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Skream!MAGAZINE10月号配本開始!表紙はTHE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONとMUSE!
2012.10.01 19:00
Skream!MAGAZINE10月号の配本が開始致しました!
表紙はTHE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONとMUSE、Skream!としては久々の洋楽のW表紙となっています。
中面での展開はDEADMAU5/Galileo Galilei/The Mirraz/たむらぱん/矢沢洋子/bomi/Helloes/禁断の多数決が掲載。そして先日大盛況に終わったBAYCAMP2012のレポート、アーティスト・コラムでは塔山忠臣(0.8秒と衝撃)、谷川正憲(UNCHAIN)、辻友貴(cinema staff)に加え、今月から永原真夏(SEBASTIAN X)のコラムがスタート!
本日から店頭に並びます、フリー・マガジンですのでお早めにゲットしてくださいね。(店舗、地域によって店着日が異なる場合がありますので、ご了承下さい。)
WEBでも順次アップしていきますので、そちらもチェック!
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北海道出身の5人組Galileo Galileiのメジャー2ndアルバムは、彼らが彼ららしくいるための挑戦だ。彼らは今年3月に拠点を東京から札幌に移し、メンバー全員で共同生活をしながら自作スタジオで曲作り、レコーディング、ミックスをセルフ・プロデュースで行っている。プログラミングやシンセなどを大胆に使ったアレンジに溶けるバンド・サウンド。淡い水彩画のように透明感に溢れた音は、そっと寄り添うようにあたたかく優しい。だがそれと同時に物悲しくもあり、心に眠る焦燥感を静かに煽る。架空の街をモチーフにした14曲のストーリーに誘われ、ゆっくりと溺れていくような不思議な感覚に陥った。新たな入口の扉を開けた5人。この先にはどんな出来事が待ち受け、彼らはどんな物語を描いてゆくのだろうか――。(沖 さやこ)
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2000年代以降のロック史に燦然と輝く3ピース・バンド、MUSE。そんな彼らの9作目のアルバムとなる今作は、パンデミックや環境問題、不安定な世界情勢といった暗いニュースにフォーカスした重いテーマを扱いながらも、非常にエンターテイメント性の高い作品となった。メタリックなギター・プレイと、'80sのキラキラ感があるキーボード、ミュージカルのように語り掛けるメロディ。スケール感のあるサウンドで、ダンサブルにもヘヴィにも感情揺さぶるバラードにも振り切った楽曲の数々には、それぞれドラマ性があり、その世界観へとグイグイ引き込まれていく。そんなテクニックだけでは描けない、生命力溢れるストーリーは、MUSEというバンドの持つ音楽への情熱を象徴しているようだ。(山本 真由)
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MUSEの通算8作目となるアルバムは、ロック路線の前作『Drones』とはガラリと変わって、某SF映画を思わせるアートワークが示すとおり、80年代風のシンセを大胆に取り入れた異色作となった。TIMBALANDがプロデュースを手掛け、マッシヴなベースとR&B調の歌メロを融合させたTrack.4や、トラップとロックを掛け合わせたTrack.7など、全体的にはこれまでになくポップに。一方で3rd、4thアルバムのヘヴィなギター・サウンドに回帰したようなTrack.8、9も配されており、ロックもポップもエレクトロもすべて呑み込み、ダイナミックで劇的なMUSEらしいサウンドに昇華しようとする新たな試みが感じられる。彼らの真骨頂であるライヴでどう披露されるか楽しみだ。(菅谷 透)
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『マジか。と つーか、E.P.』(2015年)以降、EDMサウンドを取り入れ始めたThe Mirraz。なぜ彼らがそこまでEDMに傾倒するのか正直理解できずにいたが、バンドの生々しさが前面に出た本作を聴いて何だか腑に落ちた。おそらく彼らは、快楽を上塗りし続ける人々の様子に、欲望の氾濫を観たのだろう。そしてその部分はこのバンドの核である渇望感と共鳴する。"ここじゃ死ねねぇ"という野望も、社会の枠の中で生き永らえることへの怒りも、"もっと愛してほしい"という女々しさも。ありとあらゆる欲望を原液のまま使用する全12曲はどれもむせかえるほどの高濃度。美醜もろとも"召し上がれ"と差し出すバンドの姿は、ポップでダークで、笑えるほどクールだ。(蜂須賀 ちなみ)
