Japanese
【明日の注目のリリース②】ゲスの極み乙女。、People In The Box、THE BOHEMIANS、HAPPY、ウルトラタワー、宇宙コンビニ、sympathy、tayuta、44°+ほか19タイトル
2014.08.05 20:10
明日注目の19タイトルがリリースとなります。
★ゲスの極み乙女。『猟奇的なキスを私にして/アソビ』
ゲスの極み乙女。が、TVドラマ"アラサーちゃん 無修正"のオープニング・テーマ「猟奇的なキスを私にして」と、auオリジナル・スマートフォン"isai FL"のCMソング「アソビ」を収録した両A面シングルをリリースする。様々な地上波番組に出演し、お茶の間にも少しずつ認知度を高めている彼らの新作は必聴だ。
なおSkream!では、今作を収録曲別に解説した、ゲスの極み乙女。特集を公開中。
さらに、7月6日にLIQUIDROOM ebisuで行われたワンマン・ツアー"ゲスにノーマル"ファイナル公演のライヴ・レポートも公開中。
★People In The Box『Wall, Window』『聖者たち』
People In The Boxが5thフル・アルバム『Wall, Window』と、初のタイアップ曲を表題曲に掲げた3曲入りシングル『聖者たち』を同時リリースする。前作から約10ヶ月というスパンでリリースされるニュー・アルバムには外に向けて一歩拓けた世界観を提示するかのような圧倒的な輝きを放つ11曲を収録。2作ともにファンならぜひチェックしてほしい。
People In The Box「翻訳機」「聖者たち」MV
★THE BOHEMIANS『BUM』
今年1月the pillowsの山中さわおが主宰するDELICIOUS LABELに加入した、現代のグラム・ロックを鳴らす5人組THE BOHEMIANS。彼らが4thアルバム『BUM』をリリースする。60年代のブリティッシュ・ロックをただ再現するだけでなく、バンドの持ち味である絶妙なデジャヴ感とともにヒネリを加えたロックンロールを、ぜひご堪能あれ。
★HAPPY『HELLO』
日本人離れしたサウンドと抜群のメロディ・センスを併せ持ち、ゆるくもセンスの光るシンセポップを鳴らす、京都出身のシンセ・ポップ・バンド、HAPPY。彼らが待望の1stアルバム『HELLO』をリリースする。今作には、新・旧合わせた全10曲の楽曲を収録。インディシーンを席巻する彼らの音楽に触れていただきたい。。
★ウルトラタワー『太陽と月の塔』
ヤマハ主催の"Music Revolution"で関西地区グランプリを獲得した4人組、ウルトラタワーが、スピッツなどを手掛ける竹内修をプロデューサーに迎えたメジャー・デビュー・ミニ・アルバム『太陽と月の塔』をリリース。爽やかで疾走感のある"ザ"ギター・ロックな楽曲から、じっくりと歌の物語やメロディを伝える楽曲まで、多彩な6曲を収録した今作に要注目。
なおSkream!では、メンバー4人にバンドの成り立ちから今作までを掘り下げた、ウルトラタワー最新インタビューを公開中。
ウルトラタワー / 「RUBY SPARKS」Music Clip
★宇宙コンビニ『月の反射でみてた』
京都発の3ピース・プログレッシヴ・ポップ・バンド、宇宙コンビニが2ndミニ・アルバム『月の反射でみてた』をリリースする。今作には兼ねてよりライヴで披露されていた「光の加減で話した」、「origin」を含む全7曲を収録。平均年齢21歳とは思えないテクニカルな演奏で創り上げる宇宙コンビニの世界観をぜひチェックしてほしい。
★sympathy『カーテンコールの街』
高知出身、大学進学したばかりの平均年齢19歳のガールズ・バンド、sympathyが四国限定でリリースしていた1stミニ・アルバム『カーテンコールの街』をついに全国リリース。制服を着ていた頃の少女たちが、短い青春という季節の中で感じた喜びと痛みが詰まっている今作はファンならずとも聴いてほしい1作。
なおSkream!では、バンド結成の経緯から今作に至るまでをメンバー全員に訊いた、sympathy最新インタビューを公開中。
sympathy「ナイン・トゥ・ファイバー」MUSIC VIDEO (FULL ver.)
