Japanese
"DRAMA FESTA 2022"座談会
2022年02月号掲載
6しかないサイコロを振るような感覚。どう転んでもいい日にしかならへんやろなぁと(長谷川)
-長谷川さんから見て、この5バンドが揃う"DRAMA FESTA 2022"の魅力はどういうところにあると思いますか?
長谷川:音楽にはラヴ・ソングがつきものだと思うんですけど、愛の伝え方が様々なのがこの面子の良さなのかなと思いますね。
-例えばドラマストアには"ラブソングはいらない"というタイトルのラヴ・ソングがありますよね。その曲をリリースしたときに、自分たちと近い界隈のバンドの中でラヴ・ソングが流行っているという話をされていましたが、その中にはおそらくthe shes goneやreGretGirlも含まれていて。
長谷川:そうですね。そう考えると僕らは普通のラヴ・ソングは書きたくないというか、ちょっと奇をてらって、"あ、そういう書き方すんねや"と思われるようなことをしていきたいタイプのバンドなんやと思います。一方、reGretGirlの平部は日常を切り取ったり、すごく具体的なものを持ち出して恋を描いたりするのが上手で。
片桐:ぐっさりくるキラーワードがありますよね。
兼丸:自分だったらラインを引いちゃうところを平部さんは赤裸々に言えちゃうので、すごいなぁと思います。でも人間性を知ると、たしかにこの人はそれを言えるメンタルを持っているなとも思います。僕の場合、悲しい思い出を思い出すとどうしても病んでしまうんですけど、自分を痛めつけながらそれをやり続けるなんて、Mなんだなって(笑)。
平部:そうね、サイコパスなのかもしれない(笑)。
長谷川:シズゴ(the shes gone)はまた違って、やわらかい表現で丁寧に書くバンドで。Hakubiはどっちかというと自己愛になるのかな?
片桐:そうかもしれないです。音楽を作るときの第1歩目が"自分が嫌い"というネガティヴな感情なので。誰かのために歌おうと思ったことが全然ないし、たぶん、自分を愛するために音楽をやってきたので、海さんが言ってくださったように、他者への愛というよりかは自己愛なんだと思います。私はYouTubeを通じてthe shes goneに出会ったんですけど、"自分にはできないことをやっているバンド"だと思っていて。当時私はラヴ・ソングを書けなかったので、自分には書けない詞を歌った曲を聴いて、物語が広がっていくのがすごく楽しかったんです。"いいなぁ、私も書きたいなぁ"と思っていました。
兼丸:でも、僕らの曲ってラヴ・ソングの部類に入るとは思うんですけど、自分自身はそこまでラヴ・ソングだと思いながら書いていないんですよ。生活の歌だと思って書いているし、片桐さんと同じで、自分の根底にあるものを広げた結果そういう曲が多くなっただけなんですよね。
片桐:そうなんですね。
兼丸:そういえばUK(UK.PROJECT)への所属が決まる前に、"CDJ(COUNTDOWN JAPAN)"でBIGMAMAのライヴを観させていただいたことがあったんですけど、そのときのMCで金井さんが"このライヴに来てくれたことと、あなたが今までしてきた選択を肯定します"というようなことをおっしゃっていたんですよ。相手を認めたり人を肯定したりするにはすごくパワーが要ると思うんですけど、僕は自分のこともあまり肯定できない人間なので、ストレートにそういう言葉を言えるのがすごいなぁと思って。
金井:ありがとうございます。"あなたのすべてを肯定します"というのが自分なりの一番の"I love you"な気がしたんですよね。そこから「YESMAN」という曲を書いたんですけど、それこそ"ラヴ・ソング書こうムーヴメント"みたいなものを当時感じていたなかで、そういうものを書きたくなったんですよね。
兼丸:なるほど。
金井:でも僕は全部ラヴ・ソングだと思っているし、そうじゃないとも思っています。曲の題材っていろいろあると思うんですけど、人にしろものにしろ場所にしろ、その対象への愛情がないと結局書けないので。それに、曲を作っていくのって結構大変じゃないですか。エネルギーを込めて歌詞やメロディを書いて、メンバーとああだこうだ言い合いながらアレンジして......そうしてできあがったものに愛情のないものはひとつもないと思うんです。
長谷川:その通りですね。
金井:たくさん曲を作っていると、苦しくなったりつらくなったりすることも多いけど、それでもやっぱり楽しめていることって超才能で。その才能を持ったバンドたちが集まるイベントだと思うので、この日が終わったあと、自然と証明されることがあるんじゃないかと考えています。あぁ、なんかこういう感じだったなって。それが楽しみだから僕らはそこにジョインするし、こうやって一緒に話していると、当日がより待ち遠しくなりますね。
-金井さん、他バンドの音源を事前に聴いてきたと先ほどおっしゃっていましたよね。せっかくなのでそのあたりの話も聞きたいです。
金井:シズゴは事務所が同じなので、"どうやらMVが爆発的に回っているらしい"と社内がざわざわしているのも感じていて。僕自身勝手に気になっているので、マネージャーによく聞くんですよ。"今どういう感じなの?"、"どうやったら対バンできるの?"って。
兼丸:え、初めて聞きました。本当ですか?
