Japanese
Hakubi
Skream! マガジン 2024年05月号掲載
2024.04.16 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer : フジジュン Photographer:佐藤広理
"あなたがいてくれるから、本当に生き延びてるんです!"
ライヴ後半、"また今日も生き延びてしまったなあ"と歌う「Heart Beat」の曲中、言わずにはいられないといった様相で片桐(Vo/Gt)が観客に叫んだ。3月にミニ・アルバム『throw』をリリース。直後より全国13ヶ所を回るリリース・ツアーを行ったHakubiが、渋谷CLUB QUATTROにて東京公演を開催。大げさに言うと魂のぶつかり合いとも言える、明日をまた生き延びるための熱いエール交換がそこにはあった。
フロアを埋め尽くす観客の期待に溢れるなか、ステージに登場したメンバー。マツイユウキ(Dr)のけたたましいドラムに片桐がギターをかき鳴らし、最新ミニ・アルバム『throw』収録の新曲「最終電車」でライヴが幕を開ける。丁寧に力強く楽曲を届けると、"だからこそ僕らは優しくありたいんだ"と意思表明するように歌う片桐に、観客が熱い拳を上げて応える。
"楽しむ準備、できてますか?"の問い掛けで始まった「ハジマリ」、「フレア」とアップテンポな曲が続くと観客が手拍子や掛け声を合わせヒートアップ。真っ赤な照明に包まれた片桐のしっかり感情を乗せた歌とギターが心惹きつけた「Dark.」、胸掻きむしる轟音や囁くような歌声で心象風景を描く「午前4時、SNS」と続き、僕はこのバンドの強さと尊さを改めて感じていた。
誰もが心の中に隠し持つ、"消えたい"や"死にたい"といった弱い気持ちを覚悟を持って歌にして、ロックで昇華する。彼女らの歌やサウンドに共感し、救われている人がどれだけいることだろうか。"めちゃくちゃいいツアーを回っています。とっても楽しみにして来ました"と片桐が小さく微笑み、披露したのは「Soumatou」。感傷的な歌と演奏に、バックライトが命を照らすように明るく光る。
Hakubiの音楽世界の奥深くに誘う「サイレンと東京」から、ギター・レスで披露した「GHOST」でさらに奥底へ連れていくと、"あのころには書けなかった曲が、このミニ・アルバムではたくさん書けました"と明かした片桐。さらに"「こんな曲、書いてもいいんかな?」とか、めちゃくちゃ不安やったけど、このツアーで「自分たちのやってきたこと正解やったな」って思えるようになりました"と話し、"あなたに聴いてほしくて作りました"と始まった曲は「ワンルーム」。"君はそれでいいんだ"と彼女の歌を肯定してくれる、会場にいるひとりひとりに感謝と喜びを届ける。
「Eye」で手拍子やジャンプを合わせてフロアをブチ上げると、"この日、この瞬間を刻みつけろ!"と叫んだ片桐。間髪入れずに叩きつけた「辿る」から、観客の大合唱で始まった「夢の続き」と続き、強烈な熱気が上がる会場。グルーヴィな演奏に観客が身体を揺らし、ヤスカワアル(Ba)のプレイが魅せ場を作った「Decadance」は、Hakubiの新たな魅力も見せた。
"後悔なく生きていきたい、そんな歌を送ります"とたっぷり気持ちを込めて歌った「拝啓」、熱く命を鳴らした「Heart Beat」と最新ミニ・アルバム収録曲が続くと、ライヴは終盤戦へ。熱い歌と演奏で魂の叫びを届けた「mirror」、「光芒」に観客が異常なほどの想いと熱量で応えると、「悲しいほどに毎日は」で大合唱が起き、この夜、みんなで作り上げた最高の時間と空間の終わりを名残り惜しむ。
本編ラストとなる「Sommeil」の壮大な演奏に美しく伸びやかな歌声を聴かせた片桐は、"歩いて歩いて立ち止まって、また会いましょう!"と再び会う日を約束し、しっかり想いを伝えきって本編をフィニッシュ。少し肩の力が抜けた感じで始まったアンコールは、"バラードやりますか"と言いながら"ドガシャーン"と始まった「どこにも行けない僕たちは」で再びフロアの熱を上げると、「君が言うようにこの世界は」に会場中が歌声を合わせて、大団円で終演。"あなたはひとりじゃないです!"と自身にも言い聞かせるように叫ぶ、片桐の声が強い説得力を持って響いた。
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