★tayuta『Pulse』
2011年結成の大阪出身5ピース、tayutaがミニ・アルバム『Pulse』をリリースする。残響shop labelの第3弾リリースとなる今作には、残響好きなら間違いなく刺さるポスト・ロック/マス・ロックな全6曲を収録。バンドの個性の1つと言える、豊潤なファルセットを使いこなして歌い上げる東 規行の声の威力をぜひ体感していただきたい。
★44°+『Consider and forget』
神戸出身のインストゥルメンタル・バンド、44°+(シーフォー)が初の全国流通盤となるミニ・アルバム『Consider and forget』をリリースする。リリカルなギターの音色と小鳥のさえずりから始まるTrack.1「朝焼けの音」から、アルバム全体を通して穏やかで凛とした美しい景色が描かれた今作で、彼らの美しいアンサンブルを味わってほしい。
44°+ "FAKE" (Official Music Video)
>>【明日の注目のリリース①】DOES、Nothing's Carved In Stone、Half-Life、go!go!vanillas、チーナ、Bob is Sick、arrival art、Zaien Lily、OLD LACY BED
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ゲスの極み乙女 (476)
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キラキラと飛び跳ねる音に、ぐっと心を掴んでそのまま惹き込んでいく最高にHAPPYなメロディ。初めて彼らの音源を聴いたときにも感じた、このどうしようもなく心が躍る感覚を、彼らの1stアルバム『HELLO』でも感じ取った のは、彼らのサウンドがまた一段と深みと広がりを増していたからだ。既にリリースされている2枚のシングルはもちろん、新録された既存曲たちのパワー・アップ具合がそのことを物語っている。また、音楽をただただリスナーに降り注ぐだけではなく、その楽曲でリスナーを引っ張っていく力も感じられるのは、3月のSXSWを含むUSツアーなど、様々な場所での経験が成長に繋がった証だろう。自分たちの音楽をしっかりと確立させた彼らの今と、これからの可能性が詰まった快作だ。(小滝 詩織)
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全15バンドが新曲を録りおろした残響recordレーベル10周年記念コンピレーション。好きなバンドだけ聴ければいい、なんて思ってるかたはその考えを改めることをお勧めする。なぜなら、もしこの15バンドにあなたが好きなアーティストがいるならば、間違いなくそれ以外の楽曲もあなたのアンテナに触れるはずだから。それこそが残響recordが10年間でリスナー、そしてアーティストと積み上げた"信頼"だ。ポスト・ロックやエレクトロニカの音楽性を持ち、どこか人を寄せ付けない孤高の輝きを放つ危険性、神聖さを持つアーティストが集うという、事件とも言うべきロマンチシズム。残響recordの看板でもあるcinema staff、People In The Boxをはじめ、全アーティストが独自の色を研ぎ澄ました攻めの新曲を投下している。(沖 さやこ)
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全21曲計70分を1トラックで聴かせた4thフル・アルバム『Weather Report』から約10ヶ月。初のタイアップ曲を含む3曲入りシングル『聖者たち』と同時リリースされる5thフル・アルバムは、過去作と明らかに違うところがある。それは大々的に鍵盤を用いた楽曲があるということ。春のツアーで波多野裕文が鍵盤を演奏していたのは今作の伏線だったのだ。前作が深層心理に働きかけるようなディープな作品だったのに対し、今作では多くの人々の手を引き、包み込む――それは切なる願いでもあり救済でもある、清らかで勇敢な音色だ。そして彼らの持ち味でもある変拍子と不協和音、不安定なメロディは変わらず諧謔的かつ狂気的。総じて、絶望の淵で鳴らされた福音のように、強く気高く美しい。(沖 さやこ)
