0.8秒と衝撃。 塔山忠臣 の 「アホボケカスは俺か?」【第36回】
2016年08月号掲載
前回に引き続き、0.8秒と衝撃。のこれまでの作品について......
簡単ではありますが、僕がひとことずつ、
コメントしてゆきたいと思います。
【電子音楽の守護神】
制作をスタートするにあたり、自分の中でイメージやコンセプトは日に日に高まってゆくのに、結果、誇大妄想的なテンションや思考のみが増幅していき、気がつけば終了していた。そんなレコーディングセッションでした。本来ならもう少しタイトルに沿ったような、キラキラした電子音の応酬になるところでしょうが、割とストレートなロックサウンドで完成しました。バンドとしての注目が上がる一方、僕の人嫌いは頂点に達していました。周りのミュージシャンに対して出会う人間、出会う人間が、まるで競り合うキャバ嬢みたく、何かにつけ、自分が客からどう見られているか? そればかり気にしているのに辟易していました。下手でも、不器用でもイイ。これからは"音"のみと、向き合おう。僕は、自分の鳴らしたい音の、まだ1割も鳴らせていない。その現実を知り、もっともっと曲を書きたい!!!と強く気づくきっかけとなった作品です。決してネガティヴな意味ではなく、ノエルギャラガーがオアシス低迷作とされる時代に"あんなに好きだった曲の書き方を忘れていた"と語ったインタビューが、僕のこの時代のメランコリーです。
好きな曲は「DJ x DJ」、「シエロ・ドライブ 10050」。
シエロの1番好きなところは生ギターを排除したサンプラー数台によるリフノイズ部分。「DJ x DJ」は、ノイ!のSuperに刺激され作りあげました。(名盤アルバム、ノイ! 2の最後に収録された曲)
【NEW GERMAN WAVE 4】
ロックサウンドに飽き飽きしていた僕は、バイトが終わると毎日、渋谷のジャンクの機材屋に通い、値踏みをしては、とにかく使えそうな、自分が鳴らしたい音。創りたい音を、爆音で鳴らしてくれるような機材を、漁りまくっていました。ある種なんでも手軽にこなせる、パソコンのDAWソフトという選択もありましたが、それよりもっとフィジカルに。例えば、シカゴのフューチャーが当時ベースマシン機材としては完全に死に体で安値だったTB-303を手に入れ、その中に前の持ち主であるロックベーシストが入力し、その音の生っぽくなさから"使えない......"と判断し売りさばいた、その残されたフレーズさえもまんま拾い、新たなる斬新な使用法で、アシッドハウスを鳴らしたような。この頃の僕には、そんな作曲感覚が必要でした。ジャンク屋で手に入れたシーケンスマシンを相棒に、曲名すらもいらない、そんなアブストラクトな、ガバミュージック集を創り上げていきました。楽しかったです。お気に入りの曲は「Mad Drumming 1」。この曲でLIVEでみんなと、踊るよりもっと興奮的な、扇動されたトリップ空間に入れる瞬間が、僕は大好きです。「Mad Drumming 3」はアンダーワールドの「モーナー」のシンセを聴いた瞬間にアイディアが目の前に現れました。好きなサウンドです。J.M.が弾けない楽器に向かい、ウクレレハイビスカスを書いている一生懸命な背中を、僕は作り手として、
一生、忘れるコトは無いでしょう。
【いなり寿司ガールの涙、、、EP】
ここではまた『NEW GERMAN WAVE 4』とも違う、新たなるジャンク機材を使い、また新たなるサウンドを追求しています。LIVEでの大・フィナーレ曲となり、みんなと笑顔で顔面どつき合うみたいな、暴れまくり曲♪「ARISHIMA MACHINE GUN///」
バロック歌 meets カムトゥダディ・ビーツな「KAGEROU」
美しく楽しい曲が満載です。
J.M.は、「CraZy, Faster, CraZy」がフェイバリットみたいです♪♪♪
【ジャスミンの恋人】
当時、The POLICEをよく聴いていて。刺激を受けて書いたのが表題曲です。
有島コレスケというドラマーはスチュアートコープランドとすごく似ています。スネアをキンキンに。タイトながらもパンキッシュに叩く。手数は多いながらも、スタイリッシュに。自分のセンスを強引に押しあててくる、あのカンジ。彼の前で歌える僕は幸せ者です。楽しい。
【破壊POP】
井上陽水のアルバム『氷の世界』にインスパイアされて作ったアルバム。制作にあたり、新宿の裏通りにある小さな出版社まで直接出向き、当該作のアレンジを担当した、星勝氏監修の唯一のバンドスコアを手に入れ(出版社の方に今の時代に熱心だと褒められ照れた♪)、そこからドンドン、ドンドン、自分の中の、あの時代の。フォークミュージックの切なさを紡ぎ出していきました。マイナーコードの洪水~!!!!!とでも言うような、キュンとする展開が多く盛り込まれた、アコースティックギターでやっても気持ちイイ、もし全編シンセのみで演ったらそのまんまデペッシュモードになれる☆そんな可愛いアルバムになりました。ただ......。
まだまだ僕の作曲は実はこれからが......
本領発揮なのデスわ♪♪♪
次回は......
いよいよレコーディングが迫った
(このコラム掲載時には絶賛rec中~♪)
0.8秒と衝撃。の"最高傑作"となる、
最新作のお話をしたいと思います。
★★★★★ また次回 ★★★★★
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