0.8秒と衝撃。 塔山忠臣 の 「アホボケカスは俺か？」【第30回】

COLUMN

0.8秒と衝撃。塔山忠臣の「アホボケカスは俺か？」【第30回】

2015年08月号掲載

0.8秒と衝撃。

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壊れそうな思いも、
自分でしっかり受け止めたい。

消えてしまいそうな大切も、
自分に誓い、追いかけていたい。

目指す、とか
夢を追う、とはまた違う、

得体の知れないその場所に、
手をのばして、

そして、やり切る。

人生を生きよう。

破壊POP、
全曲解説。

【 The Killing Moon 】
デモの段階で1番泣けた曲。
サビで浮遊するJ.M.のコーラスが中期ビートルズのレインやペーパーバックライターのようで気分を高揚させてくれる。刹那的な歌詞だが、希望の歌。
歌詞は読むモノではなく、
感じるモノ。
目でみて、血に入れば、
それでイイ。

【虹色の言葉】
今回のPV曲。シングルというワケではナイのだけれど、ベースラインが跳ねていてマイナーコードのノリも良く、皆の意見から選ばれた。
僕がこの曲を書いた時、狭い吉祥寺のリハスタでひとり新しい男女の歌の差し込み方を色々、試していた。
作業を終え、外に出ると、
雨上がりのキラキラした、
虹が出ていた。

【昨日より若く】
「そいつがいくつかなんて、
そんなに重要なコトか？」
という、あるロック雑誌の、
ポールウェラーのインタビューを思い出し、それをテーマにしたくなり書いた曲。ラウドな作りのようで繊細。
ピントがピタッと合うサビの男女歌が、アンニュイな光に照らされて、
本当のエナジーを歌う。
誰にでも寄り添うコトの出来る曲。
みんなの詩。

【白昼夢】
亡くなった愛するヒトへ向けて、
詞を書きました。
J.M.曰く、レクイエムだと。
そういう意味でも、
僕的にはとてもカルマの高い曲です。

【 KAGEROU 】
評論家の、
山崎洋一郎氏が褒めてくれた曲。
僕的にはピンクフロイドのエコーズに影響を受けて書きました。間奏はカムトゥダディとブリープテクノの方法論を参考に。凶暴と雨。律動と退廃。

【 J.M.は太陽】
日本のある、昔の舞台劇のサントラを聴いてた時にふとイメージが浮かび、書いた曲。
結果、なんとも言えずストリートな感覚溢れるテクノナンバーになったと思います。
僕はオルタナティブ・パンクロック・テクノ、と呼んでいます。
LIVEバージョンは特に、ヤバし。
一緒に踊ろう。

【 Fuck＆Loud 】
僕はまだパソコン機材全盛の前の90年代ぐらいのハードウェア機材群が好きで。
無駄にデカく扱いにくいが何とも言えず、「ちゃんと自分でビートを鳴らしてる感。」のあるそのマシン達で手探りで作るダンスミュージックが好きなんです。
エレクトロニックミュージックはその生み出された素晴らしいフォーマットに、逆にカチンコチンに縛られたモノも多く、もっとふざけて欲しい。そんな想いも込め作りました。
次作はこの曲の方向性になりそうなぐらい、マイブームな作風。
ちなみに次作があるならそのテーマは、うるさいジャスティンティンバーレイクです（笑）。
ダンスダンス地獄〜！！！

【千のナイフ】
何かのタバコのポスターで外人が派手な光に包まれて跳ねたり踊りまくってる姿を見て、LIVEでこんな風にみんなが躍動出来る曲を、との想いで書いた曲。サビ前J.M.のぬきメロが個人的にはお気に入り。この部分の元メロはもっとガシガシしていて少し息苦しかったので、僕が自宅で12弦ギターとスモールクローンで何度か手直しして、書き上げました。

【野菜くん体操2015 】
誰がサビの主メロなのかわからない、ある種ケオティックな歌メロを書きたくて仕上げたファストパンクロックナンバー。
LIVEでは間奏で、野菜くんが暴れるくんタイム有り♡♡♡

【ジャスミンの恋人】
前作のある種の問題作。
今まで通りのハチゲキなど僕には興味がナイ。出来るだけヒトと同じモノを、好きなモノを好きとも言えない、ひとから見た自分、それを磨くコト、他人の祭りに参加するコトでしか世で立って生きれない、発言出来ないヤツなどに、俺たちの音楽はハナっから興味が持てないんです。
音楽を鳴らし、死んでいきます。

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