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今年は特に精力的なリリースやライヴ活動で我々リスナーを楽しませてくれるPeople In The Box。“Ave Maria”をもじったであろうタイトルを掲げる今作は、歌詞にも“さよなら、物質”とある通り、物質を対照とした非常に精神性の強い楽曲が並ぶ。軽やかで鋭い言葉を一言一言まっすぐ歌う波多野裕文のヴォーカル、憂いが零れるギターと包容力のあるリズム・セクション。凛と輝く3人の奏でる音色は美しく混じり合い、心の奥底までじんわりと染み込んで喜怒哀楽全ての感情を刺激する。目を背けたくなるつらい出来事はこの世に溢れている。だが彼らはそれに向かい合い、したたかに音を鳴らす。怒り、悲しみ、喜び、優しさ。人の心はとても複雑に入り組んでいるけれど、核にあるものはとてもシンプルなのかもしれない。(沖 さやこ)
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幕開けの「the earnest」のイントロ、陽性のオルガンとギター・リフや軽やかに高鳴るキックから、今作が心躍る最高の旅になることを約束してくれる。このキャッチーで高揚感たっぷりのロックンロールに続く「火薬!火薬!火薬!」は爆裂なアンサンブルが炸裂! さらに「ロックンロールジェントルメン」ではスピード感に溢れながらも洒脱な香りを纏ったロックンロールが、甘美な世界へと誘う。酸いも甘いも噛み分けた大人の余裕が漂い、毒っ気や皮肉をよりポップに、スマートに練り込んだそのサウンドは、噛む程に刺激や味わいが濃いものとなった。前作から約3年の時を経て、いい大人の尖りや遊び方を身に付けたバンドの最新形が詰まっている。(吉羽 さおり)
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今年1月、the pillowsの山中さわおが主宰するDELICIOUS LABELに加わった現代のグラム・ロック5人組が山中のプロデュースの下、完成させた4枚目のアルバム。60年代のブリティッシュ・ロックをただ再現するだけでは飽き足 らず、絶妙なデジャブ感とともにヒネリを加えたロックンロールが彼らの持ち味。その人を食ったようなセンスは好き嫌いが分かれそうだが、それこそがロックンロールが持つ諧謔と表裏一体のクリシティシズム。その点、ややクールすぎるきらいはあるものの、アーリー・ジャズ調のTrack.6「shyboy」、ピアノが転がるロックンロールのTrack.11「SUPER THUNDER ELEGANT SECRET BIG MACHINE」といった若干異色とも言える曲が流れにいい感じでデコボコを作っている。(山口 智男)
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さすがはメジャー・デビュー作! 全てがスケール・アップしている。まず、タイトルからして素晴らしい。“ロックン・ロールはアイドルから始まる”、“スターになる前に、アイドルになりたい。”という心意のもと冠されたこの言葉は、ギラギラとした成功願望すらもセンセーショナルなキャッチ・フレーズとして作用させている。思えば、THE BOHEMIANSというバンドはインディーズ時代から、“ロック・バンド”という要素を、アイドル的にアイコン化して表現することに長けていた。そして、本作は、メジャー・デビューというステップすらも一つのコマーシャルとして、作品のスケール・アップの一端を担う要素として取り込んでしまったわけだ。インディーズという地下を飛び出し、更にモダンに、セクシーに。高揚感の嵐が吹き荒れる!(島根 希実)
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どぎついアイメイク、カラフルで奇抜だがどこかモダンなファッション、まるでキッチュなグラム・ロックのようなルックスのアーティスト写真がやけに印象的だったのだが、良い意味で、全てがそのビジュアル通りであった。軽快なブリティッシュ・ビートに胸をきゅんとさせるスウィートなメロディ。どことなく懐古的な臭いを漂わせるのはリズム&ブルースのこぶしも効いているからだろうか。舌ったらずで、けだるく、時に甘えたようにも聴こえるボーカルは、曲に“パンチラ”的なポップでキュートな色気を与えている。楽曲のみで、アートワーク的な部分も堪能したような印象を受けたのは、詳細なアーティスト情報もまだない彼らだが、既に徹底した独自の美学を持っているからだろう。バンドの個性と主張をたっぷりと詰め込んだ、まさにファーストアルバムにふさわしい作品。(島根 希実)
