0.8秒と衝撃。 塔山忠臣 の 「アホボケカスは俺か？」【最終回】

0.8秒と衝撃。塔山忠臣の「アホボケカスは俺か？」【最終回】

2016年10月号掲載

0.8秒と衝撃。

長い間、続けてきたこのコラム。
僕の申し入れにより、
今回で終了するコトにしました。
　
理由は特にありません。世の中に言いたいことは山積みです。それはいずれ発売される新作にてみなさんに伝えたいと思います。
　
これを書いている今は2016年、9月21日（水）夜10時17分。
　
数ヶ月ぶりの東京でのサーキットイベントでLIVEを終え、現在は新作レコーディングの『録り。』も終わり、『mix』と呼ばれる、実際に音たちを混ぜ合わせ、楽曲を形づくる作業に入っていくトコロです。0.8秒と衝撃。という表現を始めてかれこれ7～8年が経ちました。（色々諸説あるが、僕はメンバーみんなで初めてステージに上がった2009年8月12日の新宿LOFTを結成日としている。）
　
今までに。色々な曲を書いてきました。
　
このバンドは僕の勝手から始まったようなヘンテコなスタイルなので、今までリリースしてきた作品、そして次の新作含め、音源でのすべてのアレンジや楽器演奏は、僕ひとりでやってきました。
　
なので音源の世界はすべて......塔山忠臣。
　
その個人の脳内世界に対し、メンバーみんながLIVEで挑戦する。
　
再現するコトすら大変な、そんな面倒な作業を要する、元々はLIVEには不向きなバランスをはらんだBANDだったと思います。それに今も参加してくれているメンバーには、本当に心から感謝しかないです。
　
このような規則性のフリーで実験的な試み、音に挑む、しいては、自分たちの『あきらめ』や『ルール』に挑むような流れに参加するコトは、特に今の日本の音楽業界では、なかなか困難をぶつけられる作業だと思います。
　
これからこのグループがどこまで続くのか、あっさりと終わりにしてしまうのか。
　
それは始めにこのバンドの音を作った僕にも今は、わかりません。
　
ただ一つ、ハッキリしていることは我々が行ってきた挑戦。
　
失敗。
苦悩。
戦い。
大切。
思考。
自由。
冒険。
作品。
LIVE。
　
たくさんの。たくさんの、音の洪水たち。
　
それらすべてにチカラ強い想いをのせ、また僕はひとり、脳内世界を拡張し続け。
　
そして
高く、高く。
　
みなさんの心を躍動、血湧き肉躍るような、斬新な興奮を。
　
0.8秒と衝撃。の次の新作に......
叩き込んでヤリました。ヤバイほどにね。

　
◉J.M.
男ばかりのメンバーの中、しかもこんなラウドな思考を推し進めるアホウな僕の鋭利な音楽に『声』という個性とチカラをくれる、彼女は、本当の芸術家です。
　

◉野菜くん
いつでも優しい、ムードメイク出来る彼は、本当に0.8秒と衝撃。のゆるキャラです。最近では鍵盤ベースやったり音楽的な挑戦や、実験感もガンガンあって、頼もしい限りです。感謝！！！
　

◉クッキーくん
照れ屋で普段あまり言葉数多く伝えあってはナイけど、彼の音楽に対する想い、そこへ向かおうとする努力。僕の音楽を再現するための努力には脱帽です。シンセや彼の鳴らす、どデカイギターリフが僕は大好きです。
　

◉ユータテレキャスター
個性的であまり周りとはつるまないタイプだけど、別に食えてるワケでもないこのグループにまだ参加してくれてるコトが、僕には信頼できる理由です。分かりやすくリードギターのパートのある音楽ではない僕の音楽を、陰ながら彩ってくれています。ありがとう。
　

◉有島コレスケ
これほどまでに気持ちが表面上のプレイ、そして、サウンドにあらわれるミュージシャンを僕はあまり見たことがありません。見た目はクールで、シュッとしていますが、長い付き合いで見てきて僕にはわかるのですが。彼ほどストイックに自分の表現に向きあってる人間は珍しいです。あと、世のミュージシャンに多い理詰めでは無く、フィーリングが素晴らしいです。合掌！！！
　

さあ、長々と書いてきてこのコラムは字数制限があるので全部掲載されるかわかりませんが。
　
僕のこのコラムは終わります。
　
しかし......
　
0.8秒と衝撃。の新しい音が、あなたの耳を。
　
必ず、覚醒させます。誓ってもイイよ。

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