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The Mirrazがメジャー・レーベルを離れ、自主レーベルからリリースする初のフル・アルバム。自主レーベルからの第1弾リリースとなった『マジか。と つーか、E.P.』でアプローチしたEDMとバンド・サウンドの融合をさらに追求した曲の数々は、海外のロック・シーンの最新トレンドを確信犯的に取り入れてきたThe Mirrazならでは。とはいえ、耳を傾けるべきはEDM云々よりもインパクトの大きなダンス・ビートとシンセ・サウンドを使い、彼らが表現しようとしているアグレッシヴなメンタリティ。リリックを迸らせる畠山承平(Vo/Gt)の舌鋒はますます鋭いものになってきた。切れ味鋭いカッティングを閃かせるギターも聴き逃せない。畠山によるリミックス・バージョン6曲を含む全18曲の大作だ。(山口 智男)
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主宰レーベル"DEATH PYRAMID RECORDS"からの第1弾リリースは、すでにライヴで披露している「マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。」と「つーか、っつーか」他の計6曲に今年3月の新木場STUDIOCOAST公演前半からのライヴ・トラック13曲をプラスしたEPと謳いながら、EPとは思えないボリュームの1枚。新曲のテーマはThe Mirraz流のEDMということで、ド派手なシンセとダンス・ビートが鳴っているが、曲そのものは彼ららしいものなのでファンはご安心を。つーか、ライヴで無条件に盛り上がることができる曲が増えたんだから喜ぶべきだろう。キョーレツなニヒリズムをアピールしながら、それでも最終的には愛を求める歌詞もThe Mirrazらしい。(山口 智男)
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1年8ヵ月ぶりとなるメジャー第2弾アルバム。バンドの最新モードを追求しながら、ファンが求めるThe Mirrazらしさにも応える絶妙のバランス感覚が自分たちなりに日本のロックのトレンドを咀嚼したダンサブルな「プロタゴニストの一日は」他、多彩な12曲に実っている。エレクトロニカに接近した「i luv 日常」やR&Bを意識したというメロウな「レイトショーデートしよう」が最新モードをアピールする一方で、ガレージ・ロック・ナンバーはよりハードかつヘヴィなサウンドに。どこをどう聴いても彼ららしいと思えるのは、同時にバンドの芯がさらに図太いものになっているからだ。言葉遊びを交えながら、物語の主人公になれない葛藤と"君"への想いを歌った歌詞からも彼らがどんな想いで作品に取り組んでいるかが窺える。(山口 智男)
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音源としては2013年6月のミニ・アルバム『夏を好きになるための6の法則』から約11ヶ月ぶりとなる、2014年第1弾シングル。既にライヴでも披露されている表題曲はミイラズ節とも言える早口で猛進する、6分弱のに渡る壮大なギター・ナンバー。何度も繰り返される"この惑星のすべてを見てみたい"という言葉の通り、どんな場所にも突き抜けていくような力強いバンド・アンサンブルで引きつける。この惑星のすべてを見ようとしていた主人公が、その惑星に存在するただひとりの"君"に熱視線を向けて歌う展開はドラマティックで映画のクライマックスのようでもあり、胸が焦がれた。ゆるめのビートが心地よい「らぶりー」、ユニークなリリックが印象的なカントリー・ナンバー「ステーキを食べに行こう」の全3曲を収録。(沖 さやこ)
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メジャー・デビューの発表から2枚のシングルを経てリリースとなった待望のフル・アルバム。シングルの時点でメジャーに行ったら彼らの持ち味である牙が取れてしまうのではないか?という心配を取り去るどころかインディーの時以上に牙をむき出していたが、本作はThe Mirrazらしさがすべて凝縮されて、なおかつダブステップの要素を取り込むなど“今”の音にしっかりとアップ・デートされている。リード曲となっている「スーパーフレア」は1stから聴き続けているファンにも受け入れられるであろうARCTIC MONKEYSよろしくなザクザクと畳み掛けるギター・サウンドだが、確実にThe Mirrazの音としてアウト・プットされている。メジャーで頂点でを目指すのではなく、頂点を取りにきた彼らの気迫を感じる作品だ。(伊藤 啓太)
