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INTERVIEW

Japanese

Mrs. GREEN APPLE

2017年09月号掲載

Mrs. GREEN APPLE

Member:大森 元貴(Vo/Gt) 若井 滉斗(Gt) 髙野 清宗(Ba) 藤澤 涼架(Key) 山中 綾華(Dr)

Interviewer:石角 友香

-3曲目の「光のうた」は、大森さんがヴォーカルに徹していて。アレンジにどなたか入っていただいているということですが。

大森:そうです。山下洋介さんというアレンジャーの方と初めて連名でリリースということで。この曲は結成前から僕が作ってた曲で、ひとりで弾き語りしたり、自分でアレンジしたり、それこそ髙野が入る前にMrs. GREEN APPLEでも1回ライヴでやったことがあって。でも、"In the Morning Tour"(※2016年11~12月に開催された全国ツアー)のときに人前で弾き語りでやったことで、僕も個人的にすごく好きな曲なので、Mrs. GREEN APPLEっていうバンド形態で、ちゃんと「光のうた」っていう曲を落とし込めたらなって思って。そういうのもあってアレンジャーの方にお願いして、すごく詳細なオーダーをさせていただきました。弦があって、ピチカートがあって、ハープがあって、北欧神話っぽくてとか、そういういろんなオーダーをさせてもらいながら楽曲を作っていった感じですね。だからコーラスも入れずに、歌を歌うことだけに集中して、楽器も弾かずに参加しました。

-この曲の一人称、この人はどういう人なんでしょうね?

大森:えー? どうですかね?......よくわかんない(笑)。

-母性を感じるなと思って。

大森:たしかに。僕、この曲を書いたのが中3とかなんですよ。どういう思いで書いたんですかね。でも、すごくあたたかい気持ちで書けたのは覚えてます。母性......うん、たしかにそうですね(笑)。

藤澤:書いた本人じゃないんでアレですけど、この曲を聴きながら思うのは母性感というか、包み込むような優しさがある楽曲だなと思っていて。1番のサビでも"これでいいんだよ"って言い方をしてあげてるんですけど、そういう言い方って、その人とその人だけのやりとりの話じゃなくて、そういうのを受け取ることによって、自分がその優しさを誰かに与えたりできる、例えば親子間みたいにまたそれが繰り返されていくのと同じように、そういうあたたかさや大きさを感じるなと思いましたね。

-大森さん自身は神の視点のつもりで書いたわけじゃないんでしょ?

大森:たぶん。でもこれ、こういう歌詞を書こうっていうんじゃなくて、オケを作っていったり、メロディが浮かんできたなかで、なんとなくスーッとついていった歌詞なんですよ。僕自身も導かれる感じで歌詞を綴っていった感じだった気はしますね。

-もしかしたら誰に伝えるでもないけれど、こういう気持ちだけは書き留めておこうみたいな?

大森:でもそうですね。すごく純粋な歌詞だし、それが中学3年生っていう多感な時期に書けてるっていうのが、ひとつ自分としてのログなのかなと思いますね。

-また新たなチャプターに入った印象があるし、覚悟を持って次の段階に行くシングルなのかな? と思ってるんですが。そこまで大袈裟ではない(笑)?

大森:いやいや、自分たちとしては大きい意味のあるシングルだと思って作ってますね。ゴールデン・タイムのドラマのオープニングで、今まで音楽が好き、日本のロック・バンドが好きー! って言ってた子たちだけじゃないところまで響かせることができるというか、届かせることができるきっかけだと思うので、最初からこのきっかけを大切にしたいなと思って作ったんです。今までと気合のベクトルは変わらないんですけど、やっぱりこれに賭ける感じは今まで以上だなってすごく感じますね。