彼らとはまた違う一面を見せてくれた、特別な一夜となった。

最初に登場したのは、三輪和也(鳴ル銅鑼)。アコースティック・ギターに乗る吐息がかった三輪の歌声は、バンド編成時より色気と艶やかさを増し、フロアを甘く溶かしていく。10月に東名阪で弾き語りワンマン・ツアーを開催したこともあってか、ソロ楽曲の完成度は抜群だ。"男、女、どちらも貧しい生きもの"という言葉のあとに披露されたのは、本日唯一の鳴ル銅鑼の楽曲「不埒な女」。バンドならではの音の厚みがないぶん、日本語特有の奥ゆかしさを持つ歌詞が光り、楽曲の世界をより色濃く描いていく。最後の「大事なコト」では音楽家としての葛藤や決意が溢れ出し、序盤の"音楽は呪いだ"という言葉の意味が少しだけわかったような気がした。

照明も追いつかないほど唐突に演奏をスタートさせたのは、2番手、阿部将也(LINE wanna be Anchors)。1曲目「B with U」でフロアを揺らすと、"常にいろんな欲と戦ってる。いい曲書きたいし、人気者になりたい。欲は麻薬的だね"と話し、「欲望麻薬」へ。ギターと声だけのシンプルなサウンドで奏でるこの曲はより自由だった。阿部の"欲望"を満たしたのだろうか。演奏し終えた直後、"気持ちいいっすね~"と心の声のようなひとり言を漏らしていた。昔の楽曲「WATASHI」や全国未流通の「明日またキスしよう」を披露しながら、"今まであまり光に当たったことがなかった"と自虐的なエピソードをぽろぽろとこぼす。ラストの「人生」には、そんな彼の人生が詰まっていた。

続いては、東京での弾き語りは久しぶりだという樋口侑希(WOMCADOLE)。始まりから「MayDay」の剥き出しのロックンロールでフロアを圧倒する。"今日の昼に滋賀から新幹線で来たんです。東京って街の電車はやっぱ難しいすね、井の頭線ってなんや"と下北沢までの苦労話で笑いを誘う。最近のバンドの活動や滋賀での弾き語りの思い出を話しながら、11月28日にリリースするニュー・シングル『ライター』から「ノスタルジックアパート」を披露。未発表新曲「Kamo river」を歌い上げるなど、弾き語りならではのサプライズも起きた。最後は舌打ち交じりの「馬鹿なくせして」で締めくくった。ギター1本の弾き語りでは樋口の歌声の人間臭さや無防備さが際立ち、こういう不器用な楽曲をいっそう引き立たせる。弾き語りライヴは、いつもと違う魅力が見えるところがとても楽しい。

そしてトリを務めるのは、河内健悟(ircle)だ。"近いな、我慢できる(笑)?"とフロアに謎の問い掛けをし、一気に河内ワールドへと引き込む。弾き語りライヴはバンドよりも自由なのだと言いつつ、自己紹介では"ircleです"と間違えてしまうお茶目さも彼らしい(本人いわく"呪縛"なんだとか)。曲の間に笑顔でフロアに話し掛け、ロック・スター 河内の魅力が全方向に解放されているよう。この日は下北沢の思い出として披露(暴露?)した衝撃的なお酒の失敗談を始め、パーソナルな部分や音楽に対する想いを多く聞くことができた。楽曲にまつわるエピソードとともに届けられる歌はずっしりと心に響き、最近になって気持ちを伝えることを意識し始めたと話す河内が"言葉や気持ちを扱う者としての答え"を詰め込んだという「わかりあうこと」でステージの幕を下ろした。
鳴り止まぬアンコールに応えて、河内が再びステージに登場する。他の出演者を呼び込むと、急遽ircleの「セブンティーン」でコラボレーションするというスペシャルな展開へ。ircleへのリスペクトも込めつつ、それぞれが音楽家として思うがままに歌い上げる。あんなに笑いながら「セブンティーン」を聴くのは、きっとこれが最初で最後だと思う。弾き語りライヴにもかかわらず自然と拳が突き上がったあの景色は、最高にロックだった。

- 1
LIVE INFO
- 2025.12.11
-
MONOEYES
あいみょん
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
山本彩
オレンジスパイニクラブ
BIGMAMA
ポルカドットスティングレイ
そこに鳴る
The Ravens
FRANZ FERDINAND
- 2025.12.12
-
Hump Back
VII DAYS REASON
Chimothy→
崎山蒼志
LiSA
Another Diary
凛として時雨
TOMOO
Nikoん
BIGMAMA
PENGUIN RESEARCH
moon drop
ねぐせ。
私立恵比寿中学
くるり
PEDRO
サカナクション / Creepy Nuts / 羊文学 / ちゃんみな ほか
flumpool
the shes gone
VOI SQUARE CAT
SAKANAMON / Broken my toybox / SPRINGMAN / KEPURA
BRADIO
ザ・クロマニヨンズ
僕には通じない
LONGMAN
- 2025.12.13
-
MONOEYES
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
ぜんぶ君のせいだ。
VII DAYS REASON
Vaundy / THE ORAL CIGARETTES / sumika / マカロニえんぴつ ほか
UVERworld
eill
フラワーカンパニーズ
LITE
DURAN
SHERBETS
清 竜人
ポルカドットスティングレイ
moon drop
Nikoん
石崎ひゅーい
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
Cody・Lee(李)
flumpool
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
[Alexandros]
Appare!
秋山黄色
藤沢アユミ
キタニタツヤ
THE SPELLBOUND
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
Nikoん
石崎ひゅーい
kobore / Suspended 4th / ザ・シスターズハイ / ザ・シスターズハイ ほか
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.24
-
Nikoん
松永天馬(アーバンギャルド)
忘れらんねえよ
moon drop
安藤裕子
RELEASE INFO
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号

