金井:そう。対バンの候補を挙げるときに名前を出したこともあるんですけど、今回ようやく実現するので嬉しいなと思います。片桐さんとは知り合ってまだ1時間くらいですけど、語尾に"ごめんなさい"がついちゃうじゃないですか。そこにすごくシンパシーを感じています。僕も"今言ったこと正しかったかな?"、"これ変な空気になってないかな?"という気持ちから心の中で"ごめんなさい"と言いがちなので。その"ごめんなさいパワー"が曲になって、音楽になって、ライヴになってきちんと発散されているのは良かったねと思うし、もう一度曲を聴いたりライヴを観たりしたら、また違うことを感じられるのかなと。
片桐:ありがとうございます。今日お話ししていても金井さんはすべての言葉に重みがあって"うわぁ、すごいなぁ"、"これだなぁ"と思っていたんですけど――
金井:いやいや、数打っているだけですよ。同じ質問100回以上聞かれてますから、そりゃ慣れるわっていう。
片桐:いやいや。最初に"いろいろなものを盗みたい"とおっしゃってましたけど、むしろ私たちのほうこそすべて盗んで帰ろうという気持ちです。
金井:reGretGirlは昔大阪のイベントで一緒になったことがあるんですけど、今日こっそり"めちゃめちゃ垢ぬけてるやん"と思ってました。そのインナーの色とそのシャツを合わせるの、カッコいいなぁって。
平部:恐縮です(笑)。
長谷川:音楽の話じゃない(笑)。
平部:BIGMAMAは僕らが学生の頃から活躍してはるバンドで。上の世代のバンドが僕らのところに降りてきてくれるというか、そういう感じがこのイベントの面白いポイントかなと思っています。だからすごく楽しみで。地元の友達にも"対バンするぞ"とすでに自慢してあります(笑)。
-主催者のひとりである長谷川さんは今どんな気持ちですか? これだけの面子を揃えたのだから自分たちも頑張らなければ、と思いますか?
長谷川:いや、あんまり思っていないです。"6しかないサイコロを今から振ります!"って感覚というか。どう転んでもいい日にしかならへんやろなぁと。きっと当日は1曲ごとに"ありがとう"と思いながら過ごすんやろなぁと思います。
片桐:でも、私はドラマストアが燃えてくれるようなライヴがしたいです。"やったるぞ!"って思わせたい。
長谷川:おぉ......!
平部:僕もせっかく呼んでいただいたので、"呼んで良かった"と思ってもらえるような、いいライヴができたらいいなと思います。
金井:僕らはきっかけにしたいですね。先輩枠で呼んでもらっておしまいではなく、ここから何かが始まればいいなと。自分たちにとっても、もちろん来てくれた人たちにとっても、いいきっかけにしたいです。
兼丸:僕はお客さんにとって美味しい日にしたいですね。僕らのライヴがどうであれ、結果的にライヴに来てくれたお客さんが"美味しいなぁ、このイベントは"と感じてくれたらいいなと思います。
平部:そうね。1日通して"来て良かったな"と感じてもらえる日になればいいんじゃないかと思いますけど、そのへんは、ドラマストアにかかってるんじゃないかなと......!
長谷川:おい(笑)。じゃあ僕は大好きな金井さんのお言葉を借りて......全肯定する日になったらいいなと思います。
金井:そこから持ってきたの?
長谷川:はい。出てくださった人も、来てくれる人も、あるいは行かへん選択を今からするかもしれへん人も、もちろん僕たちも、"良かったな"と思える1日をスタッフ含めドラマストアチームで作れたらと。なんの心配もなく、全力で楽しんでいただければと思います。
-せっかくのイベントなので、コラボやカバーを期待しているお客さんもいるんじゃないかと思いますが、その予定はありますか?
長谷川:あ~、どうだろう? 前に真緒さんとカッキーさん(柿沼広也/BIGMAMA/Gt/Vo)が"事前に言ってくれれば全然やれるよ"、"3曲くらい候補送って"みたいなことを言ってくださったんですけど、冗談かもしれないしなぁ......。
金井:そしたら1曲、ヴォーカル・マイクを空けておくので。
長谷川:マジですか!?
EVENT INFORMATION
"DRAMA FESTA 2022"
3月6日(日)日比谷公園大音楽堂
OPEN 13:30 / START 14:30
出演者:ドラマストア / BIGMAMA / the shes gone / reGretGirl / Hakubi and more
指定席 ¥5,000
先着先行受付期間:2月5日(土)12:00~2月15日(火)23:59
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