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今年メンバー全員が大学などを卒業して、これまでの遠距離から東京を拠点とする活動となったsympathy。学生時代や10代への郷愁感を滲ませながらも、社会に出て毎日を目一杯生きている女の子の姿を描いているのが、この4thミニ・アルバムだ。いろんな恋愛で味わった痛みで成長をしたり、相変わらずのところでつまずいたりもする。それを冷めた目で見ながらも、それでも夢を見ることは忘れない、ビター&スウィートな物語をポップなギター・ロックで聴かせる作品。ノイジーにギターをかきむしるオルタナ曲から、シティ・ポップ風のサウンドに気だるいヴォーカルがコントラストをつける曲、引き算のサウンドが歌心を呼ぶ曲など、サウンドそれぞれのこだわりも高くなった。でもやっぱり大人になるって難しい。(吉羽 さおり)
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絶妙に跳ねるビート。それなのに、甘いメロディと独白めいた言葉が粘着質を持って耳と心にこびりつく。"ギター弾けないの 弦が傷口に引っかかってね"――それでもギターを掻き鳴らす少女たちが痛みと共に滲ませる鮮血。sympathyの音楽は、"若さ"という名の永遠の病を、そこに潜むぬかるみを、抜け出そうとすればするほど濃淡を濃くしていく底のないサイケデリアを、狂おしいほどの瑞々しさで描き出す。歌詞の中で"あの日"という言葉が繰り返し歌われるのは、すべては失われてこそ永遠となり、喪失感こそが、私たちを常に魅了し続けるという悲しくも甘美な真理を、彼女たちが身をもって知ったからだろう。メロウなTrack.3「紅茶」、そして弾き語りのTrack.5「泣いちゃった」が刻む痛みの痕跡が、息をのむほどに美しい。(天野 史彬)
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大人と子供の間で引き裂かれた"ティーンエイジャー"という価値観。それはロックンロール永遠の命題。高知出身の4ピース・ガールズ・バンド、sympathy。未だ平均年齢19歳の彼女たちがこの1stミニ・アルバム『カーテンコールの街』に刻み込んだものこそ、そんなティーンエイジャーという宙ぶらりんな季節に宿る哀しくも美しい煌きに他ならない。日本マドンナと相対性理論の狭間にあるような、初期衝動全開のグルーヴィなギター・ロックと柔らかく可愛らしいポップネスを横断するサウンドは、何者にもなれない苛立ちと、抱きしめようとするものすべてを傷つけてしまう哀しみを生々しく描き出す。もう2度と、彼女たちはこんな作品は作れないだろう。何故なら若さは失われるから。だからこそ、僕はこの作品が愛おしくてしょうがない。(天野 史彬)
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約4年ぶりのフル・アルバムは、ディスコ="踊る"ことがテーマ。彼らの曲は以前から踊れるものだったが、改めてそこに向き合って生んだナンバーたちは、実に洗練されている。それでいてチルなだけでもクラブ音楽でもなく、バンドの持ついい意味の違和感も毒っ気も失わず、彼らにしか作れないディスコ・チューンを届けてくれた。程良く力が抜けた「Funky Night」("Baby I love youの歌メロで/くるりと回った"の詞も嬉しい)、切なく胸を締めつけるメロが美しい「シアラ」、初期の彼らの香りも感じさせつつ今の演奏技術に唸る「歌舞伎乙女」、また「晩春」での"あと何年歌えますか"や「ハードモード」のリリックなど川谷絵音(Vo/Gt)の独白のような言葉も印象的。メンバーそれぞれ活躍の場を広げながらも新作を作り上げた、その熱量に乾杯。(稲垣 遥)
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すでにアナウンスされている通り、結成10周年記念のベスト・アルバムは、ゲスの極み乙女。を象徴する名曲25曲のトラックを解体、再構築した35分51秒の1トラック。ちゃんMARI(Key)を中心にこの大工事を行ったそうだが、ほぼ一定のBPMで踊り続けられるダンス・ミックスのようでもあり、四つ打ちにジャズ、ファンク要素を導入したこのバンドの革新性を見せたり、歌メロとは異なる伴奏にあたるトラックを切り貼りしても新たにらしさが生まれたりして、完全にベスト・アルバムの概念自体を転覆させてくれるのだ。加えて、ダークなニュアンスの「青い裸」、アグレッシヴな「発生中」と通常尺のベスト選曲29曲と、mabanuaやSTUTS、PARKGOLFらのリミックスからなるベスト・アルバム『丸』も同時配信。(石角 友香)
