Japanese
ネクライトーキー
Skream! マガジン 2024年09月号掲載
2024.07.23 @Zepp DiverCity(TOKYO)
Writer : 山田 いつき Photographer:Kana Tarumi
ネクライトーキーの全国ツアー"ネクライトーキー「TORCH」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2024」"が7月23日にZepp DiverCity(TOKYO)でファイナルを迎えた。
今年2月に発表した4thアルバム『TORCH』を携え全国21都市を回った本ツアー。公演中のMCで朝日(Gt)が観客に向けて"ムキムキになって帰って参りました"と挨拶していたように、今回のリリース・ツアーに確かな手応えを感じている様子で、結果的にはそんな最新アルバムから(「幕間」を除けば)全収録楽曲が演奏されるというなんとも贅沢なライヴを見せてくれた。
満面の笑顔で登場したもっさ(Vo/Gt)の"東京ツアー・ファイナル行くぞー!"という絶叫とともに「bloom」でライヴはスタート。メンバー紹介を織り交ぜた「ロック屋さんのぐだぐだ毎日」、コール&レスポンスを交えた「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」、阿吽の呼吸で繰り出す「北上のススメ」をノンストップで畳み掛け、バンドとフロアのギアを着実に上げていく。もっさが"満タンにしてきたガソリンをガス欠になるまでやるので、よろしくお願いします!"と意気込みを語ったMCを経て披露されたのは「きらいな人」。ファンには堪らない選曲を挟みつつ、ここからは『TORCH』収録曲が惜しげもなく届けられることに。「悪態なんかついちまうぜ」、「新島工場探検隊」でバンドの最新モードを表現しつつ、カズマ・タケイのタイトなドラムが高揚感を煽る「ねぇ、今どんな気分?」では、いい意味で荒々しいアンサンブルを展開。楽曲の後半では、魔法使いのようなステッキを持ったもっさがステージを走り回りながら、メンバーの演奏とオーディエンスの歓声を指揮するなど、自身2度目のZeppワンマンながら堂々としたステージングで魅了していく。
その後もキャッチーなポップ・チューンから、ロック・バンド然としたダイナミズム溢れる楽曲まで、バラエティに富んだセットリストで観客を楽しませていた彼らだが、よりバンドの奥深さが垣間見えたのが、もっさがアコギに持ち替えて始まった次のブロック。今にも消え入りそうな震える声で「夏の雷鳴」を歌い上げ、続く「涙を拭いて」では一転しカラッとした歌声を響かせるなど、彼女のヴォーカリストとしての表現力にも圧倒された。
ライヴも後半に差し掛かったところで、朝日が今回のアルバム制作を振り返った。喜怒哀楽の全てを引っ括めて曲にすることが彼にとって音楽を作る上でのルールなんだそうで、"『TORCH』は比較的元気なアルバムだと思ってるんですけど、ちょっと暗い曲もあります"という前振りから「紫」に繋げる。この曲について先のMCで"自分にとって人間であるためにも必要な曲"と語っていた朝日。彼の手に掛かれば負の感情すら心地よく聴こえてしまうのが不思議で、藤田の歪んだベースを軸としたオルタナ色の濃いサウンドにオーディエンスは聴き入っていた。そんな内省的なブロックを経て、中村郁香(Key)のリフが中毒性抜群の「ランバダ・ワンダラン」からライヴはいよいよ終盤戦。骨太でエッジーな「だから、」を情感たっぷりに響かせたほか、この日誕生日を迎えた朝日が音楽人生を振り返り感慨に浸ったエモーショナルな一幕も。そして、もっさが"今ネクライトーキーで一番まっすぐな曲を聴いてくれよ!"と叫んだ「ちょうぐにゃぐにゃ」、「オシャレ大作戦」で会場の熱気は最高潮に。本編ラストをアルバム同様「石ころの気持ち」で締めくくった。
最新曲「人生なんにもわかんねえ!」に加えて、「遠吠えのサンセット」もお見舞いしたアンコール。それでも鳴り止まない拍手に応えたダブル・アンコールでは、朝日が1人でステージに登場し、"Happy birthday to you~"と弾き語りを始めたもんだから会場は笑いと祝福ムードに包まれた。"ダブル・アンコールなんてチケット代に含まれてないねんから、今のがダブル・アンコールでも文句言わせへんで(笑)? 何出されても盛り上がれるか?"と朝日が観客に投げ掛け、再び「遠吠えのサンセット」を投下。持てる全てを出し切るようにフル・スロットルでZeppワンマンを駆け抜けた。
なお、12月には対バン企画"ネクライトーキー「オーキートーキーvol.6」"を東名阪にて実施することも発表した彼ら。"TORCH"と名付けたアルバムのリリース・ツアーを完走した今、バンドが進み行く未来はすでに照らされているようだ。
[Setlist]
1. bloom
2. ロック屋さんのぐだぐだ毎日
3. 誰が為にCHAKAPOCOは鳴る
4. 北上のススメ
5. きらいな人
6. 悪態なんかついちまうぜ
7. 新島工場探検隊
8. ねぇ、今どんな気分?
9. わっしょいまっしょい
10. あべこべ
11. 浪漫てっくもんすたあ
12. ふざけてないぜ
13. 明日にだって
14. 夏の雷鳴
15. 涙を拭いて
16. 紫
17. ランバダ・ワンダラン
18. だから、
19. ちょうぐにゃぐにゃ
20. オシャレ大作戦
21. 石ころの気持ち
En1. 人生なんにもわかんねえ!
En2. 遠吠えのサンセット
W En. 遠吠えのサンセット
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
SPRISE
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
- 2025.12.28
-
優里
水曜日のカンパネラ
MONO NO AWARE
LEGO BIG MORL
柄須賀 皇司(the paddles)
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KenKen
SPRISE
Nikoん
ザ・クロマニヨンズ
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
(sic)boy
YONA YONA WEEKENDERS
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
吉井和哉
Plastic Tree
- 2025.12.29
-
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KiSS KiSS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
"fractrec presents『OBSCURE TOWER 2025』"
Devil ANTHEM.
The Biscats
TOKYOてふてふ
RELEASE INFO
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.27
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.12
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号



























