Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2014年08月号掲載

いなり寿司ガールの涙、、、EP

そもそも塔山とJ.M.は、とても誇り高く純潔な契りを音楽やアートと結んでいる2人である。音楽に対するロマン、真剣さ、切実さ――ハチゲキを他とは一線を画す存在たらしめていたのは、そこにある純度の高さに他ならない。これまでの彼らが苛立ちや怒りを抱えていたとすれば、それは"何故、他の誰も自分たちと同じくらい深く強く音楽を愛せないのか?"という孤独と哀しみから生まれるものだったのだと思う。しかし、新興レーベル"HAGATA"移籍後初リリースとなる本EPでハチゲキは、もはやそうした苛立ちや哀しみに捉われていない。例え相手の土俵の上だろうが、真正面から勝負してやる。そして、勝ちに行く――そんな覚悟と決意と自信が、本作の研ぎ澄まされた1音1音からは聴こえてくる。素晴らしい。まさに覚醒の1枚。(天野 史彬)