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"ここから新しいゲスの極み乙女。が始まります"。今作から「人生の針」を先行公開した際、川谷絵音(Vo/Gt)はこう宣言。そして、またも唸らせられるほど鮮烈な1枚が到着した。「私以外も私」、「キラーボールをもう一度」という代表曲をセルフ・オマージュした曲もだが、音の面ではロック然とした部分が減り、ストリングスを取り入れたり、曲ごとにジャズ、ヒップホップをフィーチャーしたりして、バンドを塗り替えている。それは複数のバンドを同時に動かす川谷ならではのギアの入れ方で、川谷、ほな・いこか(Dr)の歌の表現力、ベース・マエストロとでも言うべき休日課長の豊かなベース・ライン、そしてちゃんMARI(Key)のラップ(!)を含め、4人の音がより研ぎ澄まされたものに。聴き応えしかない。(稲垣 遥)
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天晴、お見事と言うべき完成度。表題曲はアクション・ゲーム"クラッシュ・ロワイヤル"CMソング。歌詞の"3分間"はゲームのルールから引用されたもので、楽曲自体も3分で終結するだけでなく、その間に各メンバーの個性がフィーチャーされた怒濤の展開が詰め込まれている。これだけのアンサンブルをJ-POPとして成立させるという大胆で鮮やかな手腕、メロディと歌詞の相乗効果が生むセンス、これぞ"ゲス乙女の凄み"だと見せつけられるようでもあった。ポップだが緊迫感が漂うTrack.2、シンセと打ち込みのビートが効いたシックなトラックメーカー的サウンド・アプローチのTrack.3、Spotifyでの投稿を機に世界から注目を集める覆面の日本人アーティストAmPmによるリミックスと、c/wも充実。(沖 さやこ)
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達磨は男性、林檎は女性を示すのだろうか。漢字3文字"両成敗"の次は"達磨"と"林檎"を繋ぎ合わせた漢字4文字のタイトル。アルバム全体で東京を舞台にしたラヴ・ストーリーを様々な角度から照射するような作りで、達磨と林檎の共通点である"赤"を彷彿とさせる言葉を始め、"アルコール"と"酒"や"マンション"と"物件"など異なる曲同士にリンクするワードも多く登場する。情景と心情描写に長けたサウンドスケープはさらに艶やかに、プレイはより繊細でテクニカルに。不可思議なパズルのようなアンサンブルは気品高く、川谷絵音(Vo/Gt)+4人の女性によるヴォーカル・ワークも効果的だ。その場の匂いまで立ち込めるような生々しさと、洗練された画角と鮮やかな色味の長編映画を観ているような感覚の両方を味わえる。(沖 さやこ)
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前作『魅力がすごいよ』が大きな音楽的進化を遂げたアルバムならば、今作『両成敗』はゲスの極み乙女。が元来持っていた遊び心やユーモアを取り戻した作品とも言える。だがそのユーモアの表現方法は『魅力がすごいよ』で得た方法論。プレイヤーとしてのフレージングのパターンも増えてアンサンブルの強度は増し、耳に残る印象的な言葉を抜群の譜割りで乗せるというシングル3作でも立証されていた彼らの個性を磨き上げた楽曲が揃う。ギター弾き語りを基盤にした曲や余韻の残る歌が印象的な曲など一筋縄ではいかないミディアム・テンポ系の楽曲も充実。それは全17曲という曲数だからできることでもあるが、このボリュームでも中だるみを感じさせず聴き心地の良さもある。彼らの音楽性の集大成でもありながら、新たな工夫も散見する意欲作だ。(沖 さやこ)
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2ndシングルを今年4月にリリースしたばかりのゲスの極み乙女。が早くも3曲入りの3rdシングルを発表。前作も個々のスキル向上やバンドのアレンジ力に驚いたが、今作もそれを凌駕する勢いだ。今作はそれに加えて、ソングライターである川谷絵音の等身大の姿が今までで最も歌詞に投影されている。Track.1は心の内に潜む彼の素直な部分をそのまま音にしたような繊細なメロディと、焦燥感とロマンティックさが混在するバンド・サウンドと合わさり、涙が零れ落ちる瞬間のような美を作り出す。Track.3はシリアスで緊張感のあるギターと鋭いラップが前面に躍り出たスリリングな楽曲。だがサビはトンネルを抜けた瞬間に見える青空のような爽快なポップ感があり、そのユーモア・センスには舌を巻くばかりだ。(沖 さやこ)