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10月に1stシングル『僕らは/気持ち悪りぃ』でメジャー・デビューしたThe Mirrazが早くも2ndシングルをリリース。「傷名」では、“絆”と“傷”を掛けて大切な人たちとの信頼関係を独特の解釈で歌い上げる。リスナーの心に爪を立てるように刻み込まれる強いメッセージ性が溢れる歌詞だが、それをより熱く深く伝えてくれるのはソリッドに研ぎ澄まされたバンド・サウンドだろう。「僕らは」に続くThe Mirrazなりの素直な感情表現を感じられる楽曲だ。コミカルでシニカルな爽快感のあるアッパー・チューン「うるせー」、ポップで煌びやかな「I don't know」と、3つの表情を楽しめるシングルだ。Track.4には前作から引き続き7月の代官山UNITのライヴ音源の後編を収録している。(沖 さやこ)
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この秋、ついに4トラック総収録時間50分超えのシングルでメジャー・デビューするThe Mirraz。Track.1「僕らは」は"もっとでかいところへ行きたい"と宣言した彼らの決意と気合が炸裂する、キャッチーでありながら攻め続ける楽曲だ。畠山承平が早口で刻む言葉と気迫溢れる強靭なギター・ストロークは心の中にまっすぐ染み込んでいく。メジャーであろうとインディーズであろうとThe MirrazはThe Mirrazだということを体現しながらも、その新たなスタートに賭ける純粋な情熱が美しく鳴り響く。これまでのThe Mirrazの音の中で一番強く"素直な思い"を感じた。Track.4には7月16日の代官山UNITライヴ音源(前編)がメジャー・デビュー発表のMCを含め全11曲収録。(沖 さやこ)
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The Mirrazは言う、"ただ音を楽しもう"。そう、生きている限り、僕らには、音を楽しむ権利がある。いや、それに限らず、なんだって出来る、僕らは自由なのだ。それは、"音楽"にとっても同じはずだろう?僕らは少しばかり音楽に重荷を背負わせすぎた。"心の支え"という枷を外して、もっと自由にしてやろう。――例え、その頭に"疑"という文字が隠されていようとも、世界を、人を、愛し愛そうとする限り、自問自答と、自己と世界を糾弾することを止めなかったThe Mirraz。だが、彼らは遂に止まった。次なる革新の一手を繰り出すために、攻撃の手を、前進する足を、そして、最後には口を閉ざした。そうして、生み落されたのは、愛する理由も理屈も並べない、ただシンプルに愛と希望だけを歌った、ストレートなロックンロール。3.11、震災、原発問題...。"そんな時代でも楽しく生きれるような音楽を作りたかった"と畠山が言うように、今作は、こんな状況下に取り残された者の生きることへの漫然とした不安すらも払拭する、ただ純粋な楽しさと喜びに溢れている。これは、希代のヒールが繰り出す一世一代のアプローチ、これまでのバンドのやり方を投げ出して完成させた、音楽への愛と希望の形である。(島根 希実)
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『wordwide』以来1年2ヶ月振りとなる、通算6枚目のフル・アルバム。以前以上に"人"について考えて言葉を作った結果、その言葉が呼んだのは、たむらぱん史上いままででいちばんシンプルとも言えるアコースティック色の強い音色とストレートなメロディだった。これまでのたむらぱんのイメージでもある非常にオープンでエンタテインメント性の強い音楽世界とは真逆に位置するような、パーソナルな空間が広がる。それに最初は驚いたが、言葉を主体とした歌を立たせるという根幹は変わらないことに気付き、このスタイルに行き着いたことは必然だとすぐ納得できた。ラストの「やってくる」は"アコースティック"の既成概念をひっくり返す展開で、さすがのセンスと手腕に舌を巻く。彼女の音楽性が持つ深みは果てない。(沖 さやこ)
