ネクライトーキーのぐだぐだ毎日 第1回
2025年01月号掲載
第1回:朝日(Gt)
「コラムのタイトル、ネクライトーキーのぐだぐだ毎日とかどうですか」なんて言われて、二つ返事で「そりゃあ良いじゃないですか」と返したのが昨年十二月の半ば頃です。それについては間違いなく嘘の無い言葉でしたし、コラムを書いた経験が無くどんな表題にするのか決めあぐねていたものですから、「案を出してもらって助かったぁ」なんてことを考えていました。しかしまあ、よくよく考えてみると曲がりなりにも大の大人が誰かと仕事をしようって時に「ふむ、タイトルは......ぐだぐだ毎日です。僕が日々過ごしている怠惰な日常を綴りお送りしますよ!」だなんて、よく怒られなかったものですね。なんだコイツら、くらいには思われたかもしれません。
ぐだぐだ、耳に痛い言葉です。このコラムも「書かなきゃなぁ」なんて目を逸らしているうちに締切の前日までやってまいりました。俺の背中や耳の後ろを、得体の知れない焦燥感がグイグイ圧をかけてくるもんですからたまったもんじゃありません。ぐだぐだするのにもそれ相応の図太さが必要になってきますから、毎度僕も心を痛めながら仕事をサボっているのです。
こういったことを発言するとよく「何言ってるんですか?バカ言ってないで仕事してください」と、かなり辛辣めに罵倒してくる人がいます。この人は何年も前からネクライトーキーチームで働いてくれている「なほさん」という方で、およそ人の心を持っていないので常に俺のことをほんのりと侮蔑した目で見ています。でも俺の十倍仕事を頑張ってくれているし、言っていることも大体正論なので何も言い返せません。この前ケガしているところを見かけましたが、血が青色でした。
ここまで読んで似たような感想を抱いた方が万が一いた場合のために言い訳をさせてください。ぐだぐだ、だとかサボり、だとか言っていると聞こえが悪くなりますが、結局のところ「緩」と「急」のバランスじゃあないかとは思いませんか。
僕の大好きな漫画で、竹宮惠子先生の「私を月まで連れてって!」という作品があります。主人公の宇宙飛行士ダンは、普段は気の抜けた男ではありますが「ここぞ!」という場面でいかんなく力を発揮して危機を乗り越えます。その作中に出てくる話なのですが、「我々凡人は日々を六から七割の力で生き抜くのが精いっぱい。けれど(主人公を指して)天才というものは、来るべき時に十二分の力を出すために、普段は一割のエネルギーで生きているのかもしれない」なんて台詞が出てきます。どう思いますか?少しずるい言い訳に聞こえますか。俺もちょっとだけそう思います。それって、長い目で見たら総量としては近しいエネルギーを使って生きているのでは......?なんて野暮に思えるツッコミも浮かんできます。が、言いたいこととしてはまさにそれなのかもしれません。イカれた才能を振り回す誰かも、ただ日々を凡にこなす誰かも、「緩」と「急」のバランスをどう振り分けたかの違いしかないのだと。あくまで僕の個人的解釈ですが。
生きていくうえで必要なチップをどこでどうベットするかは、とかく自由すぎていつも迷います。失くすことは怖いし、何かを手にすることにも憧れます。守るべきものや人がある人、無い人、各人によって身を置いている環境も様々ですから手に負えません。でもまあ、大差無いと思いますよ。人一人が持てるカードの数なんて。なんてことお気楽に考えているから、僕は今日も一割の力で生きていくのです。
来るかもしれない、来ないかもしれない、「ここぞ!」という日に備えて。
ネクライトーキー
2017年に朝日(Gt)が中心となり、もっさ(Vo/Gt)、藤田(Ba)、カズマ・タケイ(Dr)により結成。2018年に初の全国流通盤を発表。翌年に中村郁香(Key)が正式加入し現在の5人体制に。2020年にメジャー・デビュー。2024年に4thアルバムを発売し、レコ発ツアーのファイナルをZepp DiverCity(TOKYO)で行った。今年1月29日には下北沢ERAにてメジャー・デビュー5周年記念公演を開催する。
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