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2014年10月にリリースされた『魅力がすごいよ』に続き、バンドの急成長に面食らった。バンドのアンサンブルの強度の上昇はもちろん、各プレイヤーの表現力と音色の拡張が目覚ましい。表題曲は美しいピアノとストリングス、ゴスペル調のコーラスで幕を開けて4人の音が入る瞬間の華やぎ具合は新しい価値観以外の何物でもないのだ。難解で、ある種屈折した展開がこれだけポップに響くのは、プレイヤーのスキルとメロディとサウンドの歯車が噛み合っていることが絶対条件。これをやりこなしてしまう、やはり彼らはとんでもないバンドだ。大きなうねりを見せる流麗なTrack.2、過去曲のリアレンジというよりは別曲とも言えるTrack.3、打ち込みと生ピアノが織りなす幻想的なTrack.4はヴォーカルも新しい。全曲が圧倒的である。(沖 さやこ)
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ゴールデン・タイムに放送された地上波のTV番組で、ゲスの極み乙女。について紹介しているVTRが流れた。そのTVはこう言っていた。"このバンドの最大の魅力は毒っ気の強い歌詞"。世間が評価した"魅力"を磨き続けることを選択する者が多い中、このバンドは更なる高みを求めるために、自身の思う"完璧"なフル・アルバムを作るために、新たな場所へと飛び立った。そしてこの皮肉めいたタイトルを証明し、凌駕する作品を完成させたのだ。等身大の川谷絵音の心情が映し出された歌詞と、初夏のそよ風のように頬を撫でるメロディ、そして4人それぞれの持ち味やキャラクターを爆発させた、それこそロックがもたらす化学反応と衝撃――この作品にはそれらが溢れている。ジャンルを超越した彼らの音楽は、まさしく芸術だ。(沖 さやこ)
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ゲスの極み乙女。というバンドのバズの起こり方は、他者の力を強く感じるものだった。ネットや実際の口コミにより、たちまち彼らの名前はロック・シーンへ拡散。四つ打ちを取り入れたダンス・ビートという"主流"に、ラップ、ジャズやクラシックのテイストを感じさせるピアノの音色、4人のキャラクターなど、主流からの"ズレ"を次々投入した彼らの音楽は間違いなく新感覚だった。そしてバンド3作目となる今作は、ロック・シーンという狭い枠を飛び抜けるポップ・センスが炸裂。緩急と音の隙間を巧みに操るサウンド・メイクも、4人の顔が浮かぶような人間味のあるそれぞれの音色も、シュールでひりついた川谷絵音のラップも、全てに自信とより羽ばたこうとする覚悟が漲る。これからのバズは彼ら自らが起こしていくのだ。(沖 さやこ)
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今年は彼らの名前をよく聞いた。ゲスの極み乙女。最近は日本語のバンド名が増えているとはいえ、"ん?"と一瞬耳を疑うネーミングセンス。しかも、これがindigo la Endのヴォーカルの別ユニットと聞いてもっと驚いた。本作は、前作『ドレスの脱ぎ方』から9ヶ月ぶりの2ndミニ・アルバム。レーベル資料には"ヒップホッププログレバンド"という言葉が書かれているが、正直、このバンドの音楽性はそれだけではちょっと言い表せない。ヒップホップ、プログレ、パンク、ニュー・ウェーヴ、J-POP、もちろん最近の国産ロック的な要素も入っている。様々な音楽的アイデアが、まるで大喜利でもするかのように無邪気な遊び心で噛み砕かれ、編集され、完成度の高いポップスとして再構築される。まさに新世代的なセンスの塊。脱帽です。(天野 史彬)
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なんとも救いようがない名前のバンド“ゲスの極み乙女。”indigo la Endの川谷絵音ことMC.Kを中心に休日課長(Ba)、ちゃんMARI(Key)、ほな・いこか(Dr)で結成されたバンドなのだが、音はindigo la Endのそれとは完全に別物。ファンクやヒップホップなどを通過した硬質なグルーヴと、柔らかなメロディが同居した唯一無二の“ヒップホップ・プログレ”なサウンドに仕上がっている。全パート自由度の高いアプローチを一聴すると好き勝手にぶつけているようにも感じるが、しっかりとまとめあげるセンスに脱帽。踊らせるだけのダンス・ミュージックとも、共有するためだけの作為的なフックに満ちたロックとも一線を画したただただ遊び心に溢れた最高に“ゲス”な作品。 (伊藤 啓太)
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村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
