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ネクライトーキーのぐだぐだ毎日 第5回

2025年09月号掲載

ネクライトーキーのぐだぐだ毎日 第5回

第5回:もっさ(Vo/Gt)
こんにちは。ネクライトーキーvo,gtのもっさです。
ぐだぐだ毎日という連載が始まって5回目、メンバー1周しましたね。私の番まで連載続くのだろうか、なんて思っていましたがちゃっかりまわってきましたね。

この夏、自主的に取った夏休みでスイスへ行ってきました。去年はフィンランドに行ったので2年連続の海外旅行です。もう引きこもりを名乗ることはできなさそうです。
と、言っても自発的に「行こう!」と決断したわけではなく、東京にいる好奇心にまっすぐな友達に誘われて行くことになりました。ひとりだとインドアを選んでしまうからこそ、誘われたことには大体YESマンであろうとする人間です。
そうでもしないと外へ出る機会を失うので。ぐだぐだ毎日とは言えないくらい綿密なスケジュールを立て、オリジナルのしおりまで作成しました。

さて、そんなわけで敢行したチューリッヒやサンモリッツ、インターラーケン、ルツェルンといった4都市を巡るスイス漫喫ツアー。箱根登山鉄道と姉妹鉄道でもある「ベルニナ急行」に乗ってスイスの山々を見たり、山に登って牛さんが鳴らす本物のカウベルの音も聴きました。
インターラーケンでは初めてのパラグライダーに挑戦。
標高約1,300mの場所から、スリー、トゥー、ワンの合図で下り坂を駆け下りて飛び立ちました。足元から地面が遠ざかると、景色の中に放り出されたような気分。景色って見るものだと思っていたけど、飛び込めるものなんだという初めての感覚。
眼下には水色にきらめく湖、遠くには雪帽子を被ったユングフラウの山々。一飛び3万円。 高いかもと思ってたけど、そんなことどうでもいいくらいには素晴らしい景色だった。
ちなみに一緒に飛んでくれたインストラクターのトムは1日に9回も飛ぶそう。それはもう鳥やん。
アクティビティをしたり、観光地を巡るのも楽しいけれど、もうひとつ個人的な旅の楽しみ方があります。それはずばり絵を描くこと!
どんな場所でもいいので「今とてもいい時間だな」とか「今この瞬間を覚えておきたいな」と思った時に、持ってきたスケッチブックに今見ている景色を描いてみる。
写真を撮るのもいいんだけど、観たものをありのまま残すんじゃなくて、自分の目を通して観たものを残すために。
そうすると絵を描く時ってその景色の細部までちゃんと見るから、描いた景色は鮮明に頭の中に残るんですよね。
建物の形、色、木の影や光の当たった部分。見るだけでは気付けない良さを発見できたりする。
今回の旅ではチューリッヒにある時計台と、船でルツェルン湖を渡っていた時に観た景色を描きました。絵を描くって最低でも30分くらいかかっちゃって、せっかくの旅先での貴重な時間をもったいないと思う人もいるかもしれないけど、ひとつの景色にゆったりと時間を使うことがちょっと贅沢に感じたりもします。
それと、絵を描いてると話しかけられることがよくあります。「何してるの?」「いい絵だね!」現地の人とちょっとした触れ合いが生まれるので楽しいです。おすすめ!
そんなこんなで無事日本に帰国し、日常に戻ってきました。物価が高くてあんまりお土産を買ってこれなかったのですが、たまたま誕生日が近かった藤田にスイスワインとチーズをあげました。
ビビり散らかすぐらい美味しかったそうでよかった!スイス、とても素敵な国でした。機会があればぜひ訪れてみてください。そして気が向いたら絵も描いてみてね!

ネクライトーキー

2017年に朝日(Gt)が中心となり、もっさ(Vo/Gt)、藤田(Ba)、カズマ・タケイ(Dr)により結成。2018年に初の全国流通盤を発表。翌年に中村郁香(Key)が正式加入し現在の5人体制に。2020年にメジャー・デビュー。2024年に4thアルバムを、2025年3月には2nd EP『モブなりのカンフー』をリリース。11月に初の主催フェスを豊洲PITで、2026年1月にワンマン・ライヴをGORILLA HALL OSAKA、Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催する。 ​