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前作『mitaina』から僅か9ヶ月という驚異のスピードで届けられた5thアルバムは、音と言葉がこれでもかと聴く者の耳と心に飛び込んでくる、非常に華やかな作品だ。ジャンルに囚われない奇想天外で変幻自在な楽曲展開は、彼女の紡ぐ言葉をより響かせる。豪華なアレンジは別世界のように煌びやか。だがその真ん中にある彼女の真っ直ぐな歌と歌詞はリアリティに溢れる。この広い世界は、人と人のコミュニケーションの集合体。たむらぱんはそのひとつひとつをより深く追求し、様々な美しい音色で彩った。それはこの世界への希望、理想郷のようでもある。Shing02とのコラボ曲「でもない」はShing02がラップだけではなくディレクションにも参加。より濃度を増すたむらぱんワールドが堪能できる全12曲だ。(沖 さやこ)
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タイアップ・クイーンである彼女の音楽からは数多くのキャッチ・フレーズが浮かぶ。瞬時に聴き手を虜にしてしまうポップ・マジシャンみたいな、無尽蔵の音楽ストレージみたいな、広大なポップ・マップで自由奔放にはしゃぐ探究者みたいな……マルチ・アーティスト、たむらぱんから4thアルバム『mitaina』が届けられた。本作を経て新たに浮かぶフレーズは、意欲的で果敢な挑戦者/コラボレーター……ミタイナ。イギリスのパンク・バンドSNUFF(!)、椎名林檎ワークスで著名な斎藤ネコ、元ボ・ガンボスのDr.kyOn、そしてこちらもマルチに活動するHALFBYなど、ジャンルを越えてあらゆるアーティストとのコラボレーションでほっこり暖かい独自の世界観をさらに昇華する。愛くるしい童顔に秘めた圧倒的な知性にはいつも驚かされます。(伊藤 洋輔)
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音楽がエンタテインメントになれない時代だ。しかし、音楽がなんとなくの欲求を満たすチープな娯楽になるのは嫌だ。音楽は虚しいセックスじゃない。というわけで僕は禁断の多数決に1票。この新作のTrack.1「ちゅうとはんぱはやめて」で彼らは、ラッパーの泉まくらをフィーチャーし、これまでになく明確なメッセージを発している。"好きにも嫌いにも聞こえん言葉と/得体の知れん星の数で出来上がるレビュー""丁寧に練った愛の歌ハモって/禁断の多数決が好きなんて言えんで"。何故、禁断の多数決は数多の情報でその身を隠し、数多の情報をその音楽の中に詰め込むのか?――それは彼らがエンタテインメントだからである。エンタテインメントとは、かくも複雑に入り組んだエゴイスティックな駆け引きなのである。(天野 史彬)
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YouTubeにアップしたPVが話題を呼び、その謎が多い存在感も相まって注目を集める禁断の多数決の2ndアルバム。現時点で筆者の手元に届いているのは全14曲中7曲のみなので詳しく書き切ることはできないが、今聴ける楽曲――ストリングスとホーンをフィーチャーした壮大なOPトラック「魔法に呼ばれて」、ロマンティックでキャッチーなダンス・ポップ「トゥナイト、トゥナイト」、精錬としたシティ・ポップ風の「リング・ア・ベル」、トライバルな太鼓の上を幽玄なギターと尺八(?)のような音色が響く「踊れ踊れ」、様々な音楽要素が重なり合ったアイリッシュ風ダンス「アイヌランド」......などなど、ジャンルや地域性を飛び越え、かつ前作以上にポップ・ミュージックとしての強度を持った楽曲が並んでいる。傑作の予感しかない。(天野 史彬)
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自作のミュージック・ビデオが一部の間では話題になっていたが、まだまだロック・シーンの中では無名の存在である“禁断の多数決”。楽曲もチル・アウトありエレクトロありポップスありヴォーカルも4人いたりとトピックだけをとると、かなりとっちらかっているように思えるが、その全てが実験的ではなく非常に高いクオリティを持っている。YouTubeでも話題になっていた変態的エレクトロ・ポップの「アナザーワールド」やアルバム用に装いを変えた今のこのバンドの代表曲と言える「透明感」の中毒性の高いリフレインするヴォーカル・ワークなど、1曲1曲を切り取っていくとキリがないのだが、まずは聴いていただきたい。その未知数のふり幅に、恐らく十人十色の感想を得れるだろう。(伊藤 啓太)
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