THE BACK HORN
Maki
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
Hump Back
GLASGOW
FUNKIST
moon drop
緑黄色社会
ビレッジマンズストア
LOSTAGE / EASTOKLAB / peelingwards ほか
藤巻亮太
"SYNCHRONICITY'25 Pre-Party"
ネクライトーキー × Wienners
Cö shu Nie
Awesome City Club
WANIMA
Plastic Tree
- 2025.04.12
-
片平里菜
PIGGS
moon drop
yutori
indigo la End
SUPER BEAVER
yama
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
go!go!vanillas
a flood of circle
古墳シスターズ
GOOD ON THE REEL / ポップしなないで / 渡會将士 / 藤森元生(SAKANAMON)ほか
セックスマシーン!! × KiNGONS
サカナクション
SCOOBIE DO
フラワーカンパニーズ
GLASGOW
DYGL / トクマルシューゴ / YOGEE NEW WAVES ほか
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Panorama Panama Town
CNBLUE
緑黄色社会
超能力戦士ドリアン
Novelbright
chef's
The Ravens
INORAN
ねぐせ。
Ayumu Imazu
怒髪天
cinema staff / ヒトリエ / UNISON SQUARE GARDEN / ONIGAWARA ほか
Ochunism
"SYNCHRONICITY'25"
"下北沢こがでらロックフェスティバル2025"
にしな
マルシィ
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.13
-
片平里菜
PIGGS
Maki
THE BACK HORN
SUPER BEAVER ※振替公演
go!go!vanillas
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
ACIDMAN
藤巻亮太
a flood of circle
古墳シスターズ
The Ravens
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
サカナクション
THE YELLOW MONKEY
超☆社会的サンダル
SCOOBIE DO
LOVE PSYCHEDELICO / The fin. / 荒谷翔大 / 幽体コミュニケーションズ
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Cö shu Nie
DENIMS
岸田教団&THE明星ロケッツ
CNBLUE
Novelbright
Ado
Mega Shinnosuke / Conton Candy / トンボコープ / TOOBOE / Aooo ほか
ヒトリエ
Panorama Panama Town
四星球
怒髪天
cinema staff / 9mm Parabellum Bullet / アルカラ / ストレイテナー ほか
Tempalay
ハク。
原因は自分にある。
パスピエ
"SYNCHRONICITY'25"
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.14
-
YONA YONA WEEKENDERS
ELLEGARDEN × FEEDER
RELEASE INFO
- 2025.04.03
- 2025.04.04
- 2025.04.05
- 2025.04.06
- 2025.04.07
- 2025.04.08
- 2025.04.09
- 2025.04.10
- 2025.04.11
- 2025.04.12
- 2025.04.15
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
- 2025.04.23
- 2025.04.25
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