Japanese
Permanent vol.7
Skream! マガジン 2018年11月号掲載
2018.09.28 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 稲垣 遥
Skream!編集部がセレクトした若手アーティストが出演するライヴ・イベント"Permanent"。その第7回目が下北沢LIVEHOLICで開催された。今回は、キャリアは様々なれど、ロックンロール・シーンで話題の"今"観ておくべき4組が揃った。その注目度と緊張感は観客も感じているようで、開演前から高揚した空気が会場内に漂っていた。
まず登場したのはTeenager Kick Ass。一音一音を響かせるミドル・テンポのドラムに、太いベース音が重なり、キメのあとに歪んだギターを一発鳴らす。華奢で、一見大人しそうにも見えるオオ=スカ(Vo/Gt)だが、ライヴが始まった瞬間、観客を食ってかかるような目と生意気な表情、吐き捨てるように歌う掠れたヴォーカル、たびたびセンターのスピーカーの上に立ちギターをかき鳴らす姿に、問答無用で自分たちの音楽で黙らせるという気概が窺えた。"おいおいおい、聴こえてんのか、おい!"と汗を滴らせながら一心不乱に「ROCK'N(ot)'ROLL」を演奏。そしてオオ=スカは"WHITE ASHを敬愛しているので、まさか楽屋にいるとは......いるんや本当に!? みたいな。(一緒に)やれて光栄でございます"と共演のTHE LITTLE BLACKへの愛を語り、「Void」を披露した。スタンディング・ドラムも気迫に拍車を掛け、ラストは「祝祭」。緩急をつけた迫力のベース、徐々に16ビートにリズムが移ってフロアを昂らせてゆくアウトロまで、3人は意志の強いロックで駆け抜けた。
2番手は神戸出身の3ピース、w.o.d.。ベース・ソロから始まる、隙間のある楽曲「スコール」で退廃的なムードへじわじわと観客を堕としてゆく。そしてスピードを上げて新作アルバムのリード曲「丸い真理を蹴り上げて、マリー。」へ。きれいに合わせようとはまるでしていないかのようなノイジーで荒々しい3人の音が、掛け算で爆発する瞬間。なんて痛快なんだろう。恋人への愛情と苛立ちを描く「KELOID」でサイトウタクヤ(Vo/Gt)が歌心も感じさせたあと、パンパンのフロアに向けて"ちょっと多いな......。周りの人が近くてウザいと思うこともあるかもしれんけど、原因はすべて、我々の人気にあるんで"と言い、笑わせる場面も。イントロで歓声が起きた「Fullface」から、韻を踏むリズミカルな歌詞がヘヴィな音像に乗る「lala」でクライマックスへ。観客に何かを促すようなこともなく、サイトウがマイクを通さずシャウトするなど、3人がとにかく自然に、自由気ままに歌い、演奏する様が小気味よかった。
3番手はTHE LITTLE BLACK。元WHITE ASHののび太(Vo/Gt)&彩(Ba)が、公募で選んだドラマー、マットと新たにスタートさせたバンドだ。オープニング・チューンはうねるベースとキレのいいドラムから始まる「受け入れろ!」。半音ずつ上がっていく妖しいヴォーカルのフレーズが耳に残る。オーディエンスから期待の込もった手拍子が起こると、のび太も笑顔を見せ、その演奏と歌にますます熱が入っていく。続く「波紋」では、R&Bやヒップホップをルーツに持つマットのトリッキーなフィルもいいアクセントになっておりユニーク。日本語詞というだけでなく、音像もWHITE ASH時とはまったく違うインパクトで新鮮だった。3人も新しいバンドで音を鳴らすのが面白くって仕方がないという様子だ。そして、オレンジの照明が演出するストレートでドラマチックなバラード「夕焼けはなぜ」から、焦燥感をかき立てる「渦へ」の流れで改めてのび太のメロディ・センスを実感。貫禄と初期衝動をさらりと、しかし確かに残していった。
音合わせから会場を沸かせるなか、"名古屋市中区栄三越前のストリートより東京に舞い降りました"とKazuki Washiyama(Gt/Vo)の口上から始めたのは、Suspended 4th。ここまでシンプルな3ピースが続いたこともあり、ツイン・ギターの音の広がりが際立つ。1曲目の踊れるロック・ミュージック「Vanessa」でフロアを揺らしたあとはジャジーなサウンドに乗せてメンバー紹介。多彩ながらキャッチーさもある楽曲群にライヴハウス全体が魅せられていく。そして"30万回再生したキラーチューンやっていいっすか!?"と高速カッティングのリード・ギターが突っ走るクールな楽曲「ストラトキャスター・シーサイド」をプレイすると、熱気は最高潮に。この曲がYouTubeに公開され、全国に名が知られ出したのは数ヶ月前。しかし、そうは思えないほどのまるで往年のアンセムのような盛り上がりっぷりに、感心して笑ってしまった。"見つけてくれてありがとうございます! デケェステージへ連れてってください! 時代変えに来ました!"とWashiyamaも力強い言葉で応える。アンコール「INVERSION」では"誰も止められないぜ"という詞が今のバンドの勢いと共鳴し、渦を巻いてヒートアップしたまま、この日の大団円を迎